「SIMグローレ」のライ角を2度アップライトにして“引っかけ”が解消された
カスタムオーダーでライ角を選べるようになった、テーラーメイドのアイアン。ライ角調整可能なのは、「SIMグローレ」「P770」「P790」「P7MC」「P7MB」の5モデルで、ゴルフ5各店舗に±2度の範囲でアップライト・フラットに変更可能な試打用のヘッドが揃っている。(※P7MBに限りライ角違いの試打用ヘッドはありません)

SIMグローレ、P770、P790、P7MC、P7MBの5モデルがライ角調整に対応。±2度の違いを実際に打って比較することが出来る。(※P7MBに限りライ角違いの試打用ヘッドはありません)
アイアンのライ角調整事例の1件目は、ゴルフ5プレステージ広尾店での豊田世菜フィッターの事例。「SIMグローレ」のライ角を2度アップライトにして提案したケースだ。
「このお客さまは、重心距離短めのセミキャビティアイアンをお使いで、平均で80台くらいの腕前でしたので自分で球をつかまえて打てる方だったのですが、不調時には左に低く引っかけるミスが出ていたそうです。今回、アイアンを新調されるにあたりある程度飛距離もほしいし少しやさしめのものがいいとのことで、SIMグローレをご提案しました」(豊田さん)
このお客さまの引っかけは、強めのフェースターンのタイミングが合わずフェースが返りすぎてしまったときに出るミス。豊田さんがSIMグローレを提案したのは、それを解消する意図もあったという。

あえてライ角を2度アップライトに調整することで自然に球がつかまり、フェースを無理に返す動作が消えて引っかけのミスが出なくなったという。
「SIMグローレは、もともとつかまりがいいので、あまり自分で積極的にフェースターンをしなくても球がつかまります。それに慣れていただければ、少しフェースターンを抑えたスイングでもしっかりつかまった球で、しかも従来のアイアンよりも飛距離も出せるはずで、お悩みの引っかけは出なくなるはずです。また従来のスイングがアップライトでしたので、ライ角をそれに合わせることで気持ちよくスイングできるクラブをご提案できたと思います」(豊田さん)

ゴルフ5プレステージ広尾店の豊田世菜さん。女性らしい細かな気づきと高いコミュニケーションスキルでお客さまの悩みに真摯に向き合う接客が人気。
「P770」を1度フラットにしてプッシュアウトが解消された
2件目はゴルフ5プレステージ日本橋店の鶴田慶一フィッターの事例。「P770」を1度フラットにして提案したケースだ。最近、練習量が増えて上達しスコアもよくなってきているので、それに合わせてアイアンを買い替えたいと来店。飛び系のポケットキャビティアイアンからセミキャビティアイアンのP770の買い換えだったが、フラットなライ角を提案した鶴田さんの意見に、最初は疑心暗鬼だったという。

ライ角をあえてフラットにしてフェースが返りすぎない状態にすることで、フェースローテーションが促進されプッシュアウトも解消されたという。
「お客さま自身は、プッシュが出ているのにフラットにしたらもっとつかまらなくなるのではないかと不安だったようですが、実際に一度フラットなものを試打していただいたら納得していただけました。このお客さまは、もともとアップライトなアイアンをフラットに振っているせいで、引っかけを嫌がってフェースが開き、プッシュアウトが出ていたんです。ライ角を軌道なりのフラットに合わせることでこの動きを消したら、プッシュアウトが出なくなりました」(鶴田さん)

ゴルフ5プレステージ日本橋店勤務の鶴田慶一さん。圧倒的なクラブの知識とフィッティング経験が生み出すセッティングは、お客さまの悩みを魔法のように解消すると評判だ。
ライ角調整はアイアン選びの基本だが、左に行くからフラットに、右に行くからアップライトにという単純な話ではない。お客さまのスイングをしっかり見て適正なライ角で提案できるゴルフ5の本格フィッティングに、テーラーメイドの新しいライ角フィッティングシステムがうまくハマった好事例と言えるだろう。
