コロナ禍によって試合数が減った2020年の女子ツアー。その中でメジャー2勝をあげた原英莉花のプレーぶりは世界レベルのスケールを感じさせるものがあった。ミズノの新しいアイアンとドライバーで勝ち取った勝利。そのクラブに共通するのは飛びとやさしさだった。

飛ぶのにスピンがかかってデッドに狙える「JPX921 ホットメタル」アイアン

今年の原英莉花の2勝は圧巻という言葉がぴったりな試合内容だった。その2勝は日本女子オープン(福岡県、ザ・クラシックGC)とツアー選手権リコーカップ(宮崎県、宮崎CC)。言わずもがなの国内メジャー競技だ。しかも日本女子オープンは初日3位タイでスタートし、3日目に66で首位に躍り出ると最終日も68で回り、2位に4打差をつけての優勝。リコーカップでは4日間トップを走っての優勝だ。まさに他を寄せ付けない強さだった。

この強さは、もちろん師匠であるジャンボ尾崎の技術、メンタル両面の指導、また原の豊富な練習量と恵まれたフィジカルによるところが大きいことは間違いない。だが見落としてはならないのが彼女の武器だ。

原が女子プロ界きっての飛ばし屋であることは承知の事実。実際、2020年は平均飛距離253ヤード強の平均飛距離を記録してランク4位となっている。その飛ばし屋の使用クラブを見ると、あれ?と思うことがある。彼女ほどのヘッドスピードと技術があればマッスルバックとまではいわないまでも、プロユース系のキャビティアイアンを使っているかと思いきや、意外や意外、やさしめの飛び系アイアンをチョイスしているのだ

画像: 初日から首位を走ったリコーカップで同年メジャー2勝目をあげた

初日から首位を走ったリコーカップで同年メジャー2勝目をあげた

2019年は『ミズノプロ 918』。軟鉄鍛造ながらやや大きめなヘッドのポケットキャビティで、ミズノプロシリーズのなかでもやさしいといわれたモデルだ。ロフトも他のミズノプロに比べて立っていて、飛距離性能でもミズノプロ中で一番だった。

そして2020年。JPX921シリーズが発表されると、すぐに原プロも移行。このシリーズには、『JPX921 フォージド』『JPX921 ツアー』『JPX921 ホットメタル』の3つのモデルがある。その中から彼女が選んだのは、やはりもっとも飛距離性能に優れた『JPX921 ホットメタル』だった。

画像: JPX921の3モデル。左から「JPX921 ツアー」「JPX921 フォージド」そして原が使う「JPX921 ホットメタル」

JPX921の3モデル。左から「JPX921 ツアー」「JPX921 フォージド」そして原が使う「JPX921 ホットメタル」

このアイアンの特徴を簡潔にいうと“JPXシリーズ史上、最高の反発性能と打感の良さを両立したモデル”となる。高強度のクロムモリブデン鋼をフェースに採用(5〜7番)し、溶接のないシームレスカップフェースと部分的に肉厚を薄くしたソールによって高初速エリアを拡大。これにより飛距離性能が向上しただけでなく、打点のブレにもしっかりと対応して力強い弾道を生み出してくれるのだ。飛んで、やさしくて、そして打感がいい。それが「JPX921 ホットメタル」というわけだ。

画像: JPXシリーズ史上、最高の反発性能で飛距離を追求したホットメタル

JPXシリーズ史上、最高の反発性能で飛距離を追求したホットメタル

このアイアンを初めて手にして試打した瞬間に、原は「初速が速い!」と感じたという。そして飛距離の伸びを実感。その飛びは「これはアイアンじゃない!」という言葉になって彼女の口から出た。

だが、ただの飛び系アイアンではないことにもすぐに気がついたようだ。「ロングアイアンでもしっかりとスピンがかかっているから、ピンをデッドに狙っていける。それに打感がいい」と。

飛びはするけどスピンがかからないから棒球状で止まらない。だから当然、距離や球筋のコントロールができない、これが一般的な飛び系アイアンだ。ところが『JPX921 ホットメタル』は飛ぶだけでなくスピンもかかる。プロがコースを攻略する上でこの上ないメリットがあるクラブなのだ。また、打感に関しても、これまで軟鉄鍛造を使ってきた原プロが「めちゃいい感じ!」と太鼓判を押すほどの惚れ込みようだ。

画像: 写真右が「JPX921 ホットメタル」。フェースも大きく、3モデル中で一番の寛容性を実現している。

写真右が「JPX921 ホットメタル」。フェースも大きく、3モデル中で一番の寛容性を実現している。

日本女子オープンでは硬くて速いグリーンを、リコーカップでは止まりにくい高麗芝のグリーンを見事に攻略しての勝利。飛び、スピン、寛容性という「JPX921 ホットメタル」の性能を武器にしての戦いだったといえるだろう。

ドライバーだってやさしいモデルで飛ばすのが原流

ドライバーに関しても、今年の原は絶好調といえる。狭く絞られたフェアウェイを外すことなく誰よりも飛ばす彼女の、自信を持って振り切る姿は印象的だった。その自信を生み出し飛距離と方向性という結果に結びつけているのがミズノの世界戦略モデルST200シリーズの『ST200X』ドライバーだ。

画像: 原がチョイスしたST200Xはミズノの世界戦略モデル

原がチョイスしたST200Xはミズノの世界戦略モデル

このシリーズのドライバーは他に『ST200』があり、こちらは「安心して叩ける、力強く飛ばせる、高初速×低スピン」モデル。一方の原がチョイスした『ST200X』は「やさしく打てる、やさしく飛ばせる、高初速×低スピン」モデル。カーボンクラウンによる低スピンと高反発βチタンフェースが生み出す高初速が特徴だが、ドライバーでもアイアン同様やさしいモデルを使って飛ばすのが原流だ。

画像: 原の大きな飛距離と高い正確性は世界レベル。海外での活躍が楽しみだ。

原の大きな飛距離と高い正確性は世界レベル。海外での活躍が楽しみだ。

スケールの大きなゴルフは原の十八番。今年は新しいクラブによってそのスケールをさらに大きくしてメジャー2勝を勝ち取った。さて来年はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。

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