マネジメント的な観点から、冬ゴルフでスコアを落とす要因をお教えしましょう。それはズバリ夏と同じ”番手選び”をしているから。
冬は夏に比べて飛距離が落ちます。それを計算に入れて、いつもより番手を上げればグリーンまで届く距離を打てるはずですが、夏と同じ番手を選んで、ナイスショットしたのに手前のバンカーに入れてしまう……そういうもったいないミスをしている方が多くいるんです。

冬ゴルフでも夏と同じ番手選びをしていない?(撮影/渡部義一)
番手を上げるのはオーバーしそうで怖い、そう思う気持ちは当然です。だからこそ、自分の“冬の”飛距離を知るということは凄く大切です。ラウンドしたときに飛距離を記録しておけば、「冬だと10ヤードも飛距離が落ちるんだ」という情報が把握できるはずです。
プロゴルファーや、上級者は冬になると球が飛ばないことを知っているし、どれくらい飛ばなくなるのかも把握しています。上手い人でも冬でも夏と同じようにナイスオンできるのは、単純に、大きい番手を持っているというのも大きな理由のひとつなんです。

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)
インナー1枚着用すると、5ヤード距離が落ちるとも言われています。しかし、多くの方は、「冬は飛距離が落ちる」という情報は知っていても、”どのくらい”落ちるのかを把握していないと思うんです。だからこそ、夏も冬も同じ番手を持つゴルファーが多いのかなと私は思います。
冬ゴルフは夏よりもさらにマネジメントがより重要になります。まずは「冬の自分の飛距離」を意識してみると、なにかきっかけをつかめるかもしれませんよ!