女子ツアーは現在シーズンオフだが、今年活躍するのは果たして誰かをプロゴルファー・中村修がスタッツ(部門別データ)から占う3日連続のシリーズ、その第3回はパーオン率1位のショットメーカー・岡山絵里をピックアップ!

パーオン率75.3754%で1位

岡山絵里選手は1996年生まれの24歳。2018年のリゾートトラストレディスで初優勝を挙げ、2019年には自己最高の賞金ランク12位を記録しています。昨年はドライバーショットやパッティングに苦しみ思うような成績は残せていませんでしたが、12月の全米女子オープンでは4位の渋野日向子選手、11位の高橋彩華選手に続き、笹生優花選手と並んで13位タイでフィニッシュして見せました。

テレビ放送の画面からは、昨年の前半に苦しんだドライバーとパッティングが復調し、持ち前のキレのあるアイアンショットが確認できましたから、2021年シーズンは大いに活躍を期待していいと思います。

画像: 2020年の全米女子オープンでは13位タイでフィニッシュし難コースコンディションでも持ち前のアイアンショットで結果を残した(USGA/Simon Bruty)

2020年の全米女子オープンでは13位タイでフィニッシュし難コースコンディションでも持ち前のアイアンショットで結果を残した(USGA/Simon Bruty)

昨年は取材人数の制限がありツアー会場へは1試合しか行けなかったのですが、一昨年のツアー会場では男子ツアープロ並みのライン出しショットを多用しピンを攻める岡山選手のプレーを何度も見てきました。その切れ味鋭いライン出しショットが、岡山選手の高いパーオン率を支えています。どんな距離からでも乗せてくる、そんな印象を見るものに与えます。

ライン出しとは、フェースの開閉を少なくしてフィニッシュも抑えることで、フェース向きと縦の距離をコントロールするショット。その弾道は曲がりの少ない直線的な中弾道で、グリーンの狙ったエリアにしっかりボールを止められるだけのスピン量はしっかりと確保されていて、風や難コンディションに強いプレースタイルと言えます。

ライン出しといえば男子プロが使うテクニックという印象がありますが、トレーニングによる基礎体力の向上や距離を合わせる練習など地道な練習を積み重ねて身につけた技術なんだと思います。

2020年は1ラウンドあたりの平均パット数は78位と奮いませんでしたが、全米女子オープンを見た限りではかなり改善されたように見えましたから、今年は2勝目、3勝目とブレイクしそうな予感がします。今シーズンの岡山絵里選手に注目してみましょう。

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