欧州ツアー21年の開幕戦アビダビHSBCゴルフ選手権でロリー・マキロイが最高のスタートを切った。大会自己ベストの64をマークしての単独トップ発進に「すごくいい気分」と溌剌とした表情を見せたマキロイ。今年はなにかやってくれそうだ。

11月のマスターズ以来9週間ぶりの競技復帰となったマキロイ。「このコースでの自分のベストは65。前半で4つ伸ばした時点で自己ベスト更新するもりでプレーした」とノーボギーのラウンドを振り返った。

昨シーズンPGAツアーではコロナによる中断前の3月までトップ5を外すことのない抜群の安定感を誇り世界ランク1位の座に返り咲いていた。ところがツアーが再開するや本来のプレーは影を潜めベスト10入りなし。世界ランクも1位から5位(現在6位)へと後退していた。

「でもプレーオフシリーズ2戦目のBMW選手権であるヒントをつかんだんだ。結果は12位タイだったけれどこれでいけるという手応えがあった。そしてその翌週に娘が生まれたんだ」

画像: 今大会の初日、8アンダーと単独トップ発進したロリー・マキロイ(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

今大会の初日、8アンダーと単独トップ発進したロリー・マキロイ(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

エリカ夫人との間に誕生した待望の娘にポピーと名付けた。翌週はツアー選手権だったが「2人のそばを離れるのがイヤで最後までもたもたしてギリギリに出発した」というマキロイだが、そこから運気が上向いたという。

「全米オープンも悪くなかったし(8位タイ)、マスターズも1ラウンドを除いていいプレーができた(5位タイ)」と復調の兆しを確信したことでオフの過ごし方が変わった。

「家でゆっくり休んだのは3、4日だけ。シーズン後半思うようなプレーができず悔しい思いをしたから、それを取り返そうとクリスマス返上でラウンドを重ねて練習に打ち込んだ。ハードワークがこうして早い段階で報われてうれしい」

「ドライバーも良かったし距離のコントロールも冴えていた。アイアンもキレていたし何よりパッティングはアブダビでの自分史上最高だったと思う」

父親になってからまだ優勝はない。今勝っても8月生まれのポピーちゃんが父の勝利を認識できるわけではないが、マキロイ一家にとって待ちに待った瞬間がいよいよ訪れようとしている。そしてその先には14年以来お預けになっているメジャー5勝目の期待がかかる。

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