1年あるいは2年周期で最新クラブが登場するゴルフ業界。アマチュアがニューモデルが発表されるたびに考えるのは、「今回は買うのか、見送るのか」だろう。同じクラブを10年以上使い続けているプロゴルファー、ノリーこと堀口宜篤が、ニューモデルにスイッチする際の基準を語ってくれた。

テーラーメイド「SIM2」とキャロウェイの新しい「エピック」、2大メーカーの最新モデルがついに発表になりましたね。僕もドライバーを各モデル試打させていただきましたが、個人的に今年は当たり年だなと思っています。

さて、ニューモデルが出るたびにアマチュアの方が悩まれるのは「今回は買い替えるべきかどうか」ですよね。決して安い買い物ではないうえ、1年あるいは2年といった周期で新作が出ますから、よほどのクラブ好きでない限りは購入を見送る年もあると思います。

番手別でもまた事情は変わってきます。ドライバーの場合は飛距離もどんどん求めていきたいので比較的買い替えがしやすいのかなと思いますが、それよりも下の番手に関しては、信頼できる1本が見つかるとなかなか替えにくかったりしますよね。

道具の力によって少しでも打数を縮められればと思ってニューモデルを試すんだけど、結局拠り所として「古くても安心して使えるクラブ」に戻ってしまう、なんて方も多いのではないでしょうか。

実際に僕も長いことクラブを替えられなかった経験があります。FWで言うと、名器としても名高い2002年発売のキャロウェイ「スティールヘッドⅢ」は気に入って長く使っていました。

画像: キャロウェイ「スティールヘッドⅢ」を気に入り、15年使い続けたという

キャロウェイ「スティールヘッドⅢ」を気に入り、15年使い続けたという

たしかタイトリストの「917F2/F3」シリーズに乗り換えるまで使っていましたから、都合15年選手。3番ウッドなんかはモデル名がぱっと見で読み取れないくらい、ソールが摺り切れています(笑)。

パターに関しては1997年に発売されたロングネックのスコッティ・デールを今でも使い続けています。パターはまた特殊で、フィーリングに寄る面も多いからなおのこと替えづらいですよね。

画像: 1997年に発売されたロングネック仕様のスコッティ・キャメロン「スコッティ・デールパター」は、20年以上たった今でもエースとして愛用していると堀口

1997年に発売されたロングネック仕様のスコッティ・キャメロン「スコッティ・デールパター」は、20年以上たった今でもエースとして愛用していると堀口

フェアウェイウッドとパター、どちらも都度ニューモデルを買って試したりもしてみたんですが、やはり結局元の鞘に戻るパターンが多かったです。それはやはり長年使ってきたことによって、構えたときに感じる安心感があるからでしょう。

でも、使い慣れたモノを使い続けるのも、別に悪いことじゃないと思うんですよね。使い慣れたぶん、見た目から得られる安心感は、メンタル面でプラスの効果を及ぼします。

逆にニューモデルの買い替えを考えるときにも、やはり見た目は大事。長い時間を通じて培われた信頼感って大きくて、形状が違い過ぎると構えたときに違和感があってイマイチ合わない、なんてこともあるかと思います。

もちろんテクノロジーが進化しているぶん、性能的には最新モデルに分があると言えます。替えることができるなら、そのほうが良いですが、見た目が合わないのならスイッチを見送るのも一つの手です。ニューモデルを試打する際は、今使っているモデルと見た目が似ているかも基準の一つにしてみると良いですよ。

画像: 【初心者向けレッスン⑤】“フォロースルー”を意識するのがポイント! 飛ばし屋プロ・高島早百合が教える「ダウンスウィング」のコツ youtu.be

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