ドライバーと3番ウッドを同じメーカーの同じスペックで揃えたのに、なぜか「3番ウッドだけ打てないな~」という悩みを抱えるケースがある。もちろん3番ウッドが難しいから、という理由はあるが、「クラブの重量に問題があるかもしれません」とクラブフィッター・菅野崇氏は言う。どういうことか、聞いてみよう。

「ゴルフクラブの流れを考えたときまず大事なのが、重量フローです。ドライバーと3番ウッドを同じメーカーの同じモデル、スペックも同じ50グラム台のSを使っているのに、3番ウッドが上手く打てない……という場合、ドライバーの重量に対して3番ウッドが軽すぎてしまっている可能性があります」

実際、ドライバーとフェアウェイウッドで同じモデルの同じスペックを選んでも、重量差がほんの数グラム、ということもある。しかし、3番ウッドのほうが軽いというわけではないのに“軽すぎる”とはどういうことだろうか?

画像: 同じスペックのはずなのに3番ウッドだけ打てない!一体なんで?

同じスペックのはずなのに3番ウッドだけ打てない!一体なんで?

「たとえば、ドライバーが仮に44インチだとしましょう。それで、43インチの3番ウッドと同じスペックのシャフトが装着されていたならば、重量フローがとれているため、振り心地はあまり変わらないと思います。しかし、ドライバーが46インチで3番ウッドが43インチだった場合は、3インチもドライバーが長い分、3番ウッドが軽すぎると感じてしまう可能性は十分にあると思いますよ」

同じ重量でも、長いほうが振った場合にクラブは重く、振りにくく感じる。そのため、重量的には1番ウッドより3番ウッドが多少重くても、長さに大きな差がある場合、たとえ同じシャフトが入っているとしても“振り心地”という点ではかけ離れてしまうことがあるということだ。

画像: 手元側に鉛を貼ることで重量が増えて振り心地がよくなる可能性があると菅野はいう(撮影/野村誠一)

手元側に鉛を貼ることで重量が増えて振り心地がよくなる可能性があると菅野はいう(撮影/野村誠一)

ではこういった場合、どうすればいいのか?菅野氏は「やはり、しっかりと重量差をつけてあげること」だと話す。

「同じウッド系でも仕上げが違えば苦手意識を持つゴルファーはいます。そこで大事なのが番手間の重量差をしっかりとつけてあげるということ。7〜12グラムの差が理想と言われていて、クラブの流れを考えたらリシャフトしてバランスを整えてあげるのが一番いい方法です。ただ、応急処置としては鉛を貼るという方法もあります。シャフトの手元側に8グラムほど鉛を貼るとバランスはそこまで大きく変わらず重量が増えますから、それで振り心地が良くなる可能性もありますよ!」

同じスペックのはずなのに3番ウッドだけ当たらないな~というゴルファーは一度試してみてはいかがだろうか?

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