風の強い日はショットが乱されてスコアも崩れがち。どうにかして風の影響を受けづらい、低い打ち出しで打っていきたいところだ。月刊ゴルフダイジェストの記事で紹介されていた“低空ドライバーショット”を打つコツを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際にやってみた!

「向かい風でもドンと来い!」は本当か

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。この時期のゴルフって難しいですよね~。芝が薄くてショットやアプローチのミスが多くなるってこともありますが、僕が一番厄介だな~と思うのは風です!

プロでも風の強い日はスコアを崩すわけなので、アマチュアの僕たちは風が強いとまったくゴルフにならないわけですよ。そんな時には下手なりに低い球を打って風の影響を受けないようにしようと思ったりするのですが、これがなかなか上手く打てない。月刊ゴルフダイジェスト4月号に「向かい風でもドンと来い! ”低空ドライバー”」という記事がありました。星野英正プロが解説しているのですが、その中から打ち出しを低くする方法を試してみました!

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2021年4月号の特集で紹介されていたアゲンストに強くなる低空ドライバーショットを打つコツを実践!

月刊ゴルフダイジェスト2021年4月号の特集で紹介されていたアゲンストに強くなる低空ドライバーショットを打つコツを実践!

打ち出しを低くするためにはロフトを立てて当てることが重要で、そのためにやるべきことがいくつかあります。まず基本としてはボールの位置を中に入れてティは低くする。具体的にはいつものボール位置よりも2個半くらい右にするので、スタンスのほぼセンターくらいの位置になります。

これは僕もやっていましたが、ここまで右にはしていなかったですね。ここでちょっと注意点が。ボール位置が右寄りになることで、そのままだとフェースが開いて右を向いてしまい右プッシュが出てしまいます。一度グリップを解いてフェースを閉じて握り直しましょう。

画像: (左)ボール位置を右にするだけだとフェースが開いてしまいます。(右)フェースがかぶるように握り直して構えましょう

(左)ボール位置を右にするだけだとフェースが開いてしまいます。(右)フェースがかぶるように握り直して構えましょう

そしてもちろんグリップは短く持ちます。ここでも注意することがあって、ハンドアップに構えることが大事。ハンドアップにすることで腕と体が一体化するので、手を使って打ちにくくなります。手で打ってしまうとスピンが入りやすくなってしまいますからね。

画像: (左)いつもの構え方だと少しグリップの位置が低い。(右)ハンドアップに構えて腕と体の一体感を出しましょう

(左)いつもの構え方だと少しグリップの位置が低い。(右)ハンドアップに構えて腕と体の一体感を出しましょう

そしてもう一つ大事なことが重心を低くして構えること。インパクトで手が浮いてしまっては低い球は打てないので、手を低く下ろすために重心を低くします。ただ、膝を曲げてお尻が落ちるような構えでは意味がなく、骨盤を前に倒すようなイメージで構えましょう。目線は低くすることも大事です。星野プロは地上30センチくらいに球が飛び出すようなイメージで目線を低くしているそうですよ。

画像: (左)膝を曲げて重心を下げるのではなく、(右)骨盤を前に倒すようなイメージで重心を下げて構えましょう

(左)膝を曲げて重心を下げるのではなく、(右)骨盤を前に倒すようなイメージで重心を下げて構えましょう

さっそく大切なポイントを気にしながら打ってみました。もともと僕は球が高いので、普通に打ったときの数値はこんな感じ。

画像: いつも通りに打った時のデータです。打ち出し角が17度で結構いい感じ。でもアゲンストとかだと、この弾道の高さでは結構飛距離を損してしまいそうです

いつも通りに打った時のデータです。打ち出し角が17度で結構いい感じ。でもアゲンストとかだと、この弾道の高さでは結構飛距離を損してしまいそうです

風が強い日のラウンドでは自分なりに低い球を打つようにしていたのですが、左に引っ張ったり、逆に右に吹かせたりしてミスになることが多かったんですよ。でもこの記事の通りにやってみたら、かなり方向性が良くなった感じがします。特にフェースの向きをかぶせて握り直すことと、ハンドアップに構えるというのが僕的には良かった。フェースの向きをかぶせてグリップすることで右に吹ける球が確実に減りました。そしてハンドアップは腕を使いにくくなるので、方向性が良くなるし、入射角も安定するような気がします。

最初はボール位置がかなり右なので少し違和感がありましたが、10球ほど打つと慣れてきて、だんだんいい球が出るようになりました。そしてこんな数値が。

画像: 記事を参考に打ったときのデータです。打ち出し角14度は個人的には低めな感じ。キャリーは普段より落ちますが、打ち出しが低いぶんアゲンストならトータル飛距離はそこまで変わらない気がします

記事を参考に打ったときのデータです。打ち出し角14度は個人的には低めな感じ。キャリーは普段より落ちますが、打ち出しが低いぶんアゲンストならトータル飛距離はそこまで変わらない気がします

打ち出し角が3度下がって14度に。14度ってそこまで低い弾道ではないですが、僕的にはかなり低くなった感覚。さすがにキャリーの飛距離は落ちますが、風のある日ならトータル飛距離は普通のショットと変わらないんじゃないのかな。これなら風の強い日には使えそうだし、狭いホールのティショットでも使えるような気がします。朝の練習場で2~3発打っておくといいかもしれないですね。

僕は普通のショットももう少し弾道を低くしたいと思っているので、この打ち方の要素を取り入れていこうかと思っています。ドライバーがヘッドスピードの割に飛ばない人とかは、この打ち方を練習すればインパクトの効率が良くなるような気がします。

この記事ではさらにスピンを減らす打ち方や練習方法も書かれているので、気になる方は読んでみてください。

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