4月1日から4日間開催されている国内女子ツアー第5戦目「ヤマハレディースオープン葛城」の初日、目下賞金ランク1位の小祝さくら、高橋彩華、山下美夢有の3人が6アンダーで終えた。プロゴルファー・中村修がレポート。
画像: 盤石のプレーで初日を6アンダーノーボギーで終えた小祝さくら(写真は2021年のヤマハレディースオープン葛城 写真/姉崎正)

盤石のプレーで初日を6アンダーノーボギーで終えた小祝さくら(写真は2021年のヤマハレディースオープン葛城 写真/姉崎正)

例年、春の葛城GCは風が強くタフなコンディションになりますが、今日は気温20度、風も穏やかだったこともあり好スコアが続出したようです。2年前、初日の53位タイは4オーバーでしたが、今大会ではイーブンパーで55位タイであることからも、そのことがわかります。

前週のアクサレディス(宮崎開催)でも感じましたが、例年よりも気候が暖かいことで芝の生育が良く、そのことがグリーン周りのアプローチをやさしくしてくれています。とくにピンに近いサイドに外した場合、芝が薄いとミスになりやすいですからね。

午前スタートではZOZOとの所属契約を発表した上田桃子選手が6バーディ2ボギーの4アンダーで終え好調さを感じさせます。同じく午前スタートの高橋彩華、小祝さくら両選手が6バーディノーボギー、午後スタートの山下美夢有選手も最終18番ホールでバーディを奪い同じく6アンダーで首位スタートを切りました。

高橋彩華選手は2週前の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」では33位に終わりましたが初日は64の好スタートを見せていましたし、前週の「アクサレディス」では3位タイ。好調の要因はパットにもあるようですが、「Tポイント×ENEOS」の会見ではティショットを改善するためにスウィングを調整したと話していました。

画像: オフのスウィング改善の効果が表れ6アンダーで首位に並んで初日を終えた高橋彩華(写真は2021年のヤマハレディースオープン葛城 写真/姉崎正)

オフのスウィング改善の効果が表れ6アンダーで首位に並んで初日を終えた高橋彩華(写真は2021年のヤマハレディースオープン葛城 写真/姉崎正)

このスウィング改善が落ち着きショットが安定してきたことで、パット次第では好スコアが出るようになってきているようです。難コースでの残り3日間でその成果がきっと表れることでしょう。

そして同じくノーボギーで終えた小祝さくら選手はというと、インコーススタートの前半14番でティショットを右に曲げ2打目は出すだけの3打目をピンそばに寄せパーで切り抜けます。その後はバーディチャンスを量産し、着実にパットを決め6アンダーまで伸ばしました。よくコントロールされた弾道で距離感も良く危なげないゴルフで初日を終えました。開幕から5戦目であっても疲れはないとのこと、連続試合出場は96戦目ということですから残り3日間で上位争いすることは間違いなさそうです。

もう一人、午後スタートで6アンダーで終えた山下美夢有選手。昨年からレギュラーツアーに参戦する19歳のショットメーカーですが、昨年よりも下半身ががっしりとしたように感じます。ショット力はもともと高く、課題のパットが決まってきたことが好スコアにつながったようです。

画像: 6アンダーの首位タイで初日を終えた山下美夢有(写真は2021年のヤマハレディースオープン葛城 写真/姉崎正)

6アンダーの首位タイで初日を終えた山下美夢有(写真は2021年のヤマハレディースオープン葛城 写真/姉崎正)

前回優勝した成田美寿々選手の優勝スコアは5アンダーでした。残り三日間で風が吹く日も出てくるはずです。いかに攻守のメリハリをつけスコアメイクできるかがカギになってくるでしょう。日曜日のバックナインで誰がどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみです。

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