海外メジャー「マスターズ」を制した松山英樹のエースドライバーである、ダンロップゴルフ「スリクソンZX5」とその兄弟モデル「スリクソンZX7」2モデルをプロゴルファー・中村修と堀口宜篤が試打! その性能をたしかめた。

やさしく、真っすぐの「ZX5」

まずは松山英樹のエースドライバーでもあるスリクソンZX5から見ていこう。ソール後方に8グラムのウェートを配置し、重心深度を深めた大慣性モーメント設計によってミスへの寛容性と直進性を高めているようだが、構えた印象はどうだろうか。

「洋ナシ形状ですがやや面長な感じで、ロフトも見えてカーボンクラウンにはグラデーションも入っています。バルジ(フェースのトウ・ヒール方向の丸み)、ロール(フェースの上下方向の丸み)が少なく、比較的フェース面が大きくて見た目の安心感がありますね」(中村)

画像: ダンロップゴルフ「スリクソンZX5ドライバー」

ダンロップゴルフ「スリクソンZX5ドライバー」

堀口も「スッキリした見た目でありつつ、やさしさも感じられる」という。では両者の試打結果を見てみよう。

【堀口のZX5の試打結果】
HS43.6m/s キャリー238ヤード トータル267.7ヤード 打ち出し角10.8度 ボール初速64.6m/s スピン量2307回転

【中村のZX5の試打結果】
HS45.2m/s キャリー251ヤード トータル272.7ヤード 打ち出し角12.2度 ボール初速67.2m/s スピン量2849回転

「インパクト後の球離れは少し早めですね。でも弾きが強すぎるわけでもなく、フェースに乗ってから離れていく感触があります。ボールを押し込んでくれているような印象です。曲がり幅が少なく、ボールも上がりやすいですね」(堀口)

中村もZX5の直進性の高さに驚く。「本当に直進性が高いです。左右のミスヒットに強くて、オートマチックでありつつしっかり叩くこともできますね」と評価した。

軽めのドロー・フェードが打てる「ZX7」

対するZX7は、操作性を重視したモデル。最終的に松山はZX5を選びはしたものの、ZX7に関しても実戦に投入したことからその完成度の高さがうかがえる。

ZX5との大きな違いはソールのウェート配置。トウ側に8グラム、ヒール側に4グラムのウェートが配されており、標準の状態ではつかまりを抑えた仕様となっているが、ウェート位置の入れ替えを行うことでチューニングも可能となっている。

画像: ダンロップゴルフ「スリクソンZX7ドライバー」

ダンロップゴルフ「スリクソンZX7ドライバー」

構えた見た目の印象は「ZX5は直進性とZX7は操作性と性能が異なるのですが、意外と顔はZX5と似ていて、洋ナシっぽい形状ですね」と堀口。2名の試打結果は以下のようになった。

【堀口のZX7の試打結果】
HS43.2m/s キャリー240ヤード トータル268.3ヤード 打ち出し角10.3度 ボール初速63.8m/s スピン量2404回転

【中村のZX7の試打結果】
HS44.9m/s キャリー248ヤード トータル269.7ヤード 打ち出し角11.9度 ボール初速66.9m/s スピン量2959.7回転

多くのデータがZX5と拮抗しているが、やはり異なるのは弾道の曲がり幅。「直進性がかなり高かったZX5に対して、ZX7は同様のやさしさや飛距離性能を持ちつつも軽く曲げられるようになっている、という印象です。ストレートに打ち出して、右あるいは左に軽く曲げて着弾、みたいなイメージが湧きやすいですね」と中村は評価した。

さて、試打を終えた両名はZX5とZX7、そのどちらも「ミスヒットへの強さと飛距離性能を備えている」としつつ、やはり大きく異なったのは弾道の操作性だ。

マスターズでの松山の勇姿を見たゴルファーならばやはりZX5が気になるところだろうが、選び方としては「自分の持ち球を活かしてオートマチックに打ちたいならZX5。ある程度柔軟にドロー・フェードを打ち分けたいならZX7と相性が良いでしょう」と中村。試打の際は、プロ2人のインプレッションを参考にしてみてはいかがだろう。

協力/PGST

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