全米プロでメジャー史上最年長優勝の金字塔を打ち立てたフィル・ミケルソン。その手に握られていたのは……なんと長さ47.9インチ、ロフト5度のモンスタードライバーだった!

特注品の「エピック スピード」で飛ばした

ときに同伴の飛ばし屋、ブルックス・ケプカをもアウトドライブしていた50歳のフィル・ミケルソン。トレーニングの成果で以前よりもむしろ引き締まった肉体から繰り出すスウィングも見事だが、使っているクラブもまた規格外だった。

PGAツアー公式サイトに掲載された記事によれば、全米プロでミケルソンが使ったのは、長さが48インチという制限ギリギリの47.9インチ、ロフトはなんと5度という“ドラコン仕様“ともいうべきドライバー。

長尺化によりボールスピードと打ち出し角を向上。ロフトを極端に減らすことで、ドローで2000回転以下、フェードで2400回転以下という超低スピン弾道を目指したという。

ヘッドは契約するキャロウェイの「エピック スピード」だが、もちろんロフト5度は市販品のラインナップになく、ミケルソンのためだけに作られた特注品だ。

画像: ミケルソンはドライバー「47.9インチ、ロフト5度」の特注品を使用していた(写真はGettyImages)

ミケルソンはドライバー「47.9インチ、ロフト5度」の特注品を使用していた(写真はGettyImages)

ミケルソンの全米プロでの平均飛距離は313.1ヤード。ブルックス・ケプカが316.7ヤードだから、まさにトップ級の飛距離を手にしたことになる(参考までに、ブライソン・デシャンボーは同327.6ヤード、ルイ・ウーストハイゼンは303.1ヤードだった)。

ブライソン・デシャンボーが圧倒的飛距離で全米オープンを制したのは昨年9月。彼が長尺ドライバーの使用を示唆したこともあり、その後ツアーではにわかに長尺論争が巻き起こった。

ミケルソンの、50歳、47.9インチでの勝利は、クラブの長尺化をさらに加速させるかもしれない。

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