ドライバーのすぐ下、フェアウェイウッドとユーティリティをどう組み合わせるかはクラブセッティングの悩みの種。「とくに飛距離が同じくらいになりやすい5~7番ウッドとロフト17~20度程度のユーティリティはどちらかを選択する形になりますが、それぞれゴルファーによって合う・合わないがあるんです」というのは、業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人。詳しく話を聞いてみよう。

こんにちは、ギアオタク店長の小倉です。今回は誰もが一度は悩むであろうクラブセッティングのキモ、FW・UTゾーンを題材にお話ししたいと思います。

人によって若干異なりますが、FWの5W、7Wと、ロフト角17~20度UTはトータルの飛距離が同じくらいになりやすく、セッティングで飛距離の偏りをなくそうとするとどちらを入れたら良いのか悩むゾーンです。

画像: FW(左)とUT(右)で飛距離が同じくらいの場合、どう選ぶのが正解?

FW(左)とUT(右)で飛距離が同じくらいの場合、どう選ぶのが正解?

FWはボールが上がりやすいというメリットがあり、UTのほうは方向性が出しやすいライナー性の弾道が得意です。どちらが良いかというのは、ゴルファーそれぞれのスタイルや得手不得手のクラブによって変わってきます。

たとえば、クラブ長が長いと緊張する、上手く打てないという方はクラブ長が短いUTのほうが安定させやすいですし、ドライバーが得意、クラブの長さにさほど苦手意識がないという方はFWのほうが安定させやすくなります。

ミスの傾向で選ぶのもありです。左のミスを軽減させたいなら、比較したときにロフトが少なく、よりつかまりにくいUTのほうがおすすめですし、反対に右のミスを軽減させたいならつかまりの良い傾向があるロフトの多いFWが良いでしょう。

よく行くコースのロケーションなどで決めるのもありです。砲台グリーンが多いコースであれば、高さが出てグリーンで止めやすいFWが良いですし、風が強く吹くコースであれば、風に強いライナー性の球が打ちやすいUTが武器になります。コースのアンジュレーションが強いところは短めのUTがミートしやすく、比較的フラットならFWが活躍するでしょう。

今では、クラブの特性が大きくつけられるようになっていますので上記に当てはまらないモデルもありますが、よほど強い特性を持たせたモデルでない限り、このような分類ができます。

何となく一般的だから~と言って適当な番手を選んでしまうと結局上手く打てず苦手なクラブになってしまいがち。苦手なクラブや状況にそぐわないクラブを無理に使うことはありませんので、自分がプレーする環境やミスの傾向に合わせて少しでも使いやすそうな結果の出しやすいスペックを選ぶことをおすすめします。

そこからより思い通りのショットが打ちたいと考えるなら、重量やシャフトのモデルなどさらに深くチューニングしていけば良いでしょう。

ちなみに私は3Wの下にUT2本という組み合わせです。高さよりも打ち出し方向を重視したいから。みなさんは、ちゃんと意図を持ってFW、UTを選んでいますか?

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