アメリカとヨーロッパが国の名誉と威信をかけて激突するチーム対抗戦ライダーカップがいよいよ開幕する。初出場ルーキーが12名中半数の6名を占めるフレッシュな米チームに対し、経験豊富な40代を4人投入した欧チーム。カップ奪還を目指す米チームの結束力を示す話題が海を越えて伝わってきた。

チームワークがなにより大事なライダーカップで関係が良化……?

今回の舞台ミシガン湖のほとりに位置するウィスリングストレイツは米チームキャプテンのスティーブ・ストリッカーの故郷ということもあり地元は開幕前から大いに盛り上がっている。そんな中話題なのがブライソン・デシャンボーとブルックス・ケプカの関係が修復されつつあるのでは? という噂。

画像: 犬猿の仲としてこれまでメディアを賑わせてきたブライソン・デシャンボー(左)とブルックス・ケプカ(右)

犬猿の仲としてこれまでメディアを賑わせてきたブライソン・デシャンボー(左)とブルックス・ケプカ(右)

練習場で2人が立ち話する姿がSNSで拡散さされ、デシャンボー本人も会見で「ツアー選手権のときも彼(ケプカ)と一緒に食事をしたし、今週はずっと夕飯は一緒」と雪解けを感じさせるコメント。

ここ数年2人は犬猿の仲としてたびたびメディアを賑わしてきた。ケプカがデシャンボーのスロープレーを指摘したことに端を発し、デシャンボーがケプカの筋肉を貶すなど何かにつけ小競り合いを繰り返してきた。

プレーオフシリーズ第2戦のBMW選手権ではパトリック・カントレーとのプレーオフに進出したデシャンボーに対しギャラリーがケプカの愛称“ブルクシー”と叫びコミッショナーがヤジ問題に厳粛に対処する姿勢を見せ騒動になった。

その間ケプカは一貫して「2人が話題になるのはゴルフ界にとっていいこと」と静観の構えだったがデシャンボーは過敏に反応。試合中テレビ以外の会見を拒否するなど穏やかではなかった。

しかしチームワークが重要なライダーカップでは必然的に両者が直接会話する場面が生まれ、これまで優勝すると必ずうれし泣きをしてきたストリッカーキャプテンを「勝って泣かせたい」という共通の目標ができた。

2人がペアを組むまでにはならないだろう。しかし「我々は同じチームにいてほぼ毎晩一緒にディナーのテーブルを囲んでいる。全員が会話に参加してするべきことを粛々と遂行している」とケプカがいうようにチームの結束力は日に日に強まっているようだ。

「全員がジュニア時代からお互いのことを知り尽くし一緒に成長してきた仲間。実際に集まってみたら思っていた以上に息が合っていて驚いた」とストリッカーキャプテンも目を細める。

「メジャーの最終日にトップに並んで優勝争いしているようなプレッシャーが1試合1試合、毎ホール毎ホールかかってくる。それがライダーカップ」とジョーダン・スピースはいう。

予報では初日の夜は雨。土曜日は強風が吹き荒れ模様になるという。「荒天は大歓迎。ヨーロッパの選手たちにとってアメリカの荒天は海水浴日和くらいのものだからね」と連覇に自信をのぞかせるヨーロッパチームの大将パドレイグ・ハリントン。

大の男が勝って泣き負けて泣く。果たして対決の行方は?

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