キャロウェイが数量限定で発売したニューアイアン「APEX TCB」。登場以降、多くのトッププロたちが採用しているが、いったいどこが良い? プロゴルファー・中村修と堀口宜篤が試打し、その性能をたしかめた。

キャロウェイが数量限定で9月より発売を開始した「APEX TCBアイアン」。TCB=ツアーキャビティバックの名の通りプロ好みのシャープな形状を備えたキャビティアイアンで、ロフトは7番で34度と上級者向けらしい寝た設計となっている。

実際プロには好評のようで、今年6月に開催された海外メジャー「全米オープン」を制したジョン・ラームが採用。ほかにもザンダー・シャウフェレ、そして国内では石川遼もバッグインを決めた。ではトッププロたちが気に入った点はどこにあるのか。さっそくプロゴルファー・中村修と堀口宜篤の両名に試打してもらった。

画像: キャロウェイのAPEX TCBアイアンをプロが試打!

キャロウェイのAPEX TCBアイアンをプロが試打!

まずは構えた印象から聞いてみると、「構えた見た目については完全にマッスルバック。めちゃくちゃシャープでソール幅も薄く、様々な芝に対応できそうです」と堀口。中村も「めちゃくちゃコンパクトですね」と同意しつつ、さらにバックフェースの形状についても言及する。

画像: キャロウェイ「APEX TCBアイアン」(写真は6番)

キャロウェイ「APEX TCBアイアン」(写真は6番)

「見た目自体はすごくシャープなんですが、バックフェースを見るとタングステンプレートが搭載され、ヘッド内部にもタングステンウェートが入っていたりとただ難しいだけでなく寛容性を高める工夫もされています。同じくキャロウェイのキャビティアイアン『XフォージドCB』アイアンにすごく似ているバックフェースですね」(中村)

マッスルバックのようなシャープさとキャビティのやさしさが合わさったAPEX TCB。では実際に打ってみるとどうだろう。プロ2人の試打データの平均値は以下のようになった。

【堀口のAPEX TCBアイアン(7番)の試打結果】
HS38m/s キャリー151Y トータル159Y 打ち出し角17.8度 ボール初速48.7m/s スピン量回転

【中村のAPEX TCBアイアン(7番)の試打結果】
HS38m/s キャリー149Y トータル156Y 打ち出し角18.9度 ボール初速48.9m/s スピン量6773回転

「ピシッと鳴る打音と打った際の柔らかい感触が相まって、かなり気持ち良く打てるアイアンですね。スピンもしっかり入っていますし、34度と寝ているのに打ってみると球を上げやすいのにビックリしました。これはタングステンプレート・ウェートによる重心調整が結構効いているんじゃないかなと思いますね」(堀口)

中村も「見た目や打感はマッスルバックらしくて、まさしくツアーモデルです」と評価。そのうえで「寛容性がある程度あるのがかなり良い感じですね」と話す。

「ちょっと薄く当たったり下目のヒットでも飛んでくれて、マッスルバックより明らかにやさしさがあります。そのうえで球の高低差や弾道なども調整できる操作性の高さもありますね。今までは寛容性のあるモデルは打ち分ける、縦の距離感を合わせるといった操作性の面でやはり難が出てきていたのですが、APEX TCBに関してはかなりまとまっていますね」(中村)

ただ「難点があるとすれば、ある程度の地力が要求されること」にあるという。

「コンパクトな見た目と高い操作性を持つAPEX TCBですが、プロの使用が想定されるツアーモデルということもあってボール初速を上げてくれるようなテクノロジーは搭載されていません。したがって飛距離を出すにはある程度のヘッドスピードが求められます。7番アイアンで150ヤード飛ばすとしたなら、ドライバーでのヘッドスピードが45m/sくらいないと厳しそうです」(中村)

とは言えAPEX TCBの、様々なライや状況に対応できる操作性と寛容性が両立されている点はかなり魅力的。「『使いこなせるよう上手くなる』ことを目標に100切りを目指すゴルファーが背伸びしてみるのも大いにアリだと思いますよ」と堀口。ともあれ、見かけたらぜひ試打してみてほしい1本であることは間違いないと言えそうだ。

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