デシャンボーが出場したことでも話題になった、PLDA主催「ワールドチャンピオンシップ・ドラコン選手権」。世界中の注目を集めていたこの大会で並み居る強豪たちを抑え、日本人としては歴代2位となる世界13位の成績を残した田澤大河選手が大会の様子を詳しくレポートする。

田澤「日本のトップドラコン選手はもう世界で戦えます」

2013年に南出仁寛が世界10位を記録して以降、世界選手権において、ベスト16以上の選手が進める大会最終日まで残ることができなかったドラコン男子の日本代表。近年苦戦が続いていたなか、日本人として8年ぶりに大会最終日の4日目まで残り、世界13位という素晴らしい記録を残したのが田澤大河だ。

画像: 世界13位の記録を残した田澤大河(右)。左はツアープロでありながらベスト8の記録を残したブライソン・デシャンボー。

世界13位の記録を残した田澤大河(右)。左はツアープロでありながらベスト8の記録を残したブライソン・デシャンボー。

ーーまずは4日間お疲れ様でした。いまのお気持ちは?

僕は4年前にドラコンを始めたんですが、その時YouTubeやインスタグラムなどで見ていたトップ選手たちと同じ舞台で最終日まで戦えたのは心にグッとくるものがありました。ただ、日本歴代最高記録の更新とはならず、少し悔しさもありますね。

ーートップ選手たちと戦ってみてどうでしたか?

13位になって感じたのは「日本人でもいけるぞ!」というところです。いままで体型的に欧米の選手のほうが大柄で有利だと思われていたんですが、ヘッドスピードだったりボール初速の部分は日本のトップドラコン選手たちはかなり戦えるところまできていると思います。

8年前に南出(仁寛)さんが世界10位という結果を出して、それを見て「日本人もやれる!」と思ったドラコン選手たちは多かったと思うんです。その思いを持ってやってきたドラコン選手たちの努力がいま結実してきているところだと思いますね。

画像: ベスト16に進出した選手たちと写真を撮る田澤大河(右から2番目)。身長180センチで体重100キロほどの田澤だがトッププロたちと比べると決して大柄ではない。

ベスト16に進出した選手たちと写真を撮る田澤大河(右から2番目)。身長180センチで体重100キロほどの田澤だがトッププロたちと比べると決して大柄ではない。

ーーこの大会はブライソン・デシャンボーが出場し、ベスト8の記録を残したことでも話題になりました。デシャンボーの印象は?

しっかり話はできませんでしたが、2日目3日目の最後には「明日も戦えるね」と英語で話しかけてきてくれたり、僕らにもフランクに対等に接してくれました。ゴルフも上手で球も飛んで、なんかすごいなって(笑)。

ドラコン選手としてのデシャンボーですが、世界一流のゴルファーの名に相応しく、方向性や球の高さを含めたボールコントロール、スピンコントロールは出場選手の中では群を抜いていましたね。また、飛距離を決める一番のポイントとなるヘッドスピードですが、悔しいですが、日本のドラコントップ選手たちよりも2~3m/sほど速かったです。ツアープロではありますが本当に異次元でした。

ーー最終日は残念ながら勝ち進むことができませんでした。

最終日は競技全体の4日間の中で一番自分のコンディションが良くなかったです。3日目までで90球マン振りしているわけですから、やっぱりコンディションの維持は結構難しいですね(※この大会では制限時間内に6球打つことを5回繰り返し、1日で計30球打つ)。でもトップ選手たちって最終日にさらに一段階ギアが上がるんですよ。そこを体感できたことで次に生かせると思います。最後に優勝したカイル・バークシャーに「ここにまた戻ってこいよ」って声をかけてもらえてうれしかったですね。

画像: 気持ち新たに気合を入れる田澤大河。来年の世界選手権が楽しみだ!

気持ち新たに気合を入れる田澤大河。来年の世界選手権が楽しみだ!

ーー最後に来年に向けて意気込みは?

来年の目標はただ一つ。世界選手権優勝です!

今回、最終日まで残ることができて、どう戦い抜けば優勝に近づけるかを肌で感じることができ、今までぼんやりとしていた世界一になるという夢が、より明確な目標となりました。「最終日に向けて徐々にエンジンを上げていく」。これができれば優勝がグッと近づくと感じましたね。日本人でも世界一の飛ばし屋になれることを証明するために、またがんばっていきます!

写真提供:田澤大河

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