ミズノのニューアイアン「ミズノプロ221」「ミズノプロ223」「ミズノプロ225」の3モデルを、プロゴルファー・中村修と堀口宜篤の2名が試打! その性能をたしかめた。

コンパクトなマッスルバック「ミズノプロ221」

まずはマッスルバックのミズノプロ221から見ていこう。

ロフトは7番で34度と3モデル中もっとも寝た設定。構えた見た目についても「トップブレード、ソールともに薄めでコンパクト。アドレスしたときに『ちゃんとしないと打てないな』と感じるくらいスッキリとした上級者向けの形状と言えます」と堀口。

画像: ミズノのニューアイアン3モデルをプロが試打!

ミズノのニューアイアン3モデルをプロが試打!

「もちろんシャープさはすごく感じますが、トウ側とヒール側の高さの差が少なくトウの頂点が手前側にある、いわゆる和顔なのでシンプルにすごく構えやすいですね。ネックも少し長く見えて、重心が低くなり過ぎないようにしているようにも感じます」(中村)

そして特徴的なのが、トップブレードの設計。厚肉化しつつ、トップブレードが薄く見えるように構えた際のゴルファーの目線に合わせてスリットを入れることで、さらにフィーリングを向上させつつシャープな見た目も両立しているという。

画像: ミズノ「ミズノプロ221」アイアン

ミズノ「ミズノプロ221」アイアン

ではプロ2人はミズノプロ221をどう評価するのか。7番を打った際の試打データの平均値も踏まえつつ、インプレッションを聞いてみよう。

【堀口のミズノプロ221アイアン(7番)の試打結果】
HS33.7m/s キャリー146.7Y トータル152.7Y 打ち出し角18.6度 ボール初速48m/s スピン量6078回転

【中村のミズノプロ221アイアン(7番)の試打結果】
HS38m/s キャリー149Y トータル158.3Y 打ち出し角17.4度 ボール初速48m/s スピン量5946回転

「トップブレードの工夫もあってか打感に関しては申しぶんなし。非常に柔らかく、これぞマッスルという感じです。高さも出てスピンもしっかりかかっていて、距離感を合わせつつ弾道の操作性も高そうです」(堀口)

中村も堀口と同様に「高さが出るのもそうですが、なによりスピンがしっかり入ってくれるのがコントロールのしやすさにもつながりますよね。スッキリとした見た目と素晴らしい打感を併せ持ったモデルです」と評価した。進化したマッスルバック、と言えそうだ。

221並みのコンパクトさに、飛距離性能と寛容性をプラスした「ミズノプロ223」

続いて打ったのはミズノプロ223。ハーフキャビティ形状で、ロフトは32度と221より2度ストロングな設計。では見た目についてはどうだろうか。

「トップブレードの厚さも含め、221と比較すればヘッドサイズがわずかに大きく見えてやさしく感じますが、とはいえコンパクトですね。ソールの幅やグラインド、バックフェースを見ても、ある程度の寛容性はありながらそこまで重心は下げ切っていない=やさしくし過ぎていないような印象を受けます」(中村)

堀口も「正直221並みに見た目のスッキリ感はあります」と223の見た目を評価。「グースネックではないですが、少しボールを包み込んでつかまえてくれるような感じもありますね」という。では両者の試打結果を見てみよう。

画像: ミズノ「ミズノプロ223」アイアン

ミズノ「ミズノプロ223」アイアン

【堀口のミズノプロ223アイアン(7番)の試打結果】
HS37.7m/s キャリー153.7Y トータル161.7Y 打ち出し角18.3度 ボール初速49m/s スピン量5844回転

【中村のミズノプロ223アイアン(7番)の試打結果】
HS38m/s キャリー151Y トータル158Y 打ち出し角18.3度 ボール初速49m/s スピン量6085回転

「ロフトが2度立っているのもあって、221と比べると飛距離が伸びていますね。それでいて高さもしっかり出ているのが素晴らしいです。223に関しては操作性が十分にありながらやさしさも感じるので、毎ショット緊張感を保ちながら打つ必要がある221より気分が楽というのはありますね(笑)」(堀口)

中村も「打感は221とあまり変わらないかなと言う感じですが、ちょっと薄い当たりでも方向性や飛距離のロスは思ったよりなくて、寛容性を感じます」と評価。

「個人的には、今までのミズノのハーフキャビティのなかで一番良いかもしれません。シャープさはありつつも、寛容性など、マッスルとの違いもはっきりと感じられるモデルになっていますね」(中村)

やさしくなったミズノのプロモデル、といったところか。

初・中級者向けと思いきや、プロも絶賛⁉︎ 「ミズノプロ225」

最後に打ったのは、ミズノプロ225。中空構造を採用しつつ、ヘッド内の下部には28.5グラムものタングステンウェートを搭載することで寛容性は223よりさらに高まっており、ロフトも7番で30度とより立った設定となっている。

「ほか2モデルに比べてちょっとトップブレードは厚めですが、相変わらず良い顔ですね。別段中空だからといってバックフェースが構えたときに見えるわけではないので、非常に構えやすい」(堀口)

画像: ミズノ「ミズノプロ225」アイアン

ミズノ「ミズノプロ225」アイアン

「ロフトの差による見え方の違いはありますし、ブレードは少し厚くなっているものの、顔の流れは221、223に通じるものがありますね。とくにバックフェースの形状は221に近いです。構えた感じもマッスルよりもちろん大きいですが、顔つきが本当に似ていて、ボテッとしておらず構えやすいです」(中村)

では両者の試打結果を見てみよう。

【堀口のアイアン(7番)の試打結果】
HS37.7m/s キャリー161Y トータル170Y 打ち出し角16.3度 ボール初速51m/s スピン量5597回転

【中村のアイアン(7番)の試打結果】
HS38m/s キャリー157.7Y トータル164Y 打ち出し角15.8度 ボール初速51m/s スピン量5795回転

「まず驚いたのが打音。中空という感じがしない、ピシッとした音です。打感も中空っぽくない、詰まった感じですね。飛距離はもちろん、寛容性も223よりさらに高まっていて、高さとスピンもしっかり出てくれるのに驚きました」(堀口)

中村も「中空にありがちなカキーンと高い打音ではない。ビックリするくらい良い打感」と225を評価。

「今まで打った中空アイアンのなかでもかなり柔らかい打感です。多くの中空モデルって距離感が合わなそう、過剰に飛び過ぎてしまいそうと感じる場合が多いですが、225に関してはそれがないですね。試打データを見ても、これだけ飛ばせてスピンもかかってしっかり止まってくれています。ちょっとビックリですね」(中村)

まとめると、マッスルバックらしいシャープさと操作性を備えた221、飛距離性能と寛容性を両立した中間的な性能を持つ223、そしてプロをも唸らせたフィーリングの良さと223以上の飛距離性能とやさしさを併せ持つ225といったところ。ではそれぞれ、どういったゴルファーにオススメできるだろう。

「221はマッスルバックということもあり、やはりある程度ヘッドスピードが速い上級者向けのモデルと言えるでしょう。223はコンパクトながら飛距離性能とやさしさもあって3モデルのちょうど中間的性能を持っているので幅広いゴルファーに合いそうです。そして225は初・中級者向けモデルかな、と思いきや、全然上級者でも満足できるモデル。こちらも幅広いゴルファーにマッチしそうですね」(中村)

中村は「モデルごとにロフトに差はありますが、番手の数字は忘れてご自身で打った際の飛距離で会談を作って3モデルを組み合わせたコンボセッティングも十分アリですよ」という。ともあれ、まずは自身で試打いただいて、国産アイアンの進化をたしかめてみてほしい。

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