なんとHS40m/sで 237ヤード。なおかつスライサーがドローヒッターに!
シリーズ13代目となる『アッタス キング』(5S)をドライバーに挿して野村さんが試打をすると、HSが40m/sで237ヤードをマークした。一般的にHSの6倍の数値が最大効率の飛距離と言われるが、ほぼそのデータが初球から出たことに本人もビックリ。
「200Y先のフェアウェイバンカーを楽にキャリーで超えられるなんてウレシイですね!打ち出しが高くてスピンが少ない、理想的な弾道です。ボクはもともと、アウトインのカット軌道でフェードが出ていました。でも『アッタス キング』を挿せば、スウィングのイメージを変えなくてもドローで飛ばせる。大型ヘッドでも、シャフトがフェースを返してくれてスクェアに当てられるからでしょう。今までだったら“右に出てスライス”だったのが、球がスベらずにちゃんとつかめる手ごたえ。“厚い当たり”で飛距離を伸ばせます」(野村、以下同)

ウォーミングアップを終えて計測をしてみたらこの好結果が出て、野村さんは大喜び
とはいえ“つかまるシャフト”と聞いて気になるのは、つかまり過ぎて左に巻き込むんじゃないか? ということだ。
「それがフシギなことに、ドローが出やすいのに“左に出て左に曲がる”という球がゼンゼン出ません。なんでか? そんなことボクに聞かれてもわかんない(笑)。とにかく、コースで“左→左”のミスが出たらOUT。そんな怖さがないから思い切って振れるんです。ムリにつかまえにいかなくてもつかまるけど、球が引っかからない。そういう安心感があるからか、このシャフトを打っているうちにアウトインのカット軌道が直ってきました。もしかして、ドローヒッターになっちゃった!?」

球がつかまるけど引っかけのミスが出ないから安心して振っていける
実は野村さん、先走り系のシャフトには苦手意識があったという。しかし「アッタス キング」を打っていくと、ネガティブなイメージは払拭されたようだ。
「ボクはとにかく、スピンを減らしたいんです。先があんまり動くシャフトだと、ロフトが寝て当たりやすくてスピンが増えてしまい、球が吹き上がってどうしようもないことがありました。でもこのシャフトは、フェースがターンしてロフトが立ちながら当たるので、先調子でもスピンが増えません。だから球が強いし、ランも稼げるんじゃないでしょうか。しかも当たり負けしないので、先っぽに当たってもちゃんと行ってくれるし、球が散らばらない」
「それから、やさしいイメージがある先調子系のシャフトって、振りにいったときに頼りなかったり暴れたりしました。でも『アッタス キング』は、手元側がしっかりしているからコントロールしやすい。だからといって、手元側が硬すぎると切り返しのタイミングが取りづらくなりますが、そういうこともありません。ストレスなく振れるんです」
最近のドライバー用シャフトは、大型・大慣性モーメントヘッドとのマッチングを考えて先端剛性を高めているモノが多い。そういう中にあってこのシャフトは、先調子でありながら大型ヘッドでも暴れずに打ちやすい。個性がしっかりと確立されたシャフトなのだ。

飛距離も球筋も方向性も。『アッタス キング』で望んでいたものを手に入れてニッコリ
幅広いゴルファーのニーズに応える豊富なスペックを用意
「アッタス」シリーズは、前作の「DAAAS(ダース)」からスペックのラインナップを増やした(40g台は「SR」、50g台と60g台は「SX」を追加)。そのバリエーションは、新作の「キング」に受け継がれている。
たとえば、50g台と60g台でいえば「Xはしんどいけど、Sだとモノ足りない」という人が「SX」というフレックスを選べる。または「6・X(5・X)だと硬すぎるけど、7・S(6・S)にすると重い」という人が「6・SX(5・SX)」に行ける。一方では「5・SR」のユーザーが40g台にシフトしようとしても「S」というフレックスには抵抗がある。そういう人に「4・SR」という選択肢を設けた。まさにカユいところに手が届くスペックのラインナップと言える。

豊富な重量帯に加え、SXやSRといった硬さのバリエーションが豊富なのも嬉しい
今どきのドライバーは、ヘッドの特性、体積、重量、素材(フルチタンやカーボンコンポジット)、カチャカチャ(アジャスタブル機能)の有無、クラブ長を含めて多様化の時代を迎えている。だからこそ、シャフトもスペックを充実させることで、一つひとつのヘッドや一人ひとりのゴルファーにマッチするシャフトを見つけやすい。また従来は、シャフトの硬さを微調整するにはカットしたりしていたが、そうすると重量や特性などが変わりやすい。しかし「キング」にはキメ細かいスペックが用意されているので、求める1本を選びやすい。何よりもHSや技量を問わず、より幅広いゴルファーのニーズに応えたいというメーカーの思いが込められているのだ。
充実スペックだからこそ『アッタス キング』は打ち比べて選びたい
スペックの充実ぶりを耳にした野村さんは、さっそく自分にピッタリの重量帯&フレックスを探すことに。普段から使っている50g台からスタートした。

思い込みにとらわれずに最高の結果を出してくれるスペックを探してみた
「5・SXをテストしましたが、5・Sと同じように球が右へ行かなくてハイドローが飛びました。続いて5・SRを打ってみたら、HSが少し上がった。やはりしなりがあるので、タイミング良く当たれば飛びますが、それがズレると少しバラけるかもしれません」
このシーンを見ていたUSTマミヤのスタッフは握力計を持ってきて、その場で野村さんの握力をチェック。両手の握力を合計すると、その人にマッチするクラブの総重量が見えてくるという。そして野村さんに40g台のシャフトをオススメした。
「えっ!?40g台……。ボクには軽いんじゃないの?」と、半信半疑で「4・X」を打ち始めた。すると、HSがいきなり42m/sへUP、スピン量は2000回転ちょいに収まり、おしなべて250Yを超えるどころか260Yに迫る“一発”も見せつけた。

思ってもみなかったスペックでHSも飛距離も最大値を記録してビックリ
「いつもは軽くても55gくらいで、40g台って試し打ちはするけど選ぶことはありません。軽すぎると手元が浮いちゃうし、よくある“軽・硬”のシャフトって、スウィング中にヘッドの在りかが分からなくなるし、しならないから避けてたんです。でも『アッタス キング』の40g台はそんなことがありません。モノ足りなさがゼンゼンなくてしっかり振れるので、HSが上がるし球がつかまって飛ぶことがわかりました。今どきの大型・大慣性モーメントの“重ヘッド”でも、シャフトが走ってHSが上がります。それにしても、ボクにとっては“まさかの4・X”。このシャフトで2打目の景色が変わっちゃいそう。コースへ行くのが楽しみです!」

野村さんは『アッタス キング』の4・Xという軽・硬スペックにばっちりハマった
【シャフトスペック別弾道データ比較】
< 5・S >
HS ボール初速 打ち出し角 スピン量 キャリー 飛距離
40m/s 59m/s 15.7度 2398rpm 231Y 243Y
< 5・SR >
HS ボール初速 打ち出し角 スピン量 キャリー 飛距離
41m/s 60m/s 16.2度 2741rpm 230Y 241Y
< 4・X >
HS ボール初速 打ち出し角 スピン量 キャリー 飛距離
42m/s 62m/s 17.3度 2126rpm 234Y 253Y
大慣性モーメントのドライバーはなかなかつかまらない、先調子系のシャフトは左のミスが出る、軽量のシャフトは頼りない――。『アッタス キング』が、そんな固定概念をことごとく覆してくれる。そして、スライスで悩んでいる人が、瞬く間に“つかまりキング”となって飛距離を伸ばせるに違いない。