2021年秋冬に新登場したユーティリティ、ヤマハ「RMX VD」、ダンロップ「ゼクシオ12」「ゼクシオX」の計3モデルを、プロゴルファー・堀口宜篤が比較試打! それぞれどのような性能になっているのか、確かめた。

上級者好みの「RMX VD」

最初に堀口が試打したのは、ヤマハの「RMX VDユーティリティ」。ユーティリティらしい寛容性と飛距離性能を持ちつつも、アイアンのようにピンポイントで落としどころに止められる高いスピン性能の実現を目指し、重心位置が高めに設定されている。

また、シャフトもアイアン径を採用することで弾道の安定化を図っているという。では堀口が構えた印象はどうだろう。

「非常にストレートに見えて、クセがないですね。上級者が好む、変に味付けされていないがゆえに構えやすいヘッドと言えるでしょう。小ぶりですが、フェース高が高く厚みがあるように見えます」(堀口、以下同)

画像: ヤマハ「RMX VD」(写真は4番、ロフト22度)

ヤマハ「RMX VD」(写真は4番、ロフト22度)

では堀口が「RMX VD」の4番(ロフト22度)を試打した結果の平均値、そしてインプレッションを見てみよう。

【堀口のRMX VDユーティリティ(4番、22度)の試打結果】
HS40.2m/s キャリー188Y トータル204Y 打ち出し角14.2度 ボール初速55.7m/s スピン量4234回転

「打感は少し弾く感じがありますね。打球は左右のブレがなく真っすぐ飛んでくれるので、やさしさもしっかりあります。いっぽうで曲げようと思えば曲げられるし、高さを打ち分けてもこちらの意図がしっかり反映してくれる、操作性の良さも持っています」

スピン量に関しても、後述の2モデルとはロフトが異なりはするものの、比較的かかりやすい=止まりやすいという結果に。「本当に構えやすくて打ちやすい、上級者好みのモデル」と堀口は評した。

やさしさを突き詰めた「ゼクシオ12」

続いて打ったのは「ゼクシオ12ハイブリッド」。「ゼクシオ12フェアウェイウッド」と同様、クラウンにL字状の突起「アクティブウイング」を配置することで空力をコントロールしスクエアなインパクトを実現。たわみを増大させる「リバウンドフレーム」構造や、フェース下部の高反発エリアを拡大する「キャノンソール」といったテクノロジーもフェアウェイウッドと同様だ。

画像: ダンロップ「ゼクシオ12」(写真は4番、ロフト20度)

ダンロップ「ゼクシオ12」(写真は4番、ロフト20度)

「構えた際のルックスも類似点が多く、上の番手からの見た目の流れが非常にスムーズです。少しアップライトで、ボールを上げてくれそうなやさしさがありますね」と堀口。ではゼクシオ12の4番(ロフト20度)を試打した結果の平均値を見てみよう。

【堀口のゼクシオ12ユーティリティ(4番、20度)の試打結果】
HS39.5m/s キャリー177Y トータル196Y 打ち出し角14.1度 ボール初速53.2m/s スピン量3111回転

「まずしっかり高さ・飛距離が出ています。そのうえで楽につかまってくれるので、まず右へのミスは気にしなくて良さそうです。ドライバーでの平均ヘッドスピードが46m/s前後の僕の場合で、フェースをかえさないよう、結構逃がして打ってようやく真っすぐ飛ぶ、といった感じですね」

また、逃がして打った際も「飛距離のロスがほとんどなかったです」と堀口。「とくにヘッドスピードがそこまで速くないゴルファーにとっては、楽にボールが上がってつかまえてくれるので、非常に打ちやすいモデルだと言えます」と評価した。

適度につかまえてくれる「ゼクシオX」

最後に打ったのは「ゼクシオXハイブリッド」。「ゼクシオ12」の兄弟モデルでアクティブウイングをはじめとするテクノロジーは共通だが「『ゼクシオX』はまたガラッと見た目の印象が変わりますね」と堀口。

「『ゼクシオX』は少しシャロー。カラーリングも『ゼクシオ12』と違いL字のアクティブウイングの部分がシルバーになっていて、クラウン後部とフェースの黒色との対比で少し膨張して大きく見えるので、やさしさもありますね。だけどフェースはストレートに見えるので被ってくるような印象がなくスッと構えられるので、引っかかるかも、といった心配をせず振り抜けそうです」

画像: ダンロップ「ゼクシオX」(写真は4番、ロフト20度)

ダンロップ「ゼクシオX」(写真は4番、ロフト20度)

では堀口が「ゼクシオX」の4番(ロフト20度)を試打した結果の平均値を見てみよう。

【堀口のゼクシオXユーティリティ(4番、20度)の試打結果】
HS41.8m/s キャリー201Y トータル212Y 打ち出し角12.5度 ボール初速58m/s スピン量3399回転

「『ゼクシオX』に関してもある程度のつかまりの良さは感じますが、つかまり過ぎることがなく力強い球で真っすぐ飛んでくれますね。そのうえで球もしっかり上がっていきます。とくに上級者にとってはつかまり過ぎるとちょっと……という方もいるかと思いますが、『ゼクシオX』に関してはビギナー層から上級者まで、幅広いゴルファーが扱えるモデルだと感じました」

さて、試打を終えた堀口に、今回打った3モデルの評価を総括してもらった。

「『RMX VD』はユーティリティでも球をコントロールしたいゴルファー向け。ヘッドも小ぶりで上級者好みです。逆に『ゼクシオ12』はやさしくつかまえて飛ばしたい方向けと言えるでしょう。そしてその中間的な性能を持つのが『ゼクシオX』。ある程度つかまえてくれながら球も強いですし、ヘッド自体も大きさがあってやさしく、その上でフェースは上級者も違和感のないストレートです」

試打を通して各々の個性が垣間見えた全3モデル。ユーティリティの買い替えを考えている方は、堀口の意見を参考にしつつ、ぜひ自分の手で試打してみてほしい。

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