長身を生かしたスウィングアークで大きく飛ばす
「リコーカップ」の注目は原英莉花

原英莉花選手の持ち味といえば、ドライビングディスタンス1位（257.23ヤード）を誇る豪快なドライバーショットです。飛距離をアドバンテージにパー5では果敢に2オンを狙うプレースタイルで前週の「エリエールレディス」では最終日の終盤17番パー5 で見事にイーグルを奪い優勝を手繰り寄せました。

173センチの身長を生かしクラブの長さも46.25インチとやや長尺のドライバーを使用しています。スウィングを見てみると、前後左右にブレない下半身の強さを感じます。画像Aの左では低く構え過ぎず、長身を生かしたアドレスから右足かかとにしっかりと荷重され、右ひざはアドレスと同じ角度をキープ。テンポの速いテークバックでしっかりと体幹をねじってエネルギーを蓄えます。

画像Bの左では下半身から切り返えし、上半身と下半身の捻転差が見て取れます。右肩よりも下からシャフトが下りて来るシャローなダウンスウィングから手元の浮かないインパクトで再現性の高い飛距離の出るドライバーショットを放ちます。（画像B右）地面にしっかりと圧力をかけ体が伸び上がらず前傾角をキープしているところも見習いたいポイントです。

前週の4日間トーナメントを戦い抜き腰の調子も万全ではないようですが、今日のプロアマでは元気な笑顔を見せてくれました。昨年も勝利した相性のいい大会ですし、最終戦なので最後まで試合を盛り上げてくれることでしょう。

もうひとつ、稲見萌寧選手と古江彩佳選手の賞金女王争いもいよいよ決着します。優勝争いの行方と賞金女王争いの行方にも注目して行きましょう。

原英莉花　ドライバー後方連続写真21