国内女子ツアーで賞金女王に輝いた稲見萌寧をはじめ、クロスハンドグリップでパッティングするプロは一定数いる。ではクロスハンドのメリットと取り入れるためのコツとは? 南秀樹プロの教えを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。女子ツアーの2020-2021シーズンが終わりました。賞金女王に輝いた稲見萌寧プロは強かったですよね~。僕もあんなゴルフがしたいな~と思うのですが、それは当然無理。でも、稲見プロの真似をすれば、ちょっとでも上手くなれるかも……なんて思っちゃうわけです。

スウィングを真似するっていうのは、かなり努力が必要なので難しいとしても、パッティングスタイルくらいなら真似できるんじゃないかと。そうです、稲見プロのパッティングといえばクロスハンドグリップ。月刊ゴルフダイジェスト1月号に”「クロスハンド」なんでそんなに人気なの?”という記事がありました。記事を読みながらクロスハンドに挑戦してみました。

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2022年1月号の特集で紹介されていた、クロスハンドグリップでパットするコツを実践!

月刊ゴルフダイジェスト2022年1月号の特集で紹介されていた、クロスハンドグリップでパットするコツを実践!

クロスハンドといえば、僕のような古いゴルファー的には、パットが苦手な人がやるものだというイメージだったのですが、最近はそうでもないんですよね。プロでもクロスハンドのプレーヤーがかなり増えているように思います。クロスハンドのメリットっていったい何があるのでしょうか?

この記事でレッスンしてくれている南秀樹プロによると、クロスハンドの4つのメリットは

【1】手首が固定されて余計な動きがなくなる。
【2】左右の肩の高さがそろいやすい。
【3】左腕の側面とフェース面がリンクする。
【4】体を使ったストロークになるため、ストロークの軌道が安定してミート率が上がる。

ということです。

クロスハンドは右手の動きが抑止できると同時に左手の動きも抑制できるので、両手が”ロボット化”し、体だけを使ったストロークができるようになるとのこと。なのでつねに安定したストロークがやりやすいということです。

では、どう握るのがいいのでしょうか? 南プロによると、左手は横からスッと握り、右手は体の後方から腕を動かし、わきを締めながら握るのがいいのだとか。南プロはこの右手の握り方を「五木ひろしで握る」と言っています(笑)。

画像: 左手は横から握り、右手はわきを締めながら、五木ひろしが歌っているときのように後ろから回すようにして握る

左手は横から握り、右手はわきを締めながら、五木ひろしが歌っているときのように後ろから回すようにして握る

そのイメージで構えてみました。基本はスタンスは肩幅くらいで、ややハンドファーストがいいようです。左手をガッチリと固める感じで、クラブとの一体感を感じながらストロークしました。こうすると手だけで振ったり、手首が曲がるような動きができないので、体でストロークするという感じがよくわかります。再現性の高いストロークになる気がしますね。パンチが入ったり、インパクトでゆるんだりする人にはよさそう。

注意することは、両ひじの内側を体の正面に向けること。そうすることで両わきが締まり、ストローク中の腕の動きが抑制され、ストロークのブレがなくなります。もうひとつ、前傾角度はやや浅めにすること。前傾が深くなると、わきが開きやすくなるし、両手首が親指側に折れてしまい、腕とクラブの一体感がなくなってしまいます。

画像: (左)両腕の内側が正面を向くように。(右)前傾姿勢が深くなりすぎないように、やや浅めにする

(左)両腕の内側が正面を向くように。(右)前傾姿勢が深くなりすぎないように、やや浅めにする

クロスハンドグリップとひとくちに言っても、プロの中でもいろんなタイプの握り方があるようです。稲見萌寧プロは基本的なクロスハンドの握りに近く、左手の固定度が弱めのようです。この握りは腕の力みがなくなることで体の回転がしやすく、一定のリズムでストロークしやすいとのこと。逆に脇元華プロは左手の固定度の強いタイプ。少し長めのパターを短めに持ち、グリップエンドあたりを左腕に押し付けるように握っています。この握り方はシャフトと腕の一体感が強く、ストロークの安定感が高くなります。

画像: (左)稲見萌寧プロがやっている基本的なグリップ。(右)脇元華プロがやっている固定度の高いグリップ

(左)稲見萌寧プロがやっている基本的なグリップ。(右)脇元華プロがやっている固定度の高いグリップ

僕の場合は少し左手の固定度が強めのほうが思ったところに打ち出しやすく、安定した転がりの球が打てました。ほかにも左手の指を伸ばして握ったり、左手を少し上からかぶせ気味に握ったりと、プロもいろいろと自分なりに工夫しているようです。アマチュアもいろいろと試してみて、基本の握り方をベースに再現性が高く転がりの良い握り方を見つけるといいんじゃないでしょうか。

練習グリーン上で30分ほどいろいろと試しながら打ちましたが、最初こそなかなか慣れなくて、ぎこちないストロークになっていましたが、自分なりに気持ちのいい握り方が見つかるとスムーズにストロークできるようになりました。構えた方向にボールが出てくれるので、1~2メートルのパットの入る確率が上がりましたね。タッチもだんだん合ってきて、かなりいい感じになったのですが、ロングパットの距離感が少し難しいです。今までは手の感覚でけっこう距離感を合わせていたみたいで、クロスハンドだと最初は距離感が合いません。これはちょっと練習が必要かもしれませんね。

画像: 慣れてくるとだんだんスムーズに振れるようになり、ストロークが安定してきました

慣れてくるとだんだんスムーズに振れるようになり、ストロークが安定してきました

僕は今まで何度かクロスハンドを試したことがあったのですが、いつもしっくり来なくてすぐにやめてしまっていました。この月刊ゴルフダイジェストの記事を読んで基本の握り方や注意点を知り、もう一度試してみたところ、今までよりも上手く打てるようになりました。これなら少し練習すれば、クロスハンドもできるようになる気がします。やはり、自己流だけではダメなんですね。特に最近は1~2メートルのパットに苦しんでいたので、もう少し練習してみようと思います。パットに悩んでいる人は一度試してみるといいのではないでしょうか。仮に上手く打てなくても、なにか気付きがあるかもしれませんよ。

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