2年半のブランクを経て、再びゴルフをやり始めた元バレーボール日本代表選手の狩野舞子さん。もう少しドライバーの飛距離が欲しいということで、USLPGAティーチング会員の小澤美奈瀬のレッスンを受けることに!

小澤:狩野さん、今のドライバーショットの飛距離はどのくらいですか。

狩野:当たったときには180ヤードくらいは行くんですけど、もう少し飛んでほしいですね。

小澤:じゃあ今日は180ヤードを超えられるように、頑張りましょう。

狩野:よろしくお願いします。

小澤:まず狩野さんは185センチと身長がおありなので、今回は男性用のドライバーを打っていきましょう。ちょっと構えてもらえますか。

狩野:普段打っているレディスのドライバーより全然長く感じますね。

小澤:アドレスを見ていると、狩野さんはボールから遠くに立ってややハンドダウン気味に構えられていますよね。でもクラブ本来のライ角に合わせるなら、もう少しアップライトに構えるほうが正しくて、そうするともう少しボールに近づいて立ったほうがいいんです。目安として、グリップと体の間に拳が1個半ぶん入るくらいの感じです。

画像: ボールから遠い位置に立ち、ひざを深く曲げハンドダウン気味に構えていた以前のアドレス(左)を、クラブのライ角に合わせた正しいアドレス(右)に修正

ボールから遠い位置に立ち、ひざを深く曲げハンドダウン気味に構えていた以前のアドレス(左)を、クラブのライ角に合わせた正しいアドレス(右)に修正

狩野:へぇ、だいぶ近くに立つんですね。

小澤:はい。そして股関節を折って膝はテンションを柔らかくする程度に曲げて。これでカッコいいアドレスが完成しました。これでつかまった球になって、飛距離も出てくると思います。では球を打ってみましょう。

――「バシッ、バシッ」何球が打つが、いつもより長めのドライバーを振る感覚に慣れないためかスウィングスピードが出てこない狩野さん。そこで小澤が取り出したのが、新体操で使うような持ち手の付いたリボンだった。

小澤:このリボンを使ってスウィングのスピードアップをしていきましょう、普通にゴルフのグリップのように握ってクラブみたいに振ってみてください。

狩野:これを振るんですか。

小澤:はい。このリボンはいいスウィングをするとパン! と良い音が鳴るんですけど、音を出すコツは、手首を柔らかく使って振ることなんです。

狩野:ああ、なるほど。

画像: 狩野のスウィングスピードを上げるために小澤が用意したのは、先端にリボンが付いた練習器具

狩野のスウィングスピードを上げるために小澤が用意したのは、先端にリボンが付いた練習器具

――何度か狩野さんがリボンを振ってみたが、「ブン」という風を切る音はするが、小澤のいうような「パン!」という音は出ない。

狩野:難しいです。お手本を見せてもらえますか。

小澤:わかりました。ちょっと見ててくださいね。

――小澤が勢いよくリボンを振ると『パチ~ン!』という破裂音が響く。

狩野:えぇ~ッ! ビックリしたぁ。

小澤:バックスウィングで持ち手の先端部分が真上に達し、手首をクッと入れたときにリボンが上で弧を描くんですね。その瞬間に今のような音が鳴るんです。これはゴルフで言うとドライバーショットの時のコックを入れるときの手首の動作にあたります。コックを入れるときに必要な動きや手首の柔らかさを覚えるのにとても良いドリルになります。

画像: コックを入れて切り返す動作のときにリボンが弧を描き、そのまま下りてくる

コックを入れて切り返す動作のときにリボンが弧を描き、そのまま下りてくる

狩野:じゃあ、バックスウィングをゆっくり上げていたりしたらダメなんですか。

小澤:そうですね。大事なことはバックスウィングからダウンスウィングに移る切り返しのときに『張り感を出す』ことなんです。多分、スパイクを打つときの感覚に似ているので、そんなイメージでやってみてください。

狩野:わかりました。

画像: 「スパイクを打つイメージで」とアドバイスをもらうと、すぐにパンと音の鳴る切り返しができるようになった

「スパイクを打つイメージで」とアドバイスをもらうと、すぐにパンと音の鳴る切り返しができるようになった

――スパイクを打つようにと言われてイメージがわいたのか、すぐに「パン」という軽快な音が出た。その後、回を重ねる毎に音が大きくなっていく。

狩野:リボンが上に上がった瞬間にスパーンと行く感じですね。

小澤:いいですね。もっと速く振れますか。

狩野:やってみます。

――すると、突然、音が出なくなる。

狩野:アレ? なんで、こんなにすぐにできなくなるんでしょうね?

小澤:速く振ろうとして手首に力が入ってしまったことで、柔らかく使えなくなってしまったんですね。リボンもクラブも速く振るには、手首は柔らかくしておいて体全体のキレで振るという感じなんですよ。

狩野:まさにそんな感じでスパイクは打っていたんです。バレーではできていたのに、何でそれをゴルフではなかなかできないんだろう。え~、難しいなぁ。

小澤:音が鳴るときってトップでしっかり手首が入ってコッキングされて、インパクトではハンドファーストの形になっていて、そこからリリースが来る。この一連の流れができています。これって飛ばすときのドライバーショットと同じ動きなんです。でも音が鳴らないときはトップで手首が入らないので、インパクトで腕ですくい打つような動きになりますよね。

狩野:素直に反応するんですね“この子(リボン)”は(笑)。

――トップで手首を入れるタイミングがわかってきたところで、リボンをドライバーに持ち替えて、実際に球を打ってみることに。

小澤:手首が柔らかく使えるようになって、クラブが振り切れるようになってきましたね。フィニッシュも良いです、カッコいい。

狩野:初めてフィニッシュで右肩にアゴが付きました。

小澤:それは良いフィニッシュのバロメーターで、女子プロはみんな右肩の所にファンデーションが付きますからね。

狩野:じゃあこれからどんどんファンデーションが付くようにしていきます(笑)。

小澤:リボンのイメージでもっとスナップを効かせて、フィニッシュまで振り切ってみてください。

――すると飛距離は171ヤード、175ヤードと伸びてきて、そして遂に205ヤードを達成。これまでの狩野さんの最長記録の180ヤードを見事に20ヤード更新する結果となった。

狩野:エェ~、初めて200ヤードも飛んだ、凄い嬉しいです。

小澤:スピン量も2430rpmと適正ですね。この調子なら、もっと飛距離は上がって来そうな感じがします。

狩野:伸び代ありますか。

小澤:伸び代しかないです。

狩野:うわ、嬉しい。ありがとうございます!

撮影:野村知也
撮影協力:レッツゴルフ銀座

画像: 【ドライバーレッスン】超初心者、狩野舞子がドライバーに挑戦!○○を使って10分レッスンしたらあっという間に200Y越え⁉【狩野舞子】【ゴルフレッスン】 youtu.be

【ドライバーレッスン】超初心者、狩野舞子がドライバーに挑戦!○○を使って10分レッスンしたらあっという間に200Y越え⁉【狩野舞子】【ゴルフレッスン】

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