ミズノが本日1月14日に発表した2022年のニュードライバー「ST-Z 220」、「ST-X 220」の2モデルを、プロゴルファー・中村修がさっそく試打! どのような性能となっているのか確かめた。

ミズノが新たに発表した2022年のニューモデル「ST-Z 220」、「ST-X 220」シリーズ。昨年の10月末以降、国内の契約プロたちがプロトタイプを実戦投入したことでも話題となり、すでに原英莉花は「ST-X 220ドライバー」を使用して「大王製紙エリエールレディスオープン」で勝ち星を挙げてもいる。

モデル名の通り、基本的な設計のコンセプトは2021年に発売された「ST-Z」、「ST-X」を継承しているのだが、2022年モデルではさらに性能がブラッシュアップされているという。

画像: ミズノの2022年ドライバー「ST-Z 220」(左)と「S-Z 220」(右)

ミズノの2022年ドライバー「ST-Z 220」(左)と「S-Z 220」(右)

まずはカーボンコンポジット構造について。クラウンだけでなくソールの一部にもカーボン素材を採用している点は前作同様だが、ニューモデルではこれがさらに進化。

具体的にはカーボンの総面積を約40%も拡大させたことでさらに余剰重量が生まれ、ソール部後方に配置されたウェート重量が3グラムから13グラムに大幅アップ。これによりスウィートエリアが大きく広がっているという。もちろん、カーボン素材の割合が増えても打音や打感が損なわれず心地良く打てるよう追求した設計になっているという。

画像: βチタン素材を採用した「フォージドβチタンフェース」も前作から継承

βチタン素材を採用した「フォージドβチタンフェース」も前作から継承

またフェースに高反発を規制するSLEルール施行前に使われていた高反発素材「βチタン」を採用した「フォージドフォージドβチタンフェース」も続投。フェースの肉厚もたわみを増幅させるよう中心部を厚く、周辺部を薄く設計した「コアテックフェース」も継承していて、その高すぎる反発性能を、リブを搭載することでルールの範囲内ギリギリに抑えている。

直進性を高めた「ST-Z 220」

ではモデル別に詳しく見ていこう。まず「ST-Z 220」は直進性を追求したモデル。ソールを見るとカーボンパーツがトウ・ヒール側にバランス良く配置されているほか、ウェートもちょうどフェースの芯の位置に対して真後方に配置されており、重心深度を深めて慣性モーメントを高めつつ、とくに打球の直進性を高めた仕様と言える。ロフトは9.5度のみのラインナップとなっているが、ネック部の調整機能によって最大でプラスマイナス2度の調整が可能となっている。

では見た目の印象はどうだろうか。プロゴルファー・中村修に聞いてみよう。

画像: ミズノ「ST-Z 220ドライバー」

ミズノ「ST-Z 220ドライバー」

「形状はシャローでややフラットな見た目、フェースの向きは本当にストレートですね。非常に構えやすいです。細かい点ですが、クラウンのコスメもいいですね。ベースは黒色なのですが、フェース周辺が真っ黒なのに対し、後方側はチェック柄のような加工が入っています。コントラストがついていて、ボールに集中しやすいデザインといえますね。アライメントとしてランバードマークが芯の位置に入っているので、これをちょうどボールに合わせると、スクエアに構えやすいです」(中村、以下同)

続いては中村が「ST-Z 220」を試打した際に計測したデータの平均値、そしてインプレッションを見てみよう。

【中村のST-Z 220の試打結果】
HS45.0m/s キャリー240.2Y トータル267.8Y 打ち出し角11.4度 ボール初速65.9m/s スピン量2530rpm

「初速性能も高いですが、何より直進性が非常に強いですね。ちょっと右に逃げたかなという当たりでもフェアウェイセンターから少し右サイドにズレたかな、程度に収まってくれます。打感についても、ミズノのアイアンに通じる柔らかい感触で、しっかりボールを押し込んでくれるのが伝わってきますね」

ドローバイアスの「ST-X 220」

続いて打ったのは「ST-X 220」。こちらもトウ・ヒール側の一部にカーボンパーツが採用されているのだが、その面積や形状が「ST-Z 220」とは異なり、トウ側のほうが大きくなっている。また、ソール後方の13グラムのウェートについてもややヒール寄りに配置されており、つかまり性能を高めたモデルであることが伺える。ロフトは10.5度のみのラインナップだ。

見た目については『ST-Z 220』よりも少しアップライトに感じます」と中村。ただ、「つかまりを重視したモデルですが、かといってロフトが見えすぎていないのがいいですね」と評価した。

画像: ミズノ「ST-X 220ドライバー」

ミズノ「ST-X 220ドライバー」

では中村が「ST-X 220」を試打した際に計測したデータの平均値、そしてインプレッションを見てみよう。

【中村のST-X 220の試打結果】
HS45.9m/s キャリー245.6Y トータル278.1Y 打ち出し角11.2度 ボール初速67.5m/s スピン量2150rpm

「やはり『ST-Z 220』と比較すると球がつかまってきますね。インパクトゾーンにかけてフェースをスクエアに戻してくれる動きを感じますし、弾道も右に逃げないですね。とはいえ『ST-Z 220』同様慣性モーメントが大きく直進性も高いため、必要以上につかまり過ぎないややドローな弾道になっています」

全2モデルの試打を終えた中村は「本当にうたい文句通りの仕上がりになっていますね」とまとめた。

「『ST-Z 220』は直進性が非常に高く、『ST-X 220』はややドロー気味と、設計の違いがしっかりと打球にも反映されていましたね。どちらも直進性は高いので、安定したショットが打てる仕上がりになっています。前者はどちらかと言うとドロー系の弾道で打てる方、後者はフェード系を打つゴルファーにオススメと言えますね」

また、ロフトを少し調整するだけでも「ちゃんと違いが出てきますよ」と中村。

「試打データの平均値はニュートラルポジションで打った打球を採用していますが、ロフトを調整して打ったところ『ST-Z 220』に関してもロフトを1度寝かせた調整にするだけで球の高さもさらに出て、センターからややドローな弾道に変わったので、調整次第でどちらのモデルもまた違った顔を見せそうですね。ぜひ実際にご自身で試打してみて、確かめてみてください」

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