2021年11月、元ゴルフ世界ランキング1位、最強のクラブ契約フリー選手ブルックス・ケプカが「スリクソン・クリーブランドゴルフ」とクラブ契約を結んだ。契約の舞台裏を松山英樹の活躍を陰で支えるツアーレップの宮野敏一氏に聞いた。

ヒデキのボールはなんであんなに風に強いんだ?

アイアンは「スリクソンZX7」を2021年から使っていたブルックス・ケプカ。ある試合での松山英樹のアイアンショットを見て感じるものがあった。

「同じスリクソンのアイアンを使っているのに、なんでヒデキのボールはあんなに風に強いんだ? だとしたらボールに秘密があるんじゃないか? それならばボールを使ってみたい」とケプカのほうから相談があったという。

「タイミングをみてテストを重ね、最終的に『ヒデキのボールはこんな感じだ!』と本人も納得する弾道が出たのです」(宮野氏)ケプカが選んだボールは「Zスター ダイヤモンド」。その後ドライバーも試したいとなり、ドライバーもテストすることになった。

画像: スリクソンのアイアン「ZX7」を使っていたケプカは松山の強い弾道を見て、ボールの性能を確かめてみたいと思ったという(写真は2022年セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 撮影/Blue Sky Photos)

スリクソンのアイアン「ZX7」を使っていたケプカは松山の強い弾道を見て、ボールの性能を確かめてみたいと思ったという(写真は2022年セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 撮影/Blue Sky Photos)

ゴルフ人生の中でのベストドライバー

「『ZX5』とボールの相性がすごくよかったんです。ケプカ選手はここ数年ドライバーの方向性に悩んでいたそうなのですが、『この組み合わせだと曲がらないからストレスがない。ゴルフ人生の中でベストドライバーだ』と喜んでいましたよ」(宮野氏)
ドライバーの曲がりが減ったケプカは思い切って振れるようになり、結果的に飛距離が伸びたという。「スリクソン」を信頼したケプカ、そこからはトントン拍子で最終的にはウェッジを含めた契約の話までに至った。

「ケプカ選手って、一見ぶっきらぼうで一匹狼的なところありますが、話してみるとすごく気さくで、一度心を許すと親身に話してくれます。そのあたり、どこか松山選手と似ているところありますよね」(宮野氏)

画像: ボールが決まると相性のいいドライバー「ZX5」を見つけ、人生最高のドライバーというまでに(写真は2022年セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 撮影/Blue Sky Photos)

ボールが決まると相性のいいドライバー「ZX5」を見つけ、人生最高のドライバーというまでに(写真は2022年セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 撮影/Blue Sky Photos)

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