ゴルフには“スコアの壁”がつきもの。ビギナーを脱したアマチュアゴルファーに立ちはだかるのがスコア100の壁だ。これを乗り越え「100切り」を達成するにはどうすればいいか? プロゴルファー・兼濱開人が状況別に解説。今回は「飛距離の打ち分け」の練習法!

実際にコースを回る際、プレーをシンプルにするならすべてのショットをフルスウィングで打ち、番手を変えることで距離を打ち分けていく選択も正解だが、とはいえ14本のクラブで対応しきれない場面も少なくない。

そんなとき、フルスウィングではなく振り幅を抑えて飛距離を調節するコントロールショットが打てればベターだ。「このショットをコントロールする感覚を養うためには、普段の練習から飛距離の打ち分けに積極的にチャレンジしてみてください」と兼濱は言う。

「たとえば僕の場合だと7番アイアンのフルスウィングでキャリー160ヤードくらいです。それを7番でキャリー50ヤード、100ヤード……と狙う距離を変えて打つ練習を普段からしておき、『この振り幅だとどのくらい飛ぶのか』を把握しておくことがまず大切ですね」(兼濱、以下同)

兼濱曰く「ゴルフはターゲットスポーツ」。いかに狙ったところにコントロールして打てるかが大事だという。「まずは練習場の看板やインドアスタジオなら計測値を目安にいろんな距離を打ってみてください。この打ち分けの練習が、たとえば林から球筋を抑えたまま50ヤード飛ばす、といった、実際のゴルフコースでのさまざまなシチュエーションへの対応力にもつながっていきますよ」という。

「もちろんフルスウィングしたときの飛距離も大切ですが、そもそもゴルファーは自分がコントロールできている感覚がないクラブが苦手と感じてしまうんです。まずは上手くなりたい番手に絞って、自分が思ったように飛距離をコントロールできるのは何ヤードまでの範囲なのかを探るだけでも練習としていいですね」

そしていずれは14本すべてのクラブでコントロール感を養えるのがベスト。「アイアンやウェッジに限らず、ドライバーでも50ヤードを打つ練習なんかもいいですね」という。

画像: 実際のゴルフコースではまずしないドライバーでのアプローチも、練習としては大いにアリだという

実際のゴルフコースではまずしないドライバーでのアプローチも、練習としては大いにアリだという

「もちろん実際のコースではドライバーで50ヤードのアプローチを打つことはまずないですが、は、フェース面の動きを体感しておくという意味では練習としてじゅうぶん効果的です。すべての番手で50ヤードを打ってみる、なんて練習もオススメですね。当然使用するクラブの性能やクラブ長、そしてゴルファーごとの体格やスウィングによって、どれくらいの振り幅で何ヤード打てるかは変わってきますから、まずは遊び感覚でもいいので、飛距離の打ち分けにチャレンジしてみてください!」

This article is a sponsored article by
''.