すでに人気者!4メーカーが先行採用
新たに加わった「ツアー115」は、「ツアー105」、「ツアー125」の流れを汲むシャフトだ。これまでスチールシャフトの主力だった120g台だと重く感じる一方で、100g台では物足りないというゴルファーに向けて、Sフレックスで118.5gというちょうど中間の重さを採用し、程よい剛性で素直なしなりを実現。スウィングのパワーをダイレクトにボールへと伝えてくれる。スウィングタイプや弾道特性に対する偏りがなく、重さもしなりも「モーダス」シリーズのど真ん中を行く「ツアー115」は、すでに4メーカー、5モデルのアイアンに先行採用されるなど、注目を集めている。

お馴染みのロゴマーク。「ツアー115」はクラブメーカーも待ち望んでいた重量帯シャフトだ
クセのないしなりで、すぐに理想の弾道が打てた
試打を行ったのは、7番アイアンで160ヤードが目安というアマチュアゴルファーの兵藤さん。現在は「N.S.PRO950GH」を使用しているという。「いつも使っている『N.S.PRO950GH』と比べると、重さがあってしっかりとした印象です。新たなシャフトに慣れるには球数が必要だと思っていましたが、『ツアー115』はすぐにナイスショットが打てたのも驚きです」と、好印象を持った様子。

重さに不安があったが、すぐに慣れて安定して好ショットを連発したアマの兵藤さん
これを見ていた永井プロは、「シャフトのしなりを利用して打つというよりは、自分のスウィングをダイレクトに伝えることができるシャフト。しなりの大きなシャフトだと、それに合わせて体の動きを止めてしまいがちですが、『ツアー115』は動き過ぎることがないので、体の動きを止めない現代的なスウィングをはじめ、多くのスウィングタイプにフィット。幅広いゴルファーが違和感なく移行できると思います」という。

自らも試打して「動きすぎないところがいい!」と好印象を持った永井プロ
7番の試打データを見ると、キャリーで153.6ヤード、トータル163.7ヤードと、シャフト重量が増したにも関わらず目安とする飛距離をマークした。「重さがある分ヘッドスピードが落ちて、飛ばなくなるかと思った」という兵藤さんに対し、永井プロが分析する。
「ミドルアイアンやショートアイアンを中心とする現代のアイアンのセッティングなら、『ツアー115』は十分に使える重量。特にショートアイアンは重さがあった方が振りやすいクラブ。重さやフレックスは総合的に考えることが大切です」(永井プロ)

兵藤さんは距離だけでなく高さやスピン量、ミート率でも大満足のデータを記録した
適度な重さの効果で、ぶ厚いインパクトに!
適度な重さとなったことで、インパクトの変化にも気がついた。「重さがあるので打ち急ぎのミスが少ないですね。ゆったりとした理想のタイミングで振りやすかったです。また、いつもよりインパクトが厚く、手応えが良いのも収穫でした。普段プレーしていると、上下に打点がブレて、薄く当たってしまうミスが多いのですが、それが軽減できそうな可能性を感じました」(兵藤さん)
薄く当たるミスが減ったのは、まさに重さのメリットだと永井プロ。「スウィングしていくと、インパクト付近では手元に遠心力がかかります。クラブが軽いと、その遠心力に負けて手元が浮き、トップの原因になるんです。適度な重さがあることで、遠心力に負けずに手元が低い位置を通るので、インパクトが厚くなるわけです」(永井プロ)

「シャフトの適度な重量によって手元が浮きにくくなりぶ厚いインパクトを生む」と解説する永井プロ
今回のテスターは、シャフト重量が増したことで好結果を出すことができた。一方で、現在120g以上の重量のシャフトを使うゴルファーなら振り抜きが良くなることが容易に想像できる。まずは先入観を持たずに試すのが良さそうだ。
オートマチックに振っていける「N.S.PRO 850GH neo」
アマチュアと同程度のヘッドスピードでスペック選びの手本となる女子プロたちの間で人気を集めているのが、80g台のスチールシャフトだ。「N.S.PRO 850GH neo」は、そんな重量帯のシャフトで、大型化&ストロングロフト化した今どきヘッドでも球が上がりやすく、適正スピンがかかるように設計されている。

今どきヘッドの性能をしっかりと引き出してくれる「850GH neo」も注目のシャフトだ
「軽くてスピード感がありますね。多少ミスしても、ボールが上がってくれて飛ばせるので、楽にプレーできそう」(兵藤さん)。やや薄いあたりだったという試打のデータを見ても、打ち出し角が高く、キャリーで150ヤードオーバーを記録した。
永井プロは、「シャフトのしなりで、球を拾ってくれるのがわかりますね。打球も素直な放物線を描いて飛んでいくので、イメージしやすいはず。7番でもPWも、同じようにスウィングして距離を打ち分けたい、シンプルにグリーンを狙って行きたいというゴルファーには打ってつけのシャフトです」と、コンセプト通りの実力があると評価する。

球を楽に拾ってくれるから薄い当たりでもしっかりとキャリーが出てくれた
発売10年を超え、間もなく累計販売本数1,000万本となる「モーダス」シリーズと、最新ヘッドのパフォーマンスを最大限に引き出す「neo」シリーズ。どちらも期待に応えてくれるシャフトだ。