
松山英樹の“パタ練”風景。カップを中心にしてボールが並べられているのがわかる(写真は2022年 ソニーオープン・イン・ハワイ 撮影/Blue Sky Photos)
「カップの周りにティーペグを刺して練習しているのは、いろんなラインに対応できるようにするためです。もし、3球使っている場合、1球目は強めのタッチで反対側の土手に当てるように、2球目はジャストタッチで、3球目はトロトロと最後のひと転がりでカップ手前から入れるように打っています。この練習で同じラインでも強・中・弱と力加減によって打ち分け、反応できるようになりますし、横からであれば力加減の差によるライン取りの練習にもなるのです」(小暮プロ)
プロたちはこの3球すべてが入らないと次のティーペグの場所に進めなかったり、失敗すると振り出しに戻って最初からやり直したりと、試合よりもプレッシャーをかけて練習しているという。

3球並べて練習しているときは、すべて違う強さで打って、タッチの出し方、ラインの切れ方の違いを見ている
「同じようにカップの周りでラインを変えて練習していて1球しか使っていない場合は、すべて1パットで決める練習か、2パットで決める練習をしています。距離、ラインを毎パット変えて打つ。1パットで決める練習なら、すべてがバーディパットで攻めのパッティングが身につきます。18ホールを設定して18回、いろんなラインでやってみましょう。調子がいい選手は12回くらいは決めてきます。つまり12アンダーです。2パットで決める練習なら徹底的にボギーを打たない守りのパッティング練習。こうやってコースの練習グリーンでやる練習は、すごく実践的で家のパターマットで練習するより、パットの感覚がよくなります」(小暮プロ)
スリーブからボールを出して意味もなく3球並べて練習するより、テーマをもつことで、その日のゴルフだけでなく、のちのゴルフにも生きてくる。いつもよりコースに早く着くように出発して、さっそくやってみませんか?

1球でラインを変えて打っているときは、すべて1パットで入れる練習か、2パットで入れる練習をして攻めと守りのパッティングを養っている
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