高い初速性能と曲がらない安定性で、高い評価を集めるキャロウェイの「ローグ ST」シリーズ。実はドライバーだけでなくアイアンの人気も高い。「ローグ ST」シリーズのアイアンは4モデルがラインアップされているが、発表以来、それらを多くのゴルファーにフィッティングしてきた結果、意外な特性が見えてきたという。ゴルフ5の腕利きフィッターに話を伺った。

アイアンに求める性能をしっかりと見極めよう

「ラインアップは、スタンダードモデルの『ローグ ST MAX』(以下MAX)と、ヘッド大きめの『ローグ ST MAX OS』(以下OS)、軽量モデルの『ローグ ST MAX FAST』(以下FAST)、そして小ぶりヘッドの『ローグ ST PRO』(以下PRO)の4モデルなんですが、各モデルの位置づけが第一印象と少し違っていて、そこが面白いんです」(石関さん)

画像: 解説してくれたのはゴルフ5プレステージ新宿店の石関泰フィッター

解説してくれたのはゴルフ5プレステージ新宿店の石関泰フィッター

たとえば「OS」は「MAX」よりもストロングロフトの超飛び系だと思われがちだが、実はロフトは「MAX」よりも多めに設定されている点。また軽量なぶんやさしいモデルだと思われがちの「FAST」が意外にも顔がシャープで「PRO」寄りの上級者好みの印象を備えている点などだ。

そのためモデル選びの際には「MAX」と「OS」、「FAST」と「PRO」がそれぞれ比較対象となることが多く、しかも判断基準も意外なポイントに置かれがちだという。

画像: スタンダードモデルの「MAX」と、オーバーサイズの「OS」

スタンダードモデルの「MAX」と、オーバーサイズの「OS」

「一般的に、スタンダードモデルとオーバーサイズヘッドモデルを比較する場合、前者が『飛んでやさしい』のに対して後者は『もっと飛んでもっとやさしい』と、ミスへの寛容性と飛び両面で優っている場合が多いのですが、『ローグ ST』シリーズでは飛ぶ『MAX』とやさしい『OS』という住み分けになっている。これはチグハグなようで実はメリットがあって、ロフトが多い『OS』の『球が上がりやすい』という特徴が、オーバーサイズヘッドのやさしさと相性がいいんです。」(石関さん)

画像: 7番アイアンのロフトは、「MAX」(写真左)が28度、「OS」(写真右)が28.5度と「OS」のほうが0.5度多い

7番アイアンのロフトは、「MAX」(写真左)が28度、「OS」(写真右)が28.5度と「OS」のほうが0.5度多い

「一般的なストロングロフトのオーバーサイズモデルは『やさしく飛ばしたいのにロフトが立ちすぎていて球が上がらず使えない』という人がいたのですが、そういうパワーがない人にとって『OS』は確実にやさしいんです」(石関さん)

つまり「OS」は、やさしさの要因である「ミスへの寛容性」「つかまり」「球の上がりやすさ」のなかで、オーバーサイズヘッドモデルで抜け落ちがちだった「球の上がりやすさ」をしっかり備えたモデルだということ。そして「MAX」は、もう少し「振れる」ゴルファーにとって確実に「飛び」を得られるモデルだということだ。

画像: どちらもワイドソールで低重心。顔の印象なども似ている(写真左から「MAX」「OS」)

どちらもワイドソールで低重心。顔の印象なども似ている(写真左から「MAX」「OS」)

一方の「FAST」と「PRO」はどちらも上級者が好むシャープな顔。そのため軽い「FAST」と重めの「PRO」という判断になるのが普通だが、ライ角を見ることで両者の選び方に別の基軸が生じてくると石関さんは話す。

画像: 「FAST」と「PRO」はシャープで上級者が好みそうな顔

「FAST」と「PRO」はシャープで上級者が好みそうな顔

「実は『FAST』は『PRO』よりもライ角が0.5度フラットなんです。つまり軽くてやさしいはずの『FAST』は、重くて難しいはずの『PRO』よりもつかまりがよくない。それでいてロフトは『FAST』のほうが1番手以上立っている。これも一見チグハグなようで、我々フィッターにとっては面白い要因なんです」(石関さん)

フィッティングの現場では、シャープな顔を好むゴルファーのなかで、飛びを求める人には「FAST」、ソフトな打感を求める人には「PRO」を基準にしつつ、つかまりすぎるのが嫌な人にはあえて「FAST」を、スライス系の人には「PRO」を提案することも多いという。重さに関してはカスタムシャフトを選ぶことで、ヘッドスピードが速めの人でも問題なく「FAST」を使うことができる。この点はプレステージならではの対応だ。

この場合の飛びの差は、番手でカバーすればOK。「FAST」にはPWの下にGWというギャップウェッジの設定があるので、アイアンの上の番手を減らし下にGWを増やすことで番手を1つズラすイメージだ。

画像: 7番アイアンのライ角は、「FAST」が61.5度、「PRO」が62度と、「PRO」のほうが0.5度アップライト

7番アイアンのライ角は、「FAST」が61.5度、「PRO」が62度と、「PRO」のほうが0.5度アップライト

「『ローグ ST』シリーズのアイアンは、イメージだけでないスペック面を考慮することで、いままでにあまりないタイプのニッチなアイアンを生み出せる点はとても面白いです。もちろん基本性能はとても高いので、いまお使いのアイアンがどこか少し物足りないとか、意外性のある機能を求める方は、ぜひ当店で『ローグ ST』シリーズを打ってみていただきたいですね。必ず満足できる1本をご提案できると思います」(石関さん)。

画像: 「FAST」(写真右)と「PRO」(写真左)では、「PRO」のほうがソールが狭くバウンス角が大きめなので、打ち込む人と相性がいいという側面もある

「FAST」(写真右)と「PRO」(写真左)では、「PRO」のほうがソールが狭くバウンス角が大きめなので、打ち込む人と相性がいいという側面もある

「ローグST」アイアンは4つのモデルであらゆるゴルファーを網羅しており、自分に合ったモデルを選びさえすれば確実にクラブの進化の恩恵を受けることができる。ぜひお近くのゴルフ5で試打して、自分に合った1本を探してみてはいかがだろうか。

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