試打の結果、勝又プロはフラット、山本さんはアップライトに
1人目のテスターは勝又優美プロ。ティーチングプロフェッショナル資格A級を持ち、「KEN HORIO GOLF ACADEMY」で多くのゴルファーに指導を行っている。もう1人は元バレーボール日本代表の山本隆弘さん。現在は解説者、タレントとして活躍しつつ、ゴルフとも熱く取り組んでいる。
用意した3本のウェッジは、ヘッドは同じ『GLIDE 4.0』で、ロフトも54度に統一。ライ角のみ「アップライト」「スタンダード」「フラット」となっている。ちなみにライ角とは、ソールを地面につけて正しく構えたときにシャフトと地面との間にできる角度のこと。「アップライト」とはその角度が大きく、「フラット」とは小さいものをいう。

手前からアップライト/スタンダード/フラットなライ角
プライベートで使用するウェッジについて、「私はフェースをターンさせて使うタイプで、左に行くのが嫌なので、普段はちょっとだけフラットなタイプを使っています」と話すのは勝又プロ。身長は168センチだ。
一方、バレーボール出身らしく201センチと超長身の山本さんはアップライトなウェッジを使っているという。「PINGさんが自分に合わせてくれたました。でも、普段ライ角を打ち比べたりすることはないので、いつもと違うライ角だとどんな結果になるのか楽しみです」(山本さん)

身長差は30センチ以上。構えを比べるとシャフトの角度が大きく異なることがわかる
普段使っているライ角に近いフラットは、構えたときに安心感がある(勝又プロ)
フェアウェイにあるボールからピンまでの距離は60ヤードで、風はアゲンストという状況だ。ここから、ライ角の異なる3本の『GLIDE 4.0(ロフト54度)』でそれぞれ3球ずつ打ち、結果を比較していく。わかりやすいように、ライ角が変わるごとにボールカラーもチェンジした。まずは勝又プロから。

勝又プロがアップライトを打つとボールは左に。60ヤードでもはっきりと違いが出た
アップライト(白ボール)
結果…3球ともグリーン左サイドにオン
勝又「球がつかまってけっこう左に行っちゃいました。アップライトは、構えたときにフェースが左を向いてることになるので、左に行くのが嫌な私には気持ち悪さがあります」
スタンダード(黄ボール)
結果…3球ともピンのやや左にオン
勝又「アップライトよりはソールがピッタリと接地する感じがあるので構えやすいです。アップライトほどの気持ち悪さはないけど、それでも私が思ってたよりちょっと左に行きますね」
フラット(赤ボール)
結果…3球ともピン方向へ。
「あー、(ピンを)刺した!」「入るんじゃない?」と1球ごとに山本さんが声を出すほどのナイスショットを続けた。勝又プロも、「出球はピンに行ってましたね。普段使ってるライ角に近いので、構えたときの安心感があります」と納得の結果だ。

アップライト(白)/スタンダード(黄)/フラット(赤)と言う結果に。ピンを刺したのはフラット(赤)だった
「出球もそうですけど、めっちゃスピンかかってますね! 戻ってきそうなくらい」と、『GLIDE 4.0』の激スピンぶりにも驚く山本さん。『GLIDE 4.0』は溝の本数が増えて、スピン性能が上がりました。アマチュアでもよりスピンがかけられると思いますよ」(勝又プロ)
「フラットだとインパクトでトゥが突っかかって抜けない!」(山本さん)
続いては山本さんだ。普段のウェッジがアップライトとのことなので、まずはスタンダードを試してもらう。
スタンダード(黄ボール)
結果…2球はグリーン右サイドにオン。1球はピンからさらに逸れ、グリーン右サイドに外した。
山本「うわー、思ったより右行ってる。トウが突っかかって抜けず、ヒール側が前に出るのでフェースが開いて右に出ちゃうなあ」
アップライト(白ボール)
結果…3球ともピン周辺にオン
山本「ラインが出しやすいですね。スタンダードはトウが刺さっちゃうけど、これはソール全体が滑って自然に振り抜ける。それに、『GLIDE4.0』は打っててすごく楽だし気持ちいい! ちょっと芯がずれても思ったところに飛んでくれます」

山本さんは長身ゆえにかなりアップライトにインパクトしているのがわかる
フラット(赤ボール)
山本さんにはアップライトが合っているのは自明の理だが、「せっかくだから、試しに打ってみませんか」と勝又プロ。山本さん、1球打つも大きく右に出るとギブアップを宣言した。「普通に打てばトップして当たり前(ヒールが大きく浮き、リーディングエッジに当たる)。当たる部分がフェースの先っぽしかないから、めっちゃ気持ち悪いです」(山本さん)

山本さんはアップライト(白)だとピン筋に、スタンダード(黄)は右に、フラットはさらにその右(画面外)に飛ぶ結果に
ライボード&ソールテープを使ったライ角チェックでも同様の結果に
続いて勝又プロ、練習場マットくらいの大きさのボードを用意した。「これは、ライ角をチェックPINGのライボードといいます。ウェッジのソールにソールテープ(シール)を貼って、このボードの上でボールを打ち、インパクトの時にソールテープのどの部分が削れているかで、その人に合ったライ角を見つけることができます」(勝又プロ)

適正ライ角はライボードを使ってチェックすればすぐにわかる
勝又プロがアップライトを打つと、削れたのはヒール側。スタンダードではセンター寄りに近づき、フラットでちょうど真ん中に来た。これは、ほぼ地面と平行に接地していることを示し、勝又プロにはフラットが適しているという証拠だ。

左からフラット/スタンダード/アップライトで試打した際のソールテープの削り跡。試打結果どおりフラット(左)が勝又プロの最適ライ角であることが実証された
山本さんの場合も、普段使うアップライトとは真逆のフラットではトウの先端部が削れ、スタンダードでもまだ先寄り。アップライトでやっと中央近くが削れたのだった。

山本さんはやはりアップライト(右)が適正ライ角。フラット(左)ではとてもナイスショットは望めない
2人とも、ライボードでも試打とまったく同じ結果に。実際にゴルフ場で打たなくても、ライボードで適正ライ角が判断できるというわけだ。

ウェッジもライ角が大切であることを認識した山本さん(左)と勝又プロ
勝又:ライ角別に『GLIDE 4.0』を打ってもらいましたが、どうでしたか?
山本:これだけ顕著に差が出たら納得できますね。ライ角の重要性が、比べるとわかってきました。クラブにスウィングを合わせるより、クラブを合わせて自分のスウィングをしたほうが楽しくなると思いました
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