「ブリヂストンレディスオープン」の初日、注目組となった渋野日向子、渡邉彩香、稲見萌寧の組についたプロゴルファー・中村修の現地からのレポートをお届け。

初日の渋野日向子選手は、2バーディ4ボギーのトータル2オーバー67位タイと出遅れました。半年ぶりの国内ツアー初戦であること、4月末の米女子ツアーから約3週間のブランクを考えるとよく耐えたラウンドだったという印象です。

朝の練習場では、いつも通りのルーティンをこなしていましたが緊張感はあるように見えました。出だしの10番の飛距離の出たティーショットから2メートル程のバーディチャンスを惜しくも外してスタートしていきました。

インコースはドッグレッグホールは少ないものの、フェアウェイはそれほど広くなく、ラフにつかまると硬いグリーンに止めることが難しくなります。14番パー4のラフからの2打目をグリーン左手前のバンカーよりも手前のラフに落としますが、コースマネジメントとしては正解で、右奥のピンに対してそこからのほうが寄せやすく、パーを拾いました。

画像: 国内女子ツアー「ブリヂストンレディスオープン」初日を終え、2オーバー67位タイと出遅れた渋野日向子

国内女子ツアー「ブリヂストンレディスオープン」初日を終え、2オーバー67位タイと出遅れた渋野日向子

しかし、15番パー4ではグリーン奥にこぼしてアプローチが寄らず入らずのボギーと、これは今日のゴルフを象徴するようなボギーでした。すぐさま16番パー5でバーディを奪いパープレーで前半を折り返します。

後半になるアウトコースはインコースよりも約200ヤードも距離が長く、400ヤードを超えるパー4が4ホールあります。2番、3番をボギーとすると5番パー3でバーディを奪うも8番パー3でグリーンを外してボキーとし、1バーディ3ボギーの2オーバー、トータル2オーバーで初日を終えました。

画像: グリーン奥に外しチャンスを作り切れなかったと、渋野本人も会見にて振り返った

グリーン奥に外しチャンスを作り切れなかったと、渋野本人も会見にて振り返った

会見では「手前10メートルでもいいのに、チャンスにつけたいというもどかしい気持ちだった」と奥に外すマネジメントのミスを反省点に挙げました。

私が見て来た米女子ツアーでもよくも悪くも「日替わり」なところがここのところの渋野選手のプレーになっていますし、火曜日、水曜日は最後のひとりになるまで練習していたのを目にしました。きっと、明日は巻き返してくることでしょう。

同組の稲見萌寧選手は、今季は新トレーナーを採用していましたが、昨年までのトレーナーに戻してから調子が戻って来ています。先週のアップダウンのあるコースの影響からか、火曜日の練習日に5時間の打ち込みをしても復調しないと話していましたが、初日を見る限り、調子のよかった昨年の雰囲気が出まくっていました。あとはパットが入って来たら怖い存在になるでしょう。4バーディ、ノーボギーの3位で初日を終えています。

画像: 渋野(左)と同組の稲見萌寧(左中)は4アンダー3位、渡邉彩香(右)は2アンダー10位タイで初日を終えた

渋野(左)と同組の稲見萌寧(左中)は4アンダー3位、渡邉彩香(右)は2アンダー10位タイで初日を終えた

最後に先週「自分のゴルフ」をして優勝を手にした渡邉彩香選手。今日もドライバーを振り抜きインコースを3アンダーで折り返します。10番で右にOBのダブルボギーとしましたがそれも想定内と5番パー3でバーディを奪い2アンダーで初日を終えました。先週に引き続き、小さくまとまらずに渡邉彩香らしいゴルフを見せてくれました。

上位陣は芹澤信雄プロに師事する林菜乃子選手が6アンダーで首位、2週前のサロンパスで芹澤プロにキャディをしてもらってから攻めるゴルフができているようです。そして師匠のジャンボの指摘で復調して来た西郷真央選手が5アンダーの2位、3アンダー4位タイに山下美夢有と今季好調な役者が揃って来ています。引き続き明日も現地からのレポートをお届けします。

写真/大澤進二

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