週刊ゴルフダイジェストで連載中の漫画「オーイ! とんぼ」。現実のゴルフの技術や理論に則った描写が好評の同漫画で紹介されていた、「パットのスライスラインの打ち方」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕にはここのところ悩んでいることがあるんですよ。それが短い下りのスライスラインのパット。これがどうしても入らない。

しかもあまりにも入らないものだから、それが原因で手が変な動きをしちゃうんです。インパクト付近でパンチが入ったり、ゆるんだり。ほかのラインのパットのときも手が動かなくなってきちゃって、もうイップスになるんじゃないの? ってくらい悩んでます。いろいろパターを変えてみたり、ボールの位置を変えたりしているのですが、よくなる気配なし……。

そんな僕にとってめちゃありがたいことに、週刊ゴルフダイジェスト5/31号の連載漫画「オーイ!とんぼ」にスライスラインの打ち方が描かれていました! とても簡単にできそうなことだったので、さっそく試してみることにしました!

画像: 週刊ゴルフダイジェストで連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」で紹介されていた、スライスラインの打ち方を実践!

週刊ゴルフダイジェストで連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」で紹介されていた、スライスラインの打ち方を実践!

僕が下りの短いスライスラインが苦手な理由は、とにかく打ち出しから右に出球が右に出てしまって、カップの右側に外れがちなこと。とにかく右にペロンと外すのがめちゃくちゃ嫌なのですが、それを嫌って左に引っかけてしまうことも多い。もうそのラインが残ると入る気がしません。

今回の「とんぼ」では上りでしたが、かなり速くて右に切れるというライン。漫画の中では、なぜスライスラインで出球がいきなり右に転がり出すのかってことが描かれています。その原因はつま先下がりの傾斜にソールをピッタリ合わせて構えてしまうこと。アイアンでつま先下がりを打つと考えると、目標方向に直角にリーディングエッジをセットしたとしても、実際のフェース面は右を向くんです。これはロフトがあるからそうなってしまうんですね。

パターにも2~4度くらいのロフトがありますから、当然傾斜通りにソールしてしまうとフェース面が右を向くことになり、出球がいきなり右に出てしまいやすくなるんですね。なるほど、右に外してしまうのは僕のストロークが悪かったんじゃないんだなと、そう思うことにします。

ではどうすればいいのでしょうか? それはパターを斜面通りにソールせず、わざとトウを浮かせて構えること。そう構えることでフェースを左に向けたのと同じ効果があり、球のつかまりが良くなります。出球でいきなり右に持っていかれることが防げるってことなんです。

画像: フェースにティペグを貼り付けるとわかりやすいのですが(左)ソールをグリーン面につけて構えたときよりも(右)トウを浮かせると少しだけフェース面が左を向きます

フェースにティペグを貼り付けるとわかりやすいのですが(左)ソールをグリーン面につけて構えたときよりも(右)トウを浮かせると少しだけフェース面が左を向きます

いままでいろいろとボールを右に行かせない打ち方を試してきましたが、これはやったことがなかったですね。こんなに簡単なことで僕の悩みが解決できるのかな~? って少し思いましたが、コースの練習グリーンで試してみました。

まず短めで曲がり幅の大きい場所を探して構えてみました。やっぱり苦手なラインなので、とても気持ち悪いです。いつものように普通にソールして構えてから、トウを浮かせます。普段の構えから手元を少し下げるようにしてトウを浮かせて打ってみました。

画像: (左)つま先下がりのライで傾斜通りにソールしたところ(中)トウを浮かせて構えたところ(右)わかりやすいようにボールをのけてトウを浮かせたところ

(左)つま先下がりのライで傾斜通りにソールしたところ(中)トウを浮かせて構えたところ(右)わかりやすいようにボールをのけてトウを浮かせたところ

トウを浮かせたまま打ってみたところ、これがかなりいい! 本当に右に打ち出してしまう感じがなく、しっかりボールがつかまります。ボールがつかまるからか、打感もいつもよりも厚く感じました。無理につかまえる動きや、フェースが開かないようにする動きなどはまったく必要なく、少しハンドダウンにしてトウを浮かせるだけでつかまるってとこが嬉しいですね。

最初はハンドダウンの構えが少しだけ違和感がありましたが、すぐに慣れました。今までも苦手なラインを克服するためにいろいろ試してきましたが、この「トウを上げて構える」というのがいちばん効果がありそうです。シンプルだし、ストロークを変える必要がないってとこもいい!

何回も下りのスライスラインを打ってみましたが、ほぼ右に打ち出してしまうような球は出ませんでした。だからってスコスコ入るわけではないですが、右にペロンと外れる気持ちの悪い球が減っただけでも嬉しいですし、気持ちが楽になりました。しかし手首を少し使ったりしてしまうと引っかかる時があったので、それは注意が必要ですね。

画像: (左)スライスラインでソールをグリーン面にピッタリつけて構えたところ。(右)トウを浮かせて構えたところ。これだけでボールのつかまりが良くなり、右に出なくなる

(左)スライスラインでソールをグリーン面にピッタリつけて構えたところ。(右)トウを浮かせて構えたところ。これだけでボールのつかまりが良くなり、右に出なくなる

で、スライスラインではトウを浮かせればいいということなら、フックラインではヒールを浮かせればいいんじゃないの? と思ったので、試してみました。フックラインも打ち出しから左に出てカップの左に外してしまうことあるじゃないですか。

まずはいつものようにアドレスしてから少しボールに近づいてヒールを浮かせてみました。それでいつものようにストロークしてみると、たしかに引っ掛けるイメージはなくなったような気がします。

画像: (左)つま先上がりでグリーン面にソールをぴったりつけたところ(中)ヒールを浮かせて構えたところ。(右)わかりやすいようにボールをのけてヒールを浮かせたところ

(左)つま先上がりでグリーン面にソールをぴったりつけたところ(中)ヒールを浮かせて構えたところ。(右)わかりやすいようにボールをのけてヒールを浮かせたところ

ただトウを浮かしたときよりも当たりが弱くなる気がしますね。引っかけはないですが、逆に少し右に押し出すような球も出たので、スライスラインのときほどの効果を感じませんでした。でも、ほんの少しボールに近づいてストロークすることで、スウィング軌道がストレートに近くなると思うので、引っ掛けるミスは減るんじゃないかと思いました。

ゴルフってパット大事です。250ヤードのショットも60センチのパットも同じ1打ですからね。せっかく寄せても短いパットが入らないとガッカリするし、スコアもまとまりません。もし僕のように短めのスライスラインに悩んでいる人がいたら、ぜひ一度トウを浮かせてパットしてみてください。

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