人気の「JAWS」ウェッジの最新モデル『JAWS RAW』が7月22日に登場した。あらゆる面で進化を遂げているが、最大の特徴は“ノーメッキ”のフェース。ソフトな打感と高いスピン性能が期待される新作を永井延宏プロがテスト。

ソフトな打感は思い切って打てる

メッキ加工のない、ノーメッキのウェッジはフェースにボールが食いつくような柔らかい打感や高いスピン性能が魅力だ。一方で、メッキ加工がされていないので、使用しているとサビが発生。性能面を考えれば使用したいのは山々だけど、見た目が気になってやむなくメッキモデルを選んでしまうという人も少なくないだろう。

だが、新作の『JAWS RAW』は、“フェース面だけ”ノーメッキでバックフェースやソール、フェース面以外はメッキ加工が施されている。つまり、見た目の良さや耐久性に優れているわけだ。

画像: フェース面だけノーメッキという新発想。だから打感、スピンを損なわずに綺麗さが保たれる

フェース面だけノーメッキという新発想。だから打感、スピンを損なわずに綺麗さが保たれる

1球1球、その感触を確かめるように試打をするのは永井プロ。「前作のメッキモデルはいい意味で初速感を感じて打っていける一方で、フェース面のみノーメッキの『JAWS RAW』は、衝撃吸収材が入っているようなソフトなフィーリング。だから飛び過ぎる心配がなく、思い切って攻めていけるイメージが持てます。シビアなセッティングでも、繊細なタッチが出しやすい。より感覚が活かせるウェッジです」。

ちなみに、モデル名にもなっているRAWは、英語で「生」や「原料のまま」という意味。素材そのものの“生”のソフトな打感は、一度打てば病みつきになる極上なものだ。

画像: 「ボールが弾かずにフェースに乗ってくれるので感覚を活かして寄せていける」と永井プロ

「ボールが弾かずにフェースに乗ってくれるので感覚を活かして寄せていける」と永井プロ

2つのタングステンは
“トウヒットの柔らかボール”が打ちやすい

ウェッジのキモとなるスピン性能は、フェース面と重心位置の進化で向上させている。ロフト54〜60度には、前作から採用されている溝に緩やかな角度をつけた「37Vグルーブ」と共に、溝と溝との間に小さな凸部を構成している独自の「マイクロフィーチャー」を斜めに配置している。「より打ち出しが低くなっていて、スピン量が増しているのが体感できます。フェースを開いた時にも食いつきがよく、期待以上のスピンがかかっています」(永井プロ)。

画像: 独自の溝と、今回採用されたフェース面ノーメッキで食いつき感がグンと向上

独自の溝と、今回採用されたフェース面ノーメッキで食いつき感がグンと向上

また、バックフェースのウェートポートには、新たにタングステンを装着し重心位置を最適化している。ロフト54、56度にはトウ側の1つ目のポートに、ロフト58、60度のモデルにはトウ側2つのポートにタングステンが入り、重心位置がトウ・ヒール方向のフェース中央となった。

画像: ロフトによってタングステンを入れる位置と数を変えて重心位置を最適化した『JAWS RAW』(右)

ロフトによってタングステンを入れる位置と数を変えて重心位置を最適化した『JAWS RAW』(右)

まずは2つのタングステンが入った58度のモデルについて、「安定性がよくフェース面を保ちやすいですね。特にフェースを開いた時に安定感があります。ツアープロは、わざとトウ側でヒットして柔らかいボールを打っていますが、ヘッドの重さを感じつつヘッドが安定するので、そんなアプローチも打ちやすいです」と永井プロ。

画像: 前作(右)に比べてリーディングエッジがストレート気味になったのも大きな変化

前作(右)に比べてリーディングエッジがストレート気味になったのも大きな変化

タングステンが1つの54度についても、「54度はフルショットもする番手ですから、ウエイトの数を変えたのは好感が持てますね。リーディングエッジがストレートになった顔と併せて、ラインが出しやすくなっています」と、次々にピンに絡むショットを披露してくれた。

新たに加わったZグランドソールは
芝に刺さりにくく滑りやすい

ソール形状に新たにZグラインドが加わり、ロフト58、60度のソール形状は4つのバリエーションとなった。自分にあったものをどう見つければいいのか、永井プロにアドバイスをもらった。

ツアープロからの要望で仲間入りしたZグラインドは、ワイドなソールでリーディングエッジ側がしっかりと面取りされているのが特徴だ。「リーディングエッジ側を落としているので、ヘッドが上から入ってきても芝に刺さりにくく、前に滑ってくれます。ですから、コックを使ってヘッドを上から入れる人、またトウ・ヒールも適度に削ってあるので、フェースを動かしてトレーディングエッジ側のソールを使う人にも向いています」。

画像: Zグラインドは上から入っても刺さりにくく、前に滑ってくれる新ソール

Zグラインドは上から入っても刺さりにくく、前に滑ってくれる新ソール

3つの定番ソールについては、「Sグラインドは、ハンドファーストに構えて、スクエアにノーコックで、シンプルにアプローチをしたい人に。トウ・ヒールが大きめに落ちているXグラインドは、フェースを開いた時にヒール側の抜けを良くしているので、フェースを開いて使うことが多いゴルファーに。ワイドソールのWグラインドは、お助け感が強くアプローチやバンカーが苦手な人が使うと結果が出やすいモデル」と、それぞれを分析する。

画像: スクエアに構えてシンプルに打ちたい人にはSグラインドがオススメ

スクエアに構えてシンプルに打ちたい人にはSグラインドがオススメ

画像: Xグラインドはフェースを開いて使うことが多い人に。ヒールの抜けがいい

Xグラインドはフェースを開いて使うことが多い人に。ヒールの抜けがいい

画像: ウェッジ任せで簡単に寄せたいのならソール幅が広いWグラインドがオススメ

ウェッジ任せで簡単に寄せたいのならソール幅が広いWグラインドがオススメ

SグラインドとWグラインド、2つのモデルがある54度についても、「Sグランドはアイアンの流れで、Wグラインドもソールが広いものの、しっかりと潜っていくので振りやすいです。ゆっくり振っても距離が出る、安心感が持てました」(永井プロ)。

画像: 「『JAWS RAW』には自分が狙った距離を安心して打てる信頼感がある」と永井プロは高く評価

「『JAWS RAW』には自分が狙った距離を安心して打てる信頼感がある」と永井プロは高く評価

ソフトな打感が特徴のノーメッキのフェースに、進化したスピン性能と4つのソールをラインナップする人気シリーズの最新作。永井プロは「より信頼感が増した」と評価する。

「クラブやボールが進化したことで、今はスピンをかけるのはギアの役目、プレーヤーはラインや距離感に集中しています。そんなウェッジに対する信頼感がより増した、ギアについてはもう心配することはないと言ってもいいくらい、完成度の高いウェッジです」と、手にすれば自信を持たせてくれる1本だと、太鼓判を押した。

画像: クロムメッキの他に精悍なブラック仕上げもある

クロムメッキの他に精悍なブラック仕上げもある

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