2020年にテーラーメイドから発売された「SIM」シリーズ。「ステルス」シリーズが発売されたあともまだまだ人気の高い。今回はなかでも人気の「SIM MAX」を2022年に発売された最新シャフトに限定してシャフトチューニング。50グラム台での組み合わせをゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広が考えた。
画像: 今回はフジクラ、三菱ケミカル、コンポジットテクノのシャフトでマッチングを調べた

今回はフジクラ、三菱ケミカル、コンポジットテクノのシャフトでマッチングを調べた

吹け上がる人にはフジクラ「SPEEDER NXグリーン」

「NXグリーン」は「NX」と比べても各部の剛性が高いシャフトに仕上がっています。手元側は硬め、中間部はやや軟らかめ、先端部は硬めのシャフトなので、中間部と先端部の剛性差でシャフト先端部のやや上がしなり、インパクトで押し込んでいく感じになります。ボールのつかまりは悪くありませんが、ただつかまえる動きではなく、アスリートモデルのヘッドに求められる操作性も備えていますのでフェースが返りすぎずボールコントロールもしやすく感じるでしょう。

飛び出すボールはスピンが少なめで推進力があるので「SIM MAX」で吹け上がりぎみの弾道が出て、飛距離ロスの原因になっているという人に試して欲しい組み合わせですね。同社の「VENTUS」等のプロ・アスリートモデルのシャフトだと少しハードに感じるという「SIM MAX」ユーザーにオススメです。

球のつかまりがよくなる三菱ケミカル「 VANQUISH」

先端部の走り感を生み出す先中調子。ヘッドスピードアップと飛距離を追求する人に合うシャフトに仕上がっています。手元側にもしなりを感じられるので、スウィンガータイプの方にも切り返ししやすく、つねに同じタイミングで振っていけるのでインパクトでも高い再現性があります。

軽量でも先端剛性は高く、「SIM MAX」のヘッドに装着しても先が落ちる感じもなく、インパクトエリアでのヘッドの走りはスピード感があり、振り抜きやすさを感じられます。球も上がりやすく、しっかりつかまるのを実感しやすいと思うので「SIM MAX」を使っていてスライスボールが出やすく、つかまりに不満をもっているという方にぜひ試して欲しいですね。シャフト特性を生かして長めのレングスで試してみてください。

プッシュスライス防止には「AMBAY」

3月に発売され、57グラムの1フレックスのみで展開されているコンポジットテクノ 「ファイヤーエクスプレススピリッツ AMBAY」。
アマチュアゴルファーをターゲットに絞って設計されているため、切り返しのタイミングがとりやすく、手元側から先端部にかけて徐々に軟らかくなる特性は自然なしなりを生み出します。とくにスウィンガータイプの方に合うシャフト挙動だと思います。

1フレックスモデルにありがちな、しなりすぎて頼りなさを感じるシャフトではなく、(シャフト振動数は243cpm)ゴルファーのスウィングタイミングに同調してくれる動きは、シャフトに蓄えたエネルギーをインパクトでヘッドに伝えてボールを飛ばしていけるイメージです。

先端部はほどよく動き、ボールをしっかりホールドしてくれますので「SIM MAX」を使っていて、ボールが右に飛び出してさらにスライス回転がかかる弾道で飛距離ロスしている方にぜひ試して欲しい組み合わせです。人とは違うこだわりのマッチングは「SIM MAX」の新たな魅力を引き出してくれると思います。

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