凸凹クラウン効果で高ミート率を連発!
まずは見た目のチェックからと、手渡された『BERES NX』ドライバーのデザインを確かめる岸部プロ。アドレスするとクラウンを見ながら不思議そうな顔をして、「これなんですか?」と質問が飛んだ。

BERES NXの1W、3W、4UT
岸部プロの目に止まったのは、クラウンのカーボン部分にある格子状で凸凹したデザインとも受け取れるもの。実はこれ、カーボンに特殊な凸凹をつけることで、軽量化&剛性のアップを実現した新技術。初速アップと余剰重量を生んで重心設計にも好影響を及ぼしたという。

カーボンクラウンに格子状の凹凸をつけることで格段の性能アップを実現
ヘッド見ながら「力強いイメージで、いかにも飛びそうですね」という岸部プロは、早速試打を開始。岸部プロのヘッドスピードは39m/s前後。男性アベレージクラスとほぼ同等だ。そんな彼女が『BERES NX』でどんなショットを放つのか。その結果は大いに参考になるはずだ。
すると1発目からつかまったナイスショットで、自分のコンスタントな飛距離の目安となる220ヤードを超え、約230ヤードをマークした。「アドレスすればフェースに意識がいくので、クラウンの特徴的なデザインは気になりません。むしろ、つかまりやすそうなヘッドデザインと飛びそうなイメージがあるので、リラックスして構えられます」と、次々と精度の高いショットを披露する。

「違和感はなし。むしろ安心感を持って構えられる。それに球のつかまりがいい!」と岸部プロ
試打データを見ると、普段とは違ったことにも気がついた。「いつもの自分より高いミート率で、“1.45”前後の数値がコンスタントに出ていますね。芯を外しても大きく初速が落ちていないし、スピン量も少なめ。スキルやスウィングタイプにかかわらず、幅の広い層のゴルファーが間違いなく飛ばせるクラブ」と、飛距離性能を高く評価した。
岸部プロが驚いたのは多少芯を外してもほとんど初速が変わらず、飛距離が落ちないこと
クラウンのデザインとともに、ロースピン化や初速アップに貢献したのが、「アッパーLカップフェース」だ。フェースとクラウンが一体となったLカップ仕様のフェースで、ロースピンになりやすいフェース上部に、高初速エリアを重ねたという。つまり、このスウィートエリアでヒットすれば、初速が速くてロースピンのボールが打ちやすいというわけ。簡単に飛ぶ弾道が打てるのだ。

インパクト時の瞬時の反発性能により高初速を生み出す「ブースタースロット」も飛びの秘密
テクノロジー満載でやさしく飛ばせる
つかまったフェードボールが理想という岸部プロにとって、つかまり具合や高さをアシストしてくれるかどうかも重要なポイント。つかまらないヘッド&シャフトならボールが弱くなって、思ったような飛距離が出せない。
「切り返しでシャフトのしなりが感じられて、タイミングが取りやすいですね。インパクトではナチュラルにフェースがターンして、ボールをつかまえてくれます。無理にボールをつかまえたり、上げたりしなくても、クラブ全体が素直な動きをしてくれるので、力まず振れます」と岸部プロ。

振りやすくて自然にボールをつかまえてくれるシャフトも大いに気に入った岸部プロ
ソール後方ヒール寄りに付けられた12gのウエイトや、放射線状のフェース偏肉やX状のリブ、さらにはソールの溝、ツアーでも人気の「VIZARD」シャフトなど、ホンマゴルフの技術が詰め込まれた『BERES NX』。直進性が高く、高さのあるつかまったボールが打ちやすいのも納得させられる。
試打を重ねると、打音や打感の心地良さも感じた様子。「これだけ初速の速いヘッドですが、手に伝わる感触はソフト。しっかりとインパクトのフィーリングが残るような気持ちよさがあります。強いボールが出ていますが、インパクト音に硬い感じはなく、どちらかといえば低音で、風に負けない重いボールが打てそう」と岸部プロ。ゴルフ歴が長く道具にはこだわりが強いゴルファーでも、満足できる音や打感に仕上がっている。

初速が速いのにインパクトの音はマイルドで感触もソフト。心地のいい打感も特徴だ
FWとUTもやさしさと飛距離性能を両立
ドライバーに続いて試打を行ったのはフェアウェイウッドとユーティリティだ。普段は「やさしさ重視」で、4Wと7Wというセッティングの岸部プロに『BERES NX』のフェアウェイはどう映ったのか。
「安心感のあるヘッドサイズで、フェースも見えるので球を上げてくれそうで、力まず構えられます」と、見た目に合格点を出すと、3Wで200ヤード、5Wで180ヤードの理想的な数値をマークした。

3番 (左)と5番のFW。普段は使わない番手だというが「すごくやさしくて距離も出る」
「フェアウェイウッドが難しいのは、高さが出しにくいこと。クラブが長く、ミートしにくいのも要因ですが、『BERES NX』はヘッドサイズがあって安心感があるので、自分のスウィングがしやすいです。スウィートエリアも広く、多少ミスしても球を拾って飛ばしてくれるので、コースではミスを引きずらないで気分良く打てそうです」(岸部プロ)。

アマチュアにとってやさしいFWは大きな武器になる。『BERES NX』はまさにそんなクラブ
4番〜6番まで3本入れるユーティリティは、岸部プロにとって長いパー4のセカンドや、パー3で手にすることが多く、飛距離とともに高い精度を求めている。こだわりの強い番手だ。「ウッドに近いヘッド形状で、安心感は抜群。4番で175ヤードと、いつもより15ヤード飛んでいて驚きです。ピンを狙っていく番手なので、飛べばいいわけじゃないけど、これだけ飛べば抑えて打つこともできるので、ショットに幅が広がります」(岸部プロ)。

丸みを帯びたUTは安心感抜群で打ちやすく、岸部プロにとって驚きの飛距離を実現
試打を終えると、ホンマゴルフに新たなイメージを持ったよう。「今まではツアープロのイメージが強くて、私じゃ打てないクラブだと思っていましたが、『BERES NX』はオーソドックスなクラブなのに、よく見ればテクノロジー満載で、やさしく飛ばせます。私を含めゴルフを楽しむ層にピッタリなクラブです」と、すっかり気に入った様子。プレミアムライン『BERES』から派生した『BERES NX』は、世代を問わずゴルフを楽しむ層にピタリとハマるクラブだろう。