今回はテーラーメイドのニューアイアン「P770」（左）と飛距離性能が高い「P790」（右）の試打テスト！
テーラーメイド「P770」をサウスゴルフアカデミー、内海大祐プロ（左）と香西成都プロ（右）が「P7MB」と「P7MC」に続き打ってみた
前回、テーラーメイド「P7MB」と「P7MC」を試打した内海プロと香西プロ。続いてこちら、新しくなった「P770」を試打した。
内海：これいい！ アスリートモデルのような形状から想像できないほどのやさしさ。打感は弾く感じがするけど、それも心地よくていい感じです。ロフトは7番で33度と飛び系のアイアンではないのに飛距離のほうもなかなか。いい意味見た目と違って裏切られます。
香西：新しい「P770」は形状がシャープになってボールをより包むようなイメージが出ましたね。
内海：こういうアイアン大好きです。ヘッドは小顔のブレードに見えるんだけど打つとやさしい。そしてフェースもウッドのように反発があって、高さも飛距離も出しやすい。前のモデルより弾道の高さが出るようになりましたね。
アスリートモデルのような外観からは想像もできないやさしさ、という内海プロ
香西：とにかく高いボールが打ちやすく球が上がりやすい。
内海：低重心すぎるアイアンだとスピンがかかりにくくなるけど、高すぎず低すぎず、ちょうどいい重心の高さ。文句のつけようがないですね
香西：打感は軟らかいか硬いか、と言われれば「P7MB」と「P7MC」に比べたらほんの少し硬めです、という感じ。
内海：軟鉄鍛造の打感を意識してそこに打感を近づけているように思います。
香西：上がりやすくてミスに強いというアイアンとは違うので、高く打つ、低く打つ、少し曲げる、いろいろできるアイアンだと思いますね。
内海：そして秀逸なのがこのシャフト。このカーボンシャフト「New Diamana Thump 95」は当たり負けせずボールをつかまえていける。
香西：芝からの抜けのよさもソールの形状だけでなく、このシャフトがアシストしてくれていますね。このカーボン仕様はアマチュアの方に、一度は試してみることをオススメします。
2人が絶賛したのが「New Diamana Thump 95」が装着されたカーボンシャフトモデル。マッチングが最高なのだとか
「P770」と「P790」を比較してみた！
サウスゴルフアカデミー品川校で「P770」と「P790」を比較してみた
さらに「P770」と「P790」を比較。こちらは同じくサウスゴルフアカデミーの伊丹大介プロと大野和樹コーチに比較して打ってもらった。
伊丹：「P790」は打感が軽やかでスピンは少なめ。ボールは上にいくというよりドーンと前にいく感じがします。大きな曲がりは少なく、思い切り打っても左へのミスは出にくいでしょう。飛距離を求めるというならこちらですね。
「P770」はセミグース感が強く、「P790」と比較するとフェースが弾く感じは少ないですね。コースでボールを拾いやすいと思います。振りやすく、インパクトの抜けもいいですが、頼りなさはありません。
「P790」はヘッド形状も弾道も直線的で飛びが魅力と伊丹プロ
大野：ヘッドスピード38～40m/sくらいの人って、正直、超ストロングロフトのアイアンだとボールが上がらなくて飛ばないのです。しかし「P770」はボールが上がりやすくてキャリーが出て、結果飛んでくれます。私もちょうどそのくらいのヘッドスピードですが「P790」よりロフトが寝ている「P770」のほうが飛んでくれました。
伊丹：「P770」は初速が出てスピン安定、そして距離がブレない。大野コーチが打っても左に行かず飛ぶ。これはインパクトでヘッドが当たり負けしていない証拠です。インパクトで当たり負けすると、フェースが開く方向に動き、それに反応した体は逆にフェースを閉じようとして左へのミスが増えるものなのです。
大野：フェース面は弾く感じがするけど打感は軟らかいですね。ヘッドの形状はシャープで格好いい。フェースを返しやすいところもいいですね。トウとヒール側のソールが落としてあって球が拾え、ラフからのショットにも強いと思います。
トップブレードがシャープで格好いいのにやさしい「P770」がいいと大野インストラクター
伊丹：芝からの抜けは最高でしょう。
大野：男性ゴルファーでヘッドスピードが速めの人には「P790」の飛びは大きな武器になるでしょうね。
伊丹：「P790」はセットアップしやすい顔をしていて、弾道は直線的で飛ぶ。大野コーチが言うように、ヘッドスピードがやや速めのゴルファーが飛ばせるアイアン。42～43m/sくらいあればキャリーと高さが出せて飛ばせる。アゲンストにも強いアイアンです。低く抑えて打つこともできますよ。
大野：「P770」はヘッドとカーボンシャフトのマッチングがよく、完成度が高い。
伊丹：100切りを達成したレベルから70台のスコアが出せるゴルファーまで使えるのが「P770」。このアイアンにするだけでスコアがよくなる。性能がよく、マッチングもいいカーボンシャフトも選択肢に入れられるということは様々なゴルファーがベストなセッティングを手に入れられますね。
アイアンもラクに飛ばしたい、という人は「P790」の選択をおススメします。
「P770」と「P790」の比較試打は伊丹大介プロ（右）と大野和樹インストラクター（左）が担当した
7番アイアンのロフトは33度。コンパクトなヘッド形状でもやさしさと高初速を生み出す「P770」
7番アイアンのロフトは30.5度。やさしさと飛びを徹底的に追求した「P790」
テーラーメイド「P700シリーズ」 公式ホームページ
