美しい仕上げと打感の良さ、「スコアを作れるアイアン」として知られるプロギアの「01アイアン」と「02アイアン」。発売から2年半経ついまも高い評判を誇るこの2機種が、ついにフルモデルチェンジした。
上級者好みの顔と打感をもつ「01アイアン」は、1ピースの軟鉄鍛造セミキャビティアイアン。ソールから17mm~21mmの部分を肉厚化することにで、より重厚感のある打感を生み出すことに成功。さらにトウ側にボリュームを持たせたバックフェースの形状により、重心をフェースセンター付近に配置させることができた。トップブレードは薄くなり、よりシャープなイメージになった。

よりシャープなイメージに変わった「01アイアン」。重心がフェースセンター寄りになり、見た目よりも打ちやすくなった
やさしさと飛距離が魅力の「02アイアン」は、2ピースの軟鉄鍛造キャビティアイアン。
フェース素材にはニッケルクロムモリブデン鋼を採用。さらに4番から7番のトウ側にタングステンウエイトを配置した事で、重心を低く、フェースセンター付近に設計する事が出来た。これにより高い弾道でグリーンが狙え、「真ん中で構えて真ん中で打つ」、ナイスショットのイメージが出やすくなった。

高い弾道が簡単に打てる「02アイアン」。「01アイアン」(写真奥)と比較しても変わらないくらいアスリート寄りに進化
キャディバッグにセットされた‟立ち姿”や構えてアドレスで見た顔が前作より、シャープになった印象を受けるが……。それもそのはず、2つのモデルともに、プロの意見も取り入れて開発を行っており、前のモデルと比べて、アスリート向けのアイアンに進化したのだという。
さて、どういった性能をもったアイアンなのか? 月刊ゴルフダイジェスト、週刊ゴルフダイジェストのレッスン企画や試打企画でもお馴染みの、サウスゴルフアカデミーの内海大祐プロと香西成都プロが試打してもらった。
内海:見た目の印象はとくに「02アイアン」が変わりましたね。最初渡されてパッと見た時、「何コレ、『01』と『02』一緒じゃん!』って思いましたもん! 落ち着いて見ると、ちゃんと違うモデルなんですけど……。そのくらい「02」がシャープになったということです。
香西:打ってみると「02」はやさしいですね。打ち出しが高くてズドーンっとボールが上がってくれる。
内海:ロフトは立っているのにロフトよりもボールが上がってますもんね。強くて高い球が打ちやすいですよね。ほどよいストレートの弾道でやさしい、ボールが上がりやすくていい。キャリーが出るアイアン。
香西:「02」にはインパクトで弾き感があって、フェースの反発+球の高さで飛ばしていける感じ。見た目がシャープなのにこれだけ高い球が簡単に打てます。

「01アイアン」(左)と「02アイアン」(右)。よく見ると「02アイアン」が少しフェースが長く、トップブレードが厚い。それだけ「02アイアン」の見た目がよりアスリートモデルに近くなった
内海:「01アイアン」は非常に素直。フェースにボールがくっつくような打感で、インパクトのロフト通りに飛んでいきます。形状がとてもシャープで、ネックからの流れが奇麗。「PRGR」のロゴが小さめに入っているのも、アスリートの気持ちをわかっている感じがしてポイント高いです。
香西:「01」はブレードが薄くてシャープでいい顔。見た目の印象と同じようにシャープに振っていきたくなります。球を曲げて打たなきゃいけない状況になったら、曲げてコントロールして打てますし、フェースの見え方やバックフェースの形状にもこだわっていて、もうセミキャビの最終形といってもいいくらい格好いい。打感はさすが軟鉄鍛造、軟らかくて非常にいい!

サウスゴルフアカデミーの内海大祐プロと香西成都プロがプロギアのニューアイアンを試打分析
香西:どちらのアイアンもソールがプロギアならではの削り方。上級者には突っかからなくてよくて、アベレージクラスにはダフっても抜けがいいので使いやすいと思います。
内海:どちらも使い手の気持ちを理解して作ってあるところがいいです。アイアンを持って構えるにしても「01」は自分でスクエアを作って構えやすく、「02」はサッと構えてもオートマチックに、勝手にターゲットをロックオンしてくれる。
香西:どちらも構えたときいい顔しているし、比べても違和感ないので「コンボセット」にもしてみたくなりますね。
内海:とにかくどちらも打ち比べて決めてほしいですね。「01アイアン」はしっかりとボールをとらえた感触、軟らかい打感が魅力で、「02アイアン」は軟らかいなかにも「パンッ」と弾く爽快感があって、どちらも打って気持ちいいです。
香西:打ってみると、よりこの2つのアイアンのよさがわかると思います。

シャープな顔で高い弾道が簡単に打てる「02アイアン」の性能に驚きの内海プロ

「01アイアン」は軟鉄セミキャビの完成形と言ってもいい、と香西プロ
撮影/三木嵩徳 協力/サウスゴルフアカデミー千葉校