ハンディキャップが5より少ない、いわゆる「5下」。これに忙しいなか到達している会社員ゴルファーたちがいる。彼らが実践している、家でサクッとできる素振り練習を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた!

トップアマたちがやっている素振りとは?

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は練習が嫌いなんですよ。そりゃ練習しなきゃ上手くならないってことはわかっているのですが、暑かったり寒かったりなんてこを理由にしてサボっちゃう。わざわざ練習場に行かなくても、もっと簡単に上手くなれる方法があればいいのにな~と思うわけです。

週刊ゴルフダイジェスト7/18号に「HC5下の素振り学」という記事がありました。忙しい会社員トップアマの人がやっている素振りを紹介しているようです。素振りくらいなら家でもサクッとできるじゃないっすか。ってことで、さっそくやってみることにしました!

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2023/7/18号で特集されていた、トップアマがやっている素振りを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2023/7/18号で特集されていた、トップアマがやっている素振りを実践!

この記事では5下シングルさんがやっている素振りをいくつか紹介してくれているので、そのなかからいくつかやってみました。

重い素振り棒を、体の軸を意識しながら振る

まずは定番と言える「重い素振り専用棒」です。これは2人のシングルさんがやっているのですが、一人は軸を意識しながら振り切る練習をしているそうです。重量があるので、軸をしっかりと意識して左右にスウェイしないように振ることが大事だそうです。体の動きを確認しながら、出来る範囲内で速く振っているのだとか。

画像: 軸を意識しながら、出来る範囲で速く振る。スウェイしてしまってはダメ

軸を意識しながら、出来る範囲で速く振る。スウェイしてしまってはダメ

やってみましたが、軸をちゃんと意識していないと重い素振り棒に振られてしまって、体が左右に動いてしまいます。速く振ろうとすればするほどブレやすいので、最初はゆっくりとやりながら徐々に速くしていくのが良さそう。軸を意識するのにはいい練習ですね。

もう一人のシングルさんは、同じ重い素振り棒でも、とにかく速く振るそうです。ヘッドスピードが測れる器具を使って、40m/s以上のスピードで10回振るのだとか。これはかなりしんどいです。僕の場合ドライバーでのヘッドスピードが42m/sくらいなので、重い棒で40m/sってのはかなり難しい。なので最初は38m/sくらいに目標を設定してやりました。それでも10回ってのはなかなかしんどいですね。これも結局は軸がしっかりしていないとヘッドスピードが出ませんから、左右にブレないようになるべく速く振ることを考えなければいけません。これもヘッドスピードを上げるにはなかなかいい練習だと思いました。ただ、いきなり重い棒をビュンビュン振ると体に負担がかかるので気をつけましょう。

短い素振り棒を使って、フォローでヘッドを走らせるイメージ作り

次が「短い素振り棒」。記事に乗っていたシングルさんは遠心力がかかるとカチッと音がする練習器具を使っていましたが、僕は持っていないので短い素振り用のアイアンでやりました。フォローでヘッドを走らせるイメージで振り切るのがいいそうです。ハンドファーストを意識しながら振るということと、手首をコネないように注意しているそうです。

画像: フォローでヘッドを走らせるように振る。手首をコネてはダメ

フォローでヘッドを走らせるように振る。手首をコネてはダメ

やってみましたが、フォローで速く振るためには、切り返しでギュッと振ってしまうとダメですね。ハーフウェイダウンくらいからヘッドを走らせるようなイメージが良さそうだと思いました。やっぱこの練習にはカチッと音がする素振り棒があったほうがわかりやすそうですね。買う方向で考えます(笑)。

軽い素振り棒で全身を使ってスウィング

3つ目が「軽い素振り棒」。これはヒールアップをして全身を使い、とにかく速く振ることだけを考えているそうです。そうすることで、踏み込みや地面反力を使う動きが自然と身につき、ヘッドスピードが上がってくるそうです。

画像: ヒールアップして、とにかく速く振る。手で振るのではなく、体を使って速く振る

ヒールアップして、とにかく速く振る。手で振るのではなく、体を使って速く振る

やってみましたが、けっこう手打ちになりがちなので注意が必要ですね。手だけでもけっこうビュンビュン振れるのですが、やはり全身を使わないと意味がない。手は振られてるくらいの意識で、体を使ってとにかく速く振るという意識が必要だと思いました。これと重い棒の素振りを交互にやると、絶対にヘッドスピードは上がりそうですね。

「軽い素振り棒」はもう一人のシングルさんがまた違った素振りをしています。それが片手ずつの素振りとハーフスウィング。右手と左手それぞれで素振りをするのですが、右手のときはトップで右わきが空かないように。左手のときは左の腹斜筋を意識しながらクラブを引っ張り、左腰リードで振り切るようにします。もうひとつは、右腰の位置からスタートしてフィニッシュまで一気に振り切る素振り。

画像: 右手で振るときは、トップで右わきが空かないように注意する

右手で振るときは、トップで右わきが空かないように注意する

両方やってみましたが、片手素振りは特に左手での素振りが役立ちそうに感じました。手だけで振るのではなく、左腰リードで引っ張って振り切るという動きが良さそう。

画像: 左手のときは、左腰リードで引っ張りながら最後まで振り切るようにする

左手のときは、左腰リードで引っ張りながら最後まで振り切るようにする

ハーフスウィングのほうはもっと良さそうです。腰の高さから一気に振り切るので、どうやったらスピードが出せるのかという練習になりそう。左手での素振りと同じようなイメージだとスピードが出るんじゃないかと思いました。

リボンがキレイに動くように素振り

最後に「リボン素振り」です。クラブの先にリボンを付けてビュンビュンとハーフスウィングをします。このとき下半身は止めて、右腰から左腰の間を10秒間でできるだけ速く往復で動かすようにするということです。

画像: リボンがきれいに動くように腹筋を使い、下半身を止めてなるべく速く振る

リボンがきれいに動くように腹筋を使い、下半身を止めてなるべく速く振る

やってみたところ、リボンって必要なのかな? って少し思いましたが、下半身を止めて速く振るというのはけっこう大変でした。リボンのおかげで軌道が見えるし、遅い振りだとリボンがしっかりと動いてくれないので、たしかにリボンは必要なのかもと思いました。下半身は止めていますが、しっかりと腹筋を使わないと速くは振れないので、ヘッドスピードを上げる練習にはなりそうです。

画像: 重量が重いものから軽いもの、先端にリボンをつけたものまで、様々な素振り棒を活用しよう

重量が重いものから軽いもの、先端にリボンをつけたものまで、様々な素振り棒を活用しよう

素振りをいくつか試しましたが、基本的にはブレない体幹と、スピードを出すための体の動かし方を覚えるためのものが多いように感じます。他で振るのではなく、ブレない軸を作って体でヘッドスピードを上げるわけですね。大事なことは、この素振りは何のためにやっているのかをしっかりと意識してやることじゃないでしょうか。素振りなら家でも時間を見つけてできるので、どれかひとつでも取り入れてみるといいかもしれません。僕もやってみようと思います。

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