9月7日から4日間の日程で開催される「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」。その練習日に、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が、前週ツアー3勝目を挙げた櫻井心那に注目した。

昨年のステップアップツアーで5勝を挙げレギュラーツアーに参戦する櫻井心那選手は、7月の「資生堂レディスオープン」で初勝利を飾ると、「楽天スーパーレディース」、「ゴルフ5レディス」と立て続けに3勝を挙げ、メルセデスポイントランク5位へと躍進しています。

ドライバーの飛距離を武器に、2打目は短いクラブでピンを攻めるプレースタイルですが、前週キャディを務めた宮崎晃一プロキャディによると「最終日はドライバーがつかまって左へのミスを修正しながらのプレーになりましたが、終始落ち着いていました」といいます。18番の軽いアゲンストで124ヤードの2打目を46度のウェッジでピタリと寄せ、優勝を決める2.5メートルをしっかりと沈めた勝負強さが印象的でした。

画像: 地元長崎で開催の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」に臨む櫻井心那(写真/岡沢裕行)

地元長崎で開催の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」に臨む櫻井心那(写真/岡沢裕行)

「気負わずに楽しめたら」と平常心で臨む櫻井心那

今日はアウトコース9ホールの練習ラウンドについて歩くと、前週の疲れもあるなかで、相変わらずの飛距離と高弾道のアイアンショットで上からピンを攻めるプレーを見せてくれました。左ドッグレッグでグリーン左には池が待つ9番パー5では、アゲインストのなか、エッジまで214ヤードの2打目を、3Wで楽々2オンしていました。岩井明愛選手はエッジまで224ヤードと話していましたので飛ばし屋は2オンを狙ってくることでしょう。

櫻井選手は長崎出身で、オフには会場となるパサージュ琴海アイランドGCで練習しているという地元での開催になります。コンビを組む古賀雄二キャディも櫻井選手と同じ長崎日大出身で地元コンビで国内メジャー制覇を目指します。大村湾に面した景色の素晴らしいコースを年に数回はプレーするという古賀キャディに解説してもらいました。

画像: 12番は風のジャッジが難しいパー3(写真/中村修)

12番は風のジャッジが難しいパー3(写真/中村修)

「グリーンだけでなくフェアウェイにもアンジュレーションがあり、海からの風が吹くと難易度が増します。12番の海越えのパー3はグリーンの縦幅も短く風の読みが重要になります。グリーンのアンジュレーションもありますが、飛距離を生かしてピンのある面に上から落とせるとスコアを作れそうです」(古賀雄二キャディ)

画像: 櫻井心那(右)と同じ長崎日大出身の古賀雄二キャディ(左)とコンビでの2勝目を地元で目指す(写真/中村修)

櫻井心那(右)と同じ長崎日大出身の古賀雄二キャディ(左)とコンビでの2勝目を地元で目指す(写真/中村修)

グリーンが硬く速くなると、さらに難易度が増すというコースですが、火曜日の段階ではそこまでグリーンは速くはなっていませんでした。アンジュレーションのあるフェアウェイ、適度に深いラフとメジャー開催にふさわしいコースコンディションになっています。

会見では「気負わずに楽しめたら」と自宅から通えるコースでの開催に平常心で臨みます。初日の組合わせは、申ジエ、川崎春花とアウトコース12時20分のスタート。飛距離のある櫻井心那、ポイントランク女王を狙う申ジエ、前年優勝の川崎春花との組み合わせに注目していきたいと思います。

※2023年9月7日12時10分 文章を一部修正いたしました。

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