ライ角違いの試打ヘッドがある「タイトリスト」と「ミズノ」の最新アイアン
タイトリストのニューアイアンは「Tシリーズ」。「APシリーズ」の跡を継いで展開されているアスリート向けのアイアンで、「MB」や「CB」と違って中空構造のヘッドを採用し、単一素材では成し得ない高い機能性を備えている。今年発売のニューモデルには、「T100」「T150」「T200」「T350」の4モデルがラインアップされる。
一方ミズノのニューアイアンは「ミズノプロシリーズ」。言わずと知れたミズノのフラッグシップシリーズで、世界特許「グレインフローフォージド」を採用した抜群の打感やきれいな顔、高い操作性が特徴。マッスルバックの「ミズノプロ241」、クロモリ鍛造キャビティの「ミズノプロ243」、中空ホットメタルの「ミズノプロ245」の3モデルがラインアップされる。

タイトリストは「T100」「T150」「T200」「T350」の4モデル

ミズノは「ミズノプロ241」「ミズノプロ243」「ミズノプロ245」の3モデル
これらの2メーカー合計7モデルのアイアンは、ライ角調整ができるのはもちろんだが、ライ角違いの試打クラブが豊富に用意されているのが大きな強みだと、ゴルフ5プレステージ日本橋店の木村悠野フィッターは話す.。

プレステージ日本橋店勤務のフィッター木村悠野さん
「タイトリストの『Tシリーズ』の試打クラブは、ネックにアジャスタブルホーゼルが搭載されていて、プラスマイナス2度の幅で調節して実際にライ角を変えて試打ができます。ミズノの『ミズノプロシリーズ』は、ライ角が標準から最大4度アップライト、2度フラット(『ミズノプロ245』は4度フラット)の試打ヘッドが用意されています。これを駆使すれば、ライ角を合わせる前と後で実際に打ち比べることができ、多くのお客さまが弾道の変化に驚かれます。この『実際に打てる』ということがとても重要なんです」(木村さん)

タイトリストの試打クラブはネックのカチャカチャでプラスマイナス2度のライ角調節が可能

ミズノは2度刻みでライ角違いの試打ヘッドがそろっている
最大で57.5度の超フラットから65.5度の超アップライトまで幅広いライ角を打てるということは、市販モデルでは合いにくいゴルファーでも必ずジャストフィットのライ角が見つかり、それを体感して買うことができるということ。この点がフィッターにとっても提案しやすく、お客さまにとっても納得して購入できる大きな要因となっている。

ライ角が変わるとフェースの向きは大きくズレてしまう
ヘッド選びのポイント。タイトリストは「ロフト」ミズノは「重心距離」
さらにプレステージのフィッティングでは、ここからヘッドの選定をしてく過程で、一般的なヘッド選びとはひと味違った考え方があるという。その点も、ベストマッチの1本を見つけるうえで大きな強みだ。
「それぞれタイトリストには4モデル、ミズノには3モデルのヘッドバリエーションがあるわけですが、プレステージでは、タイトリストはおもにロフト、ミズノではおもに重心距離を重視してヘッド選びをしていきます。前者では、自分のイメージする距離が打てるロフトを備えたモデルを選ぶこと、後者では自分の打点の傾向とヘッドの重心距離をそろえることが重要なんです」(木村さん)
タイトリストの4モデルの7番アイアンのロフトを比べると、「T100」が34度、「T150」が32度、「T200」が30.5度、「T350」が29度となっており、モデルごとに1.5~2度の差がある。フィッティングの際には、このロフトの違いを利用して「打ちたい距離が打てるモデルを選ぶ」ことを重視する。

自分の打ちたい距離が打てるロフトのモデルを選ぶことも「やさしさ」の重要な要因
またミズノの3モデルの7番アイアンの重心距離は、「ミズノプロ241」が33.5ミリ、「ミズノプロ243」が36ミリ、「ミズノプロ245」が37.5ミリ。したがってヒールヒット気味の人は「ミズノプロ241」が、トウヒット傾向の人は「ミズノプロ243」や「ミズノプロ245」が合いやすいということになる。

自分の打点の傾向と芯の位置(重心距離)が近いほうが、芯に当たりやすく「やさしい」

自分の打点の傾向と芯の位置(重心距離)が近いほうが、芯に当たりやすく「やさしい」
一般的にはサイズが大きめで慣性モーメントも大きく、低重心なヘッドほど「やさしい」と考えられがちだが、プレステージのフィティングでは、そういったヘッド性能の差以上に、ロフトや重心距離を最適化することで「本当のやさしさ」を提案できると考えているのだ。
各モデルは、機能に多少の差はあってもどれもある程度以上のコントロール性は備えているし、寛容性も低くはない。そのため実際には「T350なら打てるけれどT100は扱えない」とか「ミズノプロ243は構えやすいけれどミズノプロ245では全然無理」ということにはなりにくい。
だからこそ、タイトリストであれば、何番で何ヤード打ちたいのか、いまのアイアンと比べて飛距離をどうしたいのかといった飛距離=ロフトにフォーカスしてモデルを選んでいく。
またミズノでは普段の打点がヒール寄りなのかトウ寄りなのかにフォーカスし、自分の自然な打点の傾向がヘッドの重心距離とマッチするモデルを選んでいくのだ。

適性ライ角だけでなく、打点や距離などもしっかりチェックできるのがフィッティングの強み
「飛んで大きくて慣性モーメントが大きいアイアンが誰にとってもやさしいわけではありません。イメージ通りの距離がシンプルに打てること。いつも芯でヒットできること。そこを突き詰めてベストマッチを見つけてご提案すると、みなさん『本当のやさしさ』に気付いて感動してくださいます。これがフィッティングの本質だと思うんですが、それを実現できるのが、この2つのアイアンシリーズなんです」(木村さん)
ゴルフ5プレステージのフィッティングにおいて最も重要視する要素の「ライ角」。
気になった方、アイアンの方向性が定まらずに悩んでいる方はぜひゴルフ5プレステージに足を運んでみてはいかがだろう。