ジョン・ラームの突然のLIV移籍はまるで爆弾が投下されたような騒ぎになっている。海外メディアによれば、契約金は3億ドル（約436億円）超。その数字に惹かれないわけはないが、本人は「より多くの人々にリーチするのに役立つ」。なんとなく後付けのような気もする。そんな中、香妻陣一朗がLIVの最終予選を突破。上位3名に与えられる出場権を獲得した。
「僕はゴルフゲームの成長を信じています。セベ（バレステロス）がスペインのゴルフを改善してきたのは周知の事実。僕も母国のため同じことをしたいと思っていました。より多くの人々にゴルフの面白さを届けることができれば素晴らしいしLIVでプレーするプロセスでそれが実現できると思ったのです」と解説者デビッド・フェアハティ氏のインタビューを受け満面の笑みで語ったラーム。
LIVゴルフへの移籍を決めたジョン・ラーム（写真は2023年の全英オープン 撮影/姉崎正）
LIVのブライソン・デシャンボーは「ラームがLIVに参加してくれるのは素晴らしい。もう1度競い合って世界最高の選手たちとプレーできることに興奮しています」とSNSで歓迎のコメントをアップした。
落胆を隠せないのはローリー・マキロイだ。「毎週彼と対戦できなくなるは寂しい。彼は才能溢れる素晴らしい選手。ライダーカップでは頼りになるチームメイトだった。ゴルファーとしての彼を心から尊敬している」。
次回のライダーカップに向け「ルールを書き直す必要がある」とラームの参戦を切望している。
ゴルフ界に衝撃が走る中、LIVゴルフの来季出場権をかけた予選会（アラブ首長国連邦、アビダビGC）で香妻が躍動。最終日36ホールの長丁場を耐え抜きプレーオフで上位3名に入りLIVへの切符を手に入れた。
来季は12試合開催予定で各試合最低でも12万ドル（約1700万円）が支給され、これにプラスアルファー、団体戦の賞金が加算される。22年に3試合出場しおよそ1億5千万円獲得している香妻。蜜の味は忘れられない？ これで人生が変わるかもしれない。
