「好きなことを仕事にできたのが嬉しい」
昨年のプロテストに合格した期待の新人、馬場咲希。国内QTへは不参加だったため、今シーズンは新人の資格でJLPGAの下部ツアー「ステップ・アップ・ツアー」と米Qスクールの資格で米LPGA下部ツアーの「エプソン・ツアー」の出場権を保持しているが、どちらを主戦場にするかは未定。「決まったら覚悟を決めてシーズンインできるように頑張りたい」と話した。
イベントには契約プロが参加。左から清水大成、宮里優作、桑木志帆、馬場咲希、原英莉花、堀川未来夢、宮里聖志。
プロテストに合格したことについては、「テスト直後はプロになった自覚がなくて、開幕までに気持ちを切り替えることをいちばん意識していた」「プロと呼ばれるようになって、この数ヶ月でだんだんと自覚が持てるようになり、”馬場咲希プロ”として過ごしていく準備ができた」「好きなことを仕事にできたのが嬉しい」と、若干18歳ながら環境に素早く適応していく様が垣間見えた。
残されたオフの間には、同期で同い年の清本美波らとタイ合宿を予定している。「昨年は国内外のツアーにアマチュアとして参加したが、そのシーズン中にはアプローチ練習ができなかった」ため、その精度の向上を目指すほか、「昨年はティーショットが課題で、フェアウェイキープがあまりできなかった」「安定感が欲しい」と次の課題も明確だ。
「毎年強くなっていく馬場咲希を見せたい!」
ゴルフ以外にハマっていることやチャレンジしたいことを聞かれると、マニュアル免許を取得するため忙しい合間を縫って教習所に通い始めたところだという。「左手と左足で（ギアやクラッチを）ガチャガチャするのが忙しくて、運転中に寝る暇がなくていいです（笑）」と無邪気にコメントしたかと思えば、小さいころから好きだというホラーゲームは「時間を使っちゃうのでやめるようにした」「ゲームの配信を見るのが好き」とゴルフにストイックな一面も見せた。
2023年のプロテストに合格した期待のルーキー、馬場咲希。
また、今回ウェアの契約も同社と結んだことが明らかになり、「中学2年生のときからお世話になっているので、道具もウェアも使えることになって嬉しい」「チームブリヂストンとして試合に出たい」と話した。
レギュラーツアーに参加できる枠は限られているので、「チームで相談して出る試合を決める予定」と話していたが、参加したい試合を一つ挙げるなら自身が22年にベストアマを獲得し、契約メーカーが主催する「ブリヂストンレディス」といい、意欲を見せた。
ルーキーイヤーとして注目を浴びると予想される今シーズンについては、「気持ちを新たに頑張りたい」「今シーズンも数年後も毎年強くなった馬場咲希を見せられるように練習もトレーニングも頑張りたい」と意気込んだ。
ルーキーイヤーに活躍を見せて話題になる女子プロは多くいるが、馬場咲希も例に漏れずゴルフ界に新しい風を呼び込むはず! 主戦場はどこにするのか、セッティングはどう変わっていくのか、今後の彼女から目が離せない。
