多くのゲストが参加するプロアマが開催されていた3月27日。大雨だった月曜、火曜とはうって代わって天気は晴れ。とはいえ、気温が下がり風も強まっていたなか、プロアマに参加していなかった早稲田大学のコーチである中島徹プロと早稲田大学の学生で昨年の日本アマチャンプ中野麟太朗選手は練習ラウンドを実施。二人の練習ラウンド後に話を聞いた。

初心に帰って着実なスコアメイクを【中野麟太郎】

中野は月曜、火曜、そして今日と、指定練習日のすべてで練習ラウンドを実施。はじめてのレギュラーツアー開幕戦を前に手応えを聞いた。
「月、火曜日は雨の中での練ランでした。いまの段階でですが、大会初日、2日目と雨予報が出ていて、自分のスタート時間(初日は8時30分、2日目は12時45分スタート予定)はギリギリ大丈夫そうではあるんですが、万が一に備えて雨の練習ができたのは良かったです」

3日目にしてやっと訪れた晴天。「今日は初めて晴れたので、雨のときとどう違うのかっていうのを考えながらラウンドしてきました。やっぱり結構違って、雨の分、飛んでなかったんだなと分かりました。あと、同い年ですぐプロにいった長野泰雅と久々にまわって刺激を受けましたね。オフの間に練習してきたのは自分だけじゃないと感じました。やっぱり難しいというか甘くないんだなと」

画像: 中野は「初出場の開幕戦・東建ホームメイトカップなので臨機応変なプレーを目指します」と意気込む

中野は「初出場の開幕戦・東建ホームメイトカップなので臨機応変なプレーを目指します」と意気込む

雨の中で2日間、晴れで1日の練習ラウンドを経て、明日以降気をつけたいことを訊ねると「月、火曜日がすごい雨だったので、最初の2日はグリーンが全く参考にならない状態で。雨のときと同じショットを打つと奥に行っちゃいますし、(試合が始まったら)ピンも相当振ってくると予想しているので、ボギーは少なくし、バーディを取れるところはしっかり取るゴルフをしていきたいなと思います」と着実にスコアメイクしていくことを狙っているようだ。

また、今回は早稲田大学ゴルフ部のコーチである中島徹プロとの、いわゆる師弟対決をする初めての試合でもある。
「こうやって一緒に大会にでるのは初めてで。月曜日は練習ラウンドを一緒に回らせてもらって、歴を感じる技術をたくさん見ることができました。でも全然負けるつもりもないし、勝つ気しかないです。自分は“ヤングパワー”で頑張ろうと思っています! 同じ舞台に立てるのが楽しみですね」

中島のプレーについては、「セカンドショットがバツグンに上手いと思う。ミスったときもショートゲームのリカバリーが良くて……。アプローチが特にすごかった。引き出しと技術の精度がすごかったので、本当にボギーを打たないゴルフでチャンスにビタビタつけて、パターが入るかどうかなのかなあと予想していますね」と“コーチ”の技術を冷静に分析。

「ここ最近参加したプロの試合(23年カシオワールドオープン、24年ソニーオープン・イン・ハワイ、24年ニュージーランドオープン)は全部予選落ちして。いつもは"いい順位を"と思ったりするんですけど、まずは初心に帰って、こういうプロの試合でちゃんと予選通過するように頑張りたいです。その流れ次第ですけど上位にいられるのであれば優勝も狙っていきたいし、臨機応変なゴルフができたらいいなと思っています」

コーチに負ける気はないという熱い気持ちと、初心に帰って着実なゴルフを目指す冷静な気持ちが共存していた中野。“ヤングパワー”をどこまで披露してくれるのか期待したい。

僕の頑張りが中野のいい刺激になるのでは【中島徹】

中野麟太朗の大先輩でありコーチでもある中島徹。教え子と同じ大会に出場することについてどう思っているのか。
「日本アマチャンピオンの彼とそのコーチという立場ですが、今回ご縁があって2人で出ることができます。とにかく早稲田ゴルフ部を盛り上げたいなっていう気持ちがお互いにあるんじゃないですかね」「彼はアマチュアで僕はプロなんで、負けられないなという気持ちもありますが、彼に活躍してもらいたい気持ちもあるし、僕が頑張ることで彼にいい刺激を与えられるとも思っています」

練習ラウンドの成果を聞くと、「東建には毎年出ているのでコースの感じはわかるんですけど、月曜日一緒に回ったときは雨だったのでコースコンディションをチェックするくらいで。あとはそこまで気にしていないので当日合わせていきます」といい、中野とも一緒に練習ラウンドはしたものの、アドバイスはしなかったという。「お互い選手として来ているので、今更どうこうするとかはなく。動画を撮りあって、“今のはどんな感じで打っているのか”をチェックしたりはしました」

現在、中島の調子は上がってきていると話し、「今年は自分に期待したいなっていう気持ちがあります」と、開幕に合わせてコンディションはバッチリのようだ。

画像: 早稲田由来の「Wマーク」ポーズを取る中野麟太朗(左)と中島徹(右)。早稲田大学ゴルフ部では教え子とコーチの関係。

早稲田由来の「Wマーク」ポーズを取る中野麟太朗(左)と中島徹(右)。早稲田大学ゴルフ部では教え子とコーチの関係。

対する中野の印象については「悪くないんじゃないですかね。彼はアマチュアで、ここはプロの試合ですけど、最近はアマチュアが勝つことも全然不思議じゃなくなってきているので、チャンスを狙ってきているんだと思います。やはりプロの世界はそんなに簡単ではないと思いますが、いい経験は積んで欲しいですね。自力では出られなくても、こうして推薦していただいてるので、とにかくいろんなことを吸収していってもらいたいです」と話し、明日からの予選も「彼のタイプ的にガンガン攻めてバーディを取りにくるんじゃないかなと思っています。守るものもないですしね」と、中野の勢いを間近で見ているコーチならではのコメント。

中島自身はどのようなプレーをするのか訊ねると「僕のスタイルはそんなにガツガツいく感じじゃないんですけど。ただここに呼んでもらっている以上やらなきゃいけないなと思うのは、ホールインワンを狙っていくことです。そのために呼ばれてると思っているので(笑)」

実は、中島は2年前の東建ホームメイトカップでホールインワンを達成している。
「いまここでまた(ホールインワンを)出せたら面白いんじゃないかなって思っています。もちろん他の選手も狙う気持ちはあるんでしょうけど、人よりも強い気持ちで狙うっていうのを目標にしています。16番ホールに注目して欲しいですね、人よりも入れる気持ちで打ってます(笑)」

コーチと教え子という関係性ではあるものの、お互いを一選手として認識し、互いの存在が刺激になっている様子が伺えた。
果たして2人が明日からの予選でどのようなプレーを見せるのか、注目しながら応援したい。

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