2日目が悪天候のため中止になり3日間の短縮競技となった「ヤマハレディースオープン葛城」。最終日、首位から5打差の5位タイから出た小祝さくらが逆転で今季初優勝を挙げた。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からレポートをお届け。

強風の吹き荒れた昨日の第2ラウンドに比べると風速5m/s前後の風が吹き、気温は23.5度まで上がった最終日。10アンダーの単独首位に初優勝を目指す竹田麗央、2打差にディフェンディングチャンピオンの穴井詩、川岸史果、4打差に開幕戦優勝の岩井千怜、5打差に小祝さくら、櫻井心那、山下美夢有、森田遥、鶴岡果恋、佐久間朱莉、桑木志帆、野澤真央という顔ぶれでアウトコースからワンウェイのスタートとなりました。

最終組がスタートする頃にはスコアを伸ばす選手が多く見られていたので、今日は伸ばし合いの展開になるような雰囲気の中、初優勝を目指す竹田選手は8番、9番でボギーで8アンダーに、穴井選手は9番をダブルボギーとし5アンダー、川岸選手も1つ落として7アンダー最終組が誰一人としてスコアを伸ばせずに前半を終えます。

画像: 「ヤマハレディースオープン葛城」の最終日に5打差を逆転し今季初優勝を飾った小祝さくら(撮影/岡沢裕行)

「ヤマハレディースオープン葛城」の最終日に5打差を逆転し今季初優勝を飾った小祝さくら(撮影/岡沢裕行)

その前半にスコアを伸ばしたのは、4打差でスタートした岩井千怜選手、5打差でスタートした桑木選手、野澤選手、小祝選手でした。桑木選手と野澤選手が3つのバーディを奪って8アンダー、岩井千怜選手は1つ伸ばして7アンダー、小祝選手は2つ伸ばして7アンダーと誰が勝ってもおかしくない状況で後半へと向かいました。

ショットが好調な桑木選手は再三バーディチャンスにつけるもパットを決められず後半は伸び悩みましたが、今季初のトップ5入りし4位タイで終えました。初優勝を目指す竹田選手は、バーディとボギーを繰り返しながら、2打差で迎えた最終18番パー5。飛距離の出る竹田選手は3打目は入れればプレーオフのバンカーショット。しかし、惜しくも決められず、バーディとして2位タイで終えました。残念そうではありましたが、「今までと違ってスタートから落ち着いてプレーできていた」と初優勝に近づいている実感をラウンド後の囲み会見で話しました。

小祝選手は、後半の13番でボギーにしたくはないホールでボギーにしたことで「ショックが大きくて、そこから気合を入れ直して、その後からバーディが獲れた」と優勝会見で語っています。

画像: 安定したショットで難コースの「葛城ゴルフ倶楽部山名コース」を制し、黄金世代一番乗りの10勝目を飾った(撮影/岡沢裕行)

安定したショットで難コースの「葛城ゴルフ倶楽部山名コース」を制し、黄金世代一番乗りの10勝目を飾った(撮影/岡沢裕行)

コンビを組む小畑貴宏キャディによると「途中でスイッチが入ったように後半は別人になりました。2戦目、3戦目と悔しい試合が続いていたので、それもあったと思います」と上がり5ホールで4バーディとスコアを伸ばして優勝を手にした小祝選手のプレーを称えました。

画像: 今季からコーチを付けてはいないが、自分でショットを調整する力がついてきた小祝さくら(撮影/岡沢裕行)

今季からコーチを付けてはいないが、自分でショットを調整する力がついてきた小祝さくら(撮影/岡沢裕行)

小祝選手はこのコースについて、「風、グリーンの傾斜、ピン位置とかなり頭を使います」と風が舞い、井上誠一設計らしくグリーンは砲台に、ピン位置によってはカップ付近でボールが止まらない傾斜に悩まされたといいます。その中で17番のボードで並んでいるのを見て「とにか伸ばさないとダメと頭に入れました」と最終18番パー5の3打目のアプローチをピタリと寄せ優勝を引き寄せました。

バーディを取らないといけない状況とわかった18番のティーショットはフェアウェイとの境目のつま先下がりのラフに。2打目で手にしたのは3Wで、狭い花道を捉えたショットは体の強さを感じさせました。出られる試合は全試合出場する小祝選手ですが、毎週月曜日には必ず都内の通いトレーニングを続けているといいます。

目標とする選手は「イ・ボミ選手と上田桃子選手。人としてもゴルフのスタイルも尊敬しています」と、黄金世代一番乗りの10勝目を飾った小祝選手。小祝選手がボミ選手や上田選手を見るように、後輩から小祝選手自身ががそうみられる日はすぐそこに来ていますね。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa

This article is a sponsored article by
''.