ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「プレーの流れの対処法」がテーマです。
画像: プレーの「流れ」。悪くなったときはどうすればいい?(写真はイメージ)

プレーの「流れ」。悪くなったときはどうすればいい?(写真はイメージ)

悪い流れには「抗わない」ことが肝心

夢の祭典 マスターズが終わりましたね。世界最高峰の選手たちが勝利を渇望するトーナメントです。選手たちのプレーを長時間視聴出来るメジャートーナメントでは、優勝争いだけでなく、その選手の18ホールを通したプレーの流れを観ることが出来るのも、私的には大きな楽しみの一つです。

プレーには「流れ」というものがあります。マスターズの舞台でも、なかなか流れをつかめずスコアを崩していく選手の姿が多く見られました。ひとつひとつのショットは決して悪くないのに、「オーガスタの女神」に翻弄されて、失意の表情を見せる名手たち。一方、一発のパットが決まったことで、みるみる良い流れに乗っていった選手もいましたね。

今回は、マスターズを観ていて感じた「プレーの流れ」について考えていきたいと思います。

流れの良いときには、ドライバーでミスしたとしても、OBまでいかずにラフで止まってくれた、とか上りのパットで強く打ってしまったのに、なんとかOKの距離に止まってくれた、とか、ミスがミスにならずに済んだりします。

逆に流れの悪いときはキックが悪くてOBになってしまったり、パットでも難しい下りのラインが残ったりと、自分ではどうにもならないところで、不運に見舞われることも多くなります。

良い流れのときは、その流れに乗っていけば良いだけですが、悪い流れのときにどうやって対処していくか、これが、そもそも思い通りにいかないことのほうが多いゴルフゲームにおいては、とても重要なことだと思っています。

最近、自分が気を付けているのは、「悪い流れには抗わない」ということです。

例えばセカンドショットで大きなミスをして、なかなか寄せるのが難しいアプローチが残ったとします。なんとかグリーンには載せたものの、5m近いパーパットが残りました。もうボギー確定とも言える状況です。こうした時、敢えてこのパーパットを「なんとか捻じ込んでやろう」と頑張るのではなく、「無理なくボギーでいこう」と切り替えるのです。

このホールはこれ以上ミスの傷口を広げないように、大人しくやり過ごすのです。具体的には神経を使わないボギーパットを打つようにすること。出来ればタップイン出来る距離を残すのが理想です。

このホールはミスも重なって、明らかに流れが悪い。そんな時はその流れに逆らわず、謙虚に丁寧にプレーして、次のホール以降、流れが来るのを待つのです。

このケースで、パーパットを無理に狙いにいって、1m以上もオーバーしてしまったら、その次のボギーパットにまたまた神経を使わなくてはなりません。なんとかそのボギーパットを沈められたとしてこの二つのストロークに、かなりのエネルギーを費やしてしまっています。これでは頭も身体も疲弊し、なかなか流れを変えることは出来ません。

それよりもストレスの少ない2パットのボギーで収め、次ホール以降のプレーにエネルギーを傾けた方が気持ちも楽ですし、次のプレーに集中しやすくなります。

ミスの後は、どうしても「挽回してやろう」とか、「これ以上ミスを続けたくない」という気持ちが強くなり、自分で自分をさらに追い込んでしまうような心理状態になることも多いかと思います。

こうして「悪い流れ」をなんとか変えようと頑張れは頑張るほど空回りすることも多いのがゴルフです。悪い流れに抗ってエネルギーをロスするのではなく、そこはその流れを受け入れてダメージを最小限に留め、流れが変わってくるのを待つ。

こんな考え方、いかがですか? 悪い流れからなかなか抜けられないという方、ちょっと頭を切り替えてみて頂けたらと思います。

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