ステンレス削り出しで打感◎
シャープな大型マレット スコッティキャメロン「ファントム」
ゴルフ5プレステージ日本橋店勤務のフィッター柏瀬正太郎さんは、スコッティキャメロンの大型マレットにももっと注目してほしいと話す。

ゴルフ5プレステージ日本橋店勤務のフィッター柏瀬正太郎さん(撮影/小林司)
「大型マレットでステンレス削り出しのパターは、実はそれほど選択肢が多くなく、この『ファントム』シリーズは貴重です。大型マレットパターは、慣性モーメントを大きくし、ミスヒットへの寛容性を高めつつ”真っ直ぐ”ストロークしやすくするため、フェースは軽い樹脂のインサートを使い、深重心化しているのがほとんどです。しかしこの『ファントム』シリーズは、大きいのに構えやすく、打感も操作性もいいので、マレットにある種の”ニブさ”を感じて苦手意識を持っている人にも使いやすいレアな大型パターだと思います」(柏瀬さん)

大型マレットながらインサートのない金属フェースが大きな特徴(写真/小林司)
構えやすいのはどれ? ヘッド形状は3種類!
「ファントム」シリーズはヘッド形状が3種類あり、好みに応じて選べる点も、柏瀬さんの推しポイント。同じような大型マレットでも、ヘッド形状の違いによってサイトラインの入り方やスクエアラインの部位が異なるため、「どこを見て構えるか」「どこでスクエアを取るか」などプレーヤーの好みによって構えやすさに違いが出るのだ。
現在発売されているのは、ヘッド形状の後方がくぼんだ台形の「ファントム5」、ツノ型の「ファントム7」、T型のボディにフランジがついたような形状の「ファントム9」の3種類。これに加え、「ファントム11」シリーズの追加が予定されているという。この選択肢があるため、自分がしっくりくるモデルが見つけやすいというわけだ。

ブレードが際立つ台形ヘッドの「ファントム5」(撮影/小林司)

もはや定番のツノ型「ファントム7」はツノ部の2本の線が目立つ(撮影/小林司)

T型のボディで中央に真っ直ぐな線をイメージできる「ファントム9」(撮影/小林司)
好みの重心角でネックを選ぼう
さらにネックは、全モデルにベントネック、ショートスラントネックがあるほか、「ファントム5」にはセンターシャフトもラインアップされている。
スコッティキャメロンのパターは、ベントネックやセンターシャフトでもフェースバランスにならず重心角がついているのが特徴。これはデザイナーのスコッティ・キャメロン氏の「パターにもライ角がある以上、完全に真っ直ぐには動かない」という考えに基づくもの。そのため、大型マレットでも若干のフェースの開閉を取り入れた自然なストロークがしやすいのだ。

ベントネックにもわずかに重心角がついていて、フェースバランスではない(撮影/小林司)

ベントネックにもわずかに重心角がついていて、フェースバランスではない(撮影/小林司)

センターシャフトは重心角が小さく、フェースプログレッションが大きい(撮影/小林司)

センターシャフトは重心角が小さく、フェースプログレッションが大きい(撮影/小林司)

ショートスラントネックは重心角が大きく、アーク軌道の人に合いやすい(撮影/小林司)

ショートスラントネックは重心角が大きく、アーク軌道の人に合いやすい(撮影/小林司)
「プレーヤーのイメージ的には『ほぼ真っ直ぐ』でありながら、この重心角によって自然と必要十分なアーク軌道を作りやすいので、非常に機能的だと思います。またいま流行りのショートスラントネックもラインナップされていますが、重心角が大きいのでフェースの開閉をしっかり意識したい人にはこちらが合いやすいはず。ゴルフ5プレステージでは、計測器を使ったパターフィッティングで、個々のお客さまに最適なモデルをお探しするお手伝いができます。ぜひフィッティングして選んでいただきたいですね」(柏瀬さん)

重心角が自分に合ったモデルを選ぶことも大事(撮影/小林司)
ゴルフ5プレステージでは精密なパターフィッティングでどんなパターが合うかの診断も行っているので、多くのバリエーションのなかから最適なパターを選ぶことができる。
打感・質感のいい大型マレットを求める人は、ぜひゴルフ5プレステージに足を運んでいただき試してほしい。