ドライバー選びにとって大切な指標はなにか。飛距離性能はもちろん、慣性モーメントの大きさからくるミスヒットへの寛容性も重要なポイントだが、コースでスコアを出すためには"球筋を作れる"ことが重要だと内海プロ。球筋を作るとは?どう作ればいい?さっそくコースで確かめた。

ショートゲームも大事だけど、
スコアを左右するのはドライバー

100切り、90切り、いつかは80だって切りたい。スコアアップのためには、ショートゲーム(特にスコアに占める割合の大きなパター)の上達が必要なのは誰しもが知るところだが、アマチュアゴルファーにとってはドライバー選びも重要だと内海プロ。

「多くのアマチュアゴルファーにとって、ドライバーの出来はスコアに直結します。ティーショットが曲がれば、傾斜地や林の中など難しいライからセカンドを打たざるをえず、最悪OBもありえます。ティーショットが上手く打てれば、やさしいライからグリーンを狙えるわけです。スコアアップのためには飛距離を求めるだけでなく、"ドライバーが上手くなること"が欠かせません」(内海プロ)

コースでスコアが出せるドライバーって?
ヤマハRMX VDシリーズで試打検証

それでは、ドライバーが上手くなるためには、どんな点を意識すればいいのか。今回はヤマハのRMX VDシリーズを手に、さっそく取材を開始。

画像: 今回、内海プロが解説するのは、ヤマハの人気モデル「RMX VD/Xドライバー」(右)と「RMX VD/Mドライバー」(左)

今回、内海プロが解説するのは、ヤマハの人気モデル「RMX VD/Xドライバー」(右)と「RMX VD/Mドライバー」(左)

ヤマハのRMX/VDシリーズには「RMX VD/R」、「RMX VD/M」、「RMX VD/X」の3モデルがあるが、今回は今平周吾プロなどツアープロや上級者が好んで使う小ぶりで操作性の高い「RMX VD/R」を除いた、アマチュアに人気の「RMX VD/M」、「RMX VD/ X」の2モデルをチョイス。その選び方やスウィングのコツを教えてもらった。

画像: RMX VD/ Xドライバー

RMX VD/ Xドライバー

「RMX VD/X」は、RMX VDシリーズの中で、最も重心深度が深く、重心角が大きなモデル。ボールが上がりやすく、つかまりがいいのが特長、慣性モーメントも大きめ。ミスヒットへの寛容性が高い、やさしさを追求したモデルだ。

画像: RMX VD / Mドライバー

RMX VD / Mドライバー

「RMX VD/M」は、重心深度、重心角ともに非常にニュートラルで、やさしさと操作性をバランスよく備えたモデル。女子プロの神谷そらや植竹希望も使用。球筋を作るという点ではこちらに分がありそうだが果たしてどうだろうか。

画像: (左)「RMX VD/Xドライバー」は投影面積が大きく、シャローな形状。(右)「RMX VD/Mドライバー」は締まった印象で操作性の良さがうかがえる

(左)「RMX VD/Xドライバー」は投影面積が大きく、シャローな形状。(右)「RMX VD/Mドライバー」は締まった印象で操作性の良さがうかがえる

RMX VD/Xドライバーは、
慣性モーメントが大きく、
右へのミスを消しやすい。

「コースで安定してスコアを出すためには球筋を作れるようになることが大切です。腕前を問わず誰でもミスをしますが、左右どちらかのミスを消せるようになれば、ぐっとスコアメイクしやすくなりますよ」(内海プロ)

画像: 取材ホールは、やや打ち下ろしで左ドッグレッグのミドルホール。計測にはトラックマンを使用

取材ホールは、やや打ち下ろしで左ドッグレッグのミドルホール。計測にはトラックマンを使用

今回試打したホールは、やや打ち下ろしの左ドッグレッグ(パー4)。左は林。右は斜面。こんな時内海プロはどうやって球筋を作るのか。まずは「RMX VD/ Xドライバー」から試打開始。

「まず左の林は大きなトラブルになるので避けたいところ。右は広く見えますが、斜面でボールが止まるとセカンドが難しくなりますね。私はドローヒッターなので、フェアウェイ右サイドに打ち出してドローで狙います。意識するのは逆球のスライスを出さないこと。右へのミスを消して、強めにドローしてもいいくらいの気持ちで打ちます」(内海プロ)

画像: まずはRMX VD/Xドライバーで試打。

まずはRMX VD/Xドライバーで試打。

画像: RMX VD/Xドライバーの試打結果。ドローをかけるというより、右には行かないよう意識したと内海プロ。

RMX VD/Xドライバーの試打結果。ドローをかけるというより、右には行かないよう意識したと内海プロ。

球筋を作るというと難しく感じるが、やっていることはシンプルだと内海プロ。

「通常のショットは、体の正面でインパクトするイメージですが、ドローを打つときはボールの少し手前でフェースがスクエアになるイメージで振っていきます。シャフトが体の正面から見てC字に曲がる"逆しなり"でインパクトする感覚です。スライスを絶対に出したくないときや、大きく曲げたいときほど、仮想のインパクトポイントをボールの後方にイメージしています。フェードのときは逆に仮想のポイントを実際のボールの前に置きます」(内海プロ)

画像: 通常のインパクトのイメージ)

通常のインパクトのイメージ)

画像: ドローを打ちたいときのインパクトイメージ。通常のボールより後方に仮想のインパクトポイントを置き、そこでフェースがスクエアに戻るイメージで振ると内海プロ。

ドローを打ちたいときのインパクトイメージ。通常のボールより後方に仮想のインパクトポイントを置き、そこでフェースがスクエアに戻るイメージで振ると内海プロ。

「慣性モーメントの大きなクラブは、ヘッドの直進性が高く、インパクトの再現性は高くなりますが、大きすぎるとヘッドの挙動を自分でコントロールしにくくなります。その点、この『RMX VD/X』は、慣性モーメントが程よく大きいので球筋を作るにはもってこい。つかまりがいいので、スライスで悩んでいたり、右へのミスが多い方に合うと思います。ドローやフェードで大きく曲げるというより、左右どちらかのミスを消しつつ、ストレートに近い弾道で飛ばすイメージですね」(内海プロ)

RMX VD/Mドライバー
操作性が高く、
左右にボールを曲げやすい

画像: RMXVD/Mドライバーを試打

RMXVD/Mドライバーを試打

「『RMX VD/Mドライバー』は『RMX VD/X』より、ボールのつかまりは抑えめですが、操作性の高いモデル。私が同じイメージで打つとドローの度合いが大きくなりました。左右どちらかのミスを消しつつ、ドロー/フェードをはっきりと打ち分けるなら、こちらのモデルがおすすめ。操作性が高いので、ドローヒッターの私でもフェードが打ちやすいです。球筋を作るのに慣れてきた方におすすめですね」(内海プロ)

画像: RMX VD/Mドライバーで、持ち球を生かしたドローボール。

RMX VD/Mドライバーで、持ち球を生かしたドローボール。

画像: RMX VD/Mドライバーは、操作性が高いのでフェードも打ちやすいと内海プロ。

RMX VD/Mドライバーは、操作性が高いのでフェードも打ちやすいと内海プロ。

左右へのミスを消すなら「RMX VD/X」
さらにボールを操るなら「RMX VD/M」

画像: RMX VD/Xドライバー。ソール後方のウェイトで、ドローからフェードまで4段階で調節可能

RMX VD/Xドライバー。ソール後方のウェイトで、ドローからフェードまで4段階で調節可能

「これから球筋を作っていきたいなら、まずは「RMXVD /X」がおすすめ。慣性モーメントが程よく大きいので曲がりすぎない安心感があります。コースで結果を出しやすいモデルですね。ヘッドも大きく見えるので、朝イチでも安心して振っていけます。初速も速いので飛距離もしっかり出てくれますよ」(内海プロ)

画像: RMX VD/Mドライバー。ヘッド自体の操作性が高く、ソールのウェイトでは弾道の高さも調節可能

RMX VD/Mドライバー。ヘッド自体の操作性が高く、ソールのウェイトでは弾道の高さも調節可能

「より操作性を求めるなら『RMX VD/Mドライバー』。ヘッドが小ぶりで叩きにいける印象です。意図が弾道に出やすいので練習にもいいですね。『X』も『M』もネックのカチャカチャでロフトをプラスマイナス2度の範囲で調節できるので、自分に合った弾道の高さやボールのつかまり具合を見つけられるはずです」(内海プロ)

球筋を作るには、「どこに仮想のインパクトを想定するとどれくらい曲がるか、という感覚と経験が必要。ぜひ練習場でいろいろ試してほしいですね」と内海プロ。

秋のベストシーズンに向けて、ドライバーの球筋作りに挑戦してみてはいかがだろう。

画像: 試打・解説 内海大祐プロ 76年生まれ、茨城県出身。試打経験豊富で、その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築にも定評がある

試打・解説
内海大祐プロ
76年生まれ、茨城県出身。試打経験豊富で、その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築にも定評がある

PHOTO/TOMOYA NOMURA
撮影協力/浅見ゴルフ倶楽部

ヤマハ RMX VDシリーズについてくわしくは
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