ゴルファー必須アイテムの「傘」。グリップまでこだわるプロが出現!
男子ツアー会場で「面白いものがある」とツアーレップが持ってきたのがゴルフ用グリップが挿してある傘!
本来はスポンジ製のグリップが挿さっていることの多いゴルフ用の傘だが、これはゴルフのグリップと同じ素材。この傘グリップを作っているのはグリップメーカーでお馴染みのイオミック。
「6月頃からプロ向けに紹介を始めて、女子プロでは挿している人が結構います。もともとは選手からクラブに使っているグリップを傘に挿したいという話があって、だったら傘用を作ってもいいのではということになったんです。車、バイク、自転車のハンドル、テニスのラケット、釣竿の持ち手など、とにかく握るところはほぼグリップ開発をしているんですが、たしかに傘も握るなと思ったんです。
うちのグリップは、水が染み込むことがないので傘用にはピッタリですし、手の円周が一番長くなる部分(中指の部分)を一番太くして握りやすさも追及しています。強風が吹くと傘が風に持って行かれることもあるので、かなり持ちやすいと思います。この傘グリップを持った後にクラブを握ると違和感があるというプロもいて、木下稜介プロや宮里優作プロの傘には通常のゴルフ用のグリップ(画像Aの右)を挿しているんですけどね」(イオミックツアー担当・永田千也氏)
実際に使っているプロを発見! 勝俣陵に話を聞いた。
「6月頃に挿してもらいました。滑らないし、持ちやすいし、めちゃくちゃいいです。男子ではまだあんまり見かけたことはないけど、みんなやったほうがいいと思う。使っている傘のメーカーによっては、シャフトが木製だと挿せなかったりするみたいですが、これはみんなにオススメしたいですね」とかなりの高評価。
また、10月末に開催されたZOZOチャンピオンシップでは、マット・ク―チャーが新たに傘グリップを装着。朝預けてハーフターンで完成品を受け取るというスピード感にも驚きつつ、キャディとともに「とてもいい、雨予報が出ているので早く使ってみたい」と期待を露わにしていた。
もちろん女子のツアー会場でも使用プロを発見。TOTOジャパンクラシックの会場では桑木志帆が傘グリップを挿した傘を使っている場面が。「このグリップは元々のスポンジのグリップと違って濡れないし、滑らないのがすごくいいです。手にフィットして持ちやすいのもお気に入りポイント」と桑木。
水が染みないという強みと、長年ありとあらゆる“グリップ”を開発してきたイオミックが追求した持ちやすさはかなり好評のようだ。
ちなみにこのグリップ、一般用の販売も検討しているとのことで、だいたい1800~2000円くらいの価格設定になる見込みだと言う。近い将来、わたしたちゴルファーの手が届く場所に傘グリップが現れることもあるかもしれない。