日本のゴルファーの実態や実情をアンケート調査によって明らかにする「ニッポンゴルフ実態調査」。今回は、アマチュアゴルファーの飛距離について徹底調査した。ウェブサイト「Myゴルフダイジェスト」で結果を発表しているが、前編を「みんなのゴルフダイジェスト」読者にも紹介していく!

以前「みんなのゴルフダイジェスト」の記事で、あるクラブフィッターが「一般男性のドライバーの平均飛距離は大体240Yぐらいでしょうか」と書いたところ、「一般のアマチュアゴルファーで230Y飛べば充分飛ばし屋だと思う」「普通の男子で220Y程度でしょうかね」など、「そんなに飛ばない」といった反応が多く見られた。

果たして実態としてはどうなのか。アマチュアゴルファーの飛距離の実態を明らかにすべく、アンケート調査を行った。飛距離はあくまで自己申告なので、実際の数字とは多少隔たりがあるかもしれないが、ゴルフは自己申告のスポーツ。ご自身の飛距離と照らし合わせながら結果をお楽しみいただきたい。

また今回は「平均飛距離」という聞き方をしていないが、平均飛距離にすると、チョロなどの大きなミスもすべて含めた場合、シビアな数字になりすぎる可能性があるため、普通に当たったときにどのぐらい飛ぶか、という数字だと認識いただきたい。

アンケートはウェブサイト「みんなのゴルフダイジェスト」および「Myゴルフダイジェスト」上にて行い、7543件の回答を得た。回答者の属性は下記の通り。

画像: 回答者の年齢は50代が最も多く34.3%、次いで40代が25.2%、60代が20.3%。性別は男性が98.5%と大半を占めた。平均スコアは90台が最も多く43.6%、次いで80台が24.5%、100台が21.5%。比較的熱心なゴルファーの割合が高いものと思われる

回答者の年齢は50代が最も多く34.3%、次いで40代が25.2%、60代が20.3%。性別は男性が98.5%と大半を占めた。平均スコアは90台が最も多く43.6%、次いで80台が24.5%、100台が21.5%。比較的熱心なゴルファーの割合が高いものと思われる

Q1. あなたのドライバーの飛距離は?(キャリー/トータル)

まずは気になるドライバーの飛距離から。ボールが落下するまでの「キャリー」と、ランを含めた「トータル」、それぞれの飛距離を聞いた。「わからない」と答えた人はキャリーが0.6%、トータルが0.2%だった。

画像: グラフを見ると、キャリーで200Y前後が最も多く、次いで220Y前後、210Y前後となっている

グラフを見ると、キャリーで200Y前後が最も多く、次いで220Y前後、210Y前後となっている

画像: グラフを見ると、トータルで230Y前後が最も多く、次いで220Y前後、240Y前後となっている。1Wのランは20~30Yと思っている読者が多いということに

グラフを見ると、トータルで230Y前後が最も多く、次いで220Y前後、240Y前後となっている。1Wのランは20~30Yと思っている読者が多いということに

キャリーの飛距離を見ると、最も多いのが「200Y前後」で16.4%、次に多いのが「220Y前後」で15.6%、「210Y前後」が13.6%、「230Y前後」が13.3%と続く。

一方トータルの飛距離を見ると、最も多いのが「230Y前後」で16.3%、次いで「220Y前後」が15.2%、「240Y前後」が13.0%、「250Y前後」が12.4%という結果に。

キャリーは200~230Yがボリュームゾーンで、トータルは220~250Yがボリュームゾーンとなっており、おおまかに見ると、キャリー210~220Y、トータル230~240Yあたりが、今回調査した対象ゴルファーの平均的な数値と言えそうだ。

ちなみにトータル飛距離「250Y以上」の割合は全体の35.2%。アマチュアで250Y以上飛ばす人はかなりの飛ばし屋という印象があるが、3人に1人は250Y以上という結果に。このあたりは、自己申告ということで高めに出ているとも考えられるが、後編で分析している「年齢別」の飛距離を見るにつけ、10代~30代の競技アマを含めた若い世代が数字を押し上げているようにも思われる。

Q2. あなたの7番アイアンの飛距離は?(キャリー/トータル)

続いては、7番アイアンの飛距離。アイアンはとくに、上級者ほどキャリーの飛距離を重視するため、こちらもキャリーとトータルで分けて調査している。「わからない」と答えた人は、キャリー、トータルともに0.3%だった。

画像: グラフを見ると、140Y前後が最も多く、次いで150Y前後となっている。キャリーでは「7Iで140Y」という時代なのかもしれない

グラフを見ると、140Y前後が最も多く、次いで150Y前後となっている。キャリーでは「7Iで140Y」という時代なのかもしれない

画像: 圧倒的に150Y前後が多く、次いで160Y前後となる。トータルではいまも「7Iで150Y」は通用している!?

圧倒的に150Y前後が多く、次いで160Y前後となる。トータルではいまも「7Iで150Y」は通用している!?

キャリーの飛距離を見ると、最も多いのが「140Y前後」で28.2%、僅差で「150Y前後」が27.8%、この2つで全体の半数以上を占め、「160Y前後」が17.3%、「130Y前後」が13.9%と続く。

トータルの飛距離は、最も多いのが「150Y前後」で32.4%、次いで「160Y前後」が25.5%、「140Y前後」が18.1%、「170Y前後」が12.5%となっている。

上記のデータから、キャリー140~150Y、トータル150~160Yが7番アイアンの平均的な値といえそうだ。

ただし、ひとくちに7番アイアンと言っても、近年ストロングロフト化が進んでいることもあり、同じ7番アイアンでも24度~35度ぐらいまで多岐にわたる。7番アイアンのロフトの分布や、ロフト別の飛距離については後編で見ていく。

Q3. 100Yを打つ番手(ロフト)は?

最後は、100Yを打つ番手について聞いてみた。

画像: 52~53度台、アイアンセットのPW、50~51度台が肉薄している

52~53度台、アイアンセットのPW、50~51度台が肉薄している

最も多かったのが、「52度~53度台のウェッジ」で21.1%。続いて「アイアンセットのPW」が21.0%、「50度~51度台のウェッジ」が20.4%と肉薄。「48度~49度台のウェッジ」が12.5%だった。

アイアンセットのPWはロフトに幅があるが、7番アイアンの平均が150~160Yだとすると、100YをPWで打つのは大きすぎる感もある。ただ、その下のAWや52度だと距離がギリギリなので、PWで少し抑えて打つというやり方をしている人も多いと考えられる。

また最近はストロングロフト化の影響で、50度や48度、46度といった単品ウェッジを入れることがアマチュアゴルファーの間でも一般的になってきていることが、このグラフからも読み取れる。

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後編では、ドライバーと7番アイアンの飛距離について、「年齢別」「腕前別」で分析。自分の飛距離は同じ年代のなかでどのぐらいに位置しているのか、また、腕前と飛距離の相関関係はあるのかなど、ゴルファーの飛距離についてさらに細かく分析していく。

※Myゴルフダイジェストより引用

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