「みんなのゴルフダイジェスト」の編集長になって1年が経過した山口が、新たなコラムをスタート。それが【編集長山口が行く】。blog感覚、もしくは編集後記のようにお楽しみください。

みなさんこんちには、みんなのゴルフダイジェスト編集長の山口です!

さて、ハワイ2日目は読者の皆さんお待ちかねのゴルフ場取材がメイン! 昨日の記事、「ゴルフ関係ないただの日記じゃねぇか」と思った読者の皆さま、失礼しました(汗)。今日はしっかり、2コースにお邪魔してきたので、最新ハワイのゴルフ事情やコースレポートをさせていただきます!

今回、山口は久しぶりのハワイということで、ゴルフ場の案内を日本人ゴルファーの送迎や予約のお手伝いして50年以上の歴史がある「タチバナエンタープライズ(以下・タチバナ)」さんにお願いしました。タチバナさんは創業1972年というので、今年で52年目。主な事業としては、ハワイで①ゴルフ場の予約代行、②ゴルフ場への送迎、③送迎付き予約、④レンタカー手配などです。英語に自信がある人は別ですが、慣れない海外でのゴルフは何かと不安じゃないですか? ネット予約していても、何かの手違いで予約ができていなかったり、予約時間がズレていたり、交通渋滞で時間ギリギリになったりした場合、英語でコーススタッフと会話が必要になります。また、慣れない海外で運転したくないというゴルファーも多いはず。そんな方にはタチバナさんなどの予約会社にお願いするのが便利で安心です! (タチバナさんのリンクは文末に貼っておきますので、ご興味ある方はぜひ!)

さて、コースに着くまで、タチバナの担当・渡辺達夫さんにハワイのゴルフ事情を聞くと、「ハワイのプレースタイルはスループレー。スタート時間は午前7時ごろから午後4時くらいまでです。ハーフプレーという概念はなく、日没(午後6時くらい)で終了です。ハワイへ午前便で着けば、着いた日からゴルフが楽しめます。ちなみに、午後のほうがプレー料金が安くなるコースがほとんどなので、着いた日はもちろん、朝はゆっくり起き、午前中にワイキキやアラモアナなどで海やショッピングを楽しんだあと、午後にゴルフというのがお得かもしれません」とのこと。ご自身で予約する方は「午後のティータイム」を狙ってみてはいかがでしょう!

さて、ハワイの1コース目は拠点である「ザ・モダン ホノルル」から車で30分のところにあるワイケレカントリークラブへ。

画像: ワイケレカントリークラブ(18H・6663Y・P72)

ワイケレカントリークラブ(18H・6663Y・P72)

パールハーバーの北西側に広がるワイパフに位置するコースで、1993年設立。取材日は、絶好のゴルフ日和! シグネチャーホールの4番H(300Y・P4)や5番H(184Y・P3)のティーイングエリアからグリーン奥にパールハーバーが見えました!

とくに4番Hは“水の魔術師”といわれた、テッド・ロビンソン設計なだけあって、美しい池がコースにマッチしていて景観としてもいいのですが、ハザードとしてもしっかり利いており、また、池に向かってフェアウェイが傾斜しているので、フェアウェイ右サイドを狙ってください! 僕はなんとか右サイドのフェアウェイに打てましたが、セカンドをオーバーするという……。3オン2パットのボギーでした。

画像: ワイケレCCのシグネチャーホールである4番H(300Y・P4)

ワイケレCCのシグネチャーホールである4番H(300Y・P4)

コース全体としては短く、狭いホールが続きますが、ほとんどのホールでOBがないため、スコアはまとまりやすい印象です。「タチバナエンタープライズ」のHPに「初級レベル」とアイコンがあるのも頷けますが、バミューダグラスのフェアウェイはアンジュレーションがあるので、そこが攻略のカギかも。

到着日に体をほぐすつもりでラウンドするにはもってこいのコースだと思います! 今回は行っていませんが、ワイケレのアウトレットがコースに隣接しているので、ゴルフをやらない人と一緒なら、その人にはアウトレットで楽しんでもらうというプランもあり!

あと、朝早かった場合、コースのプロショップでスパムおにぎりをサクッといただくというのがハワイらしくていいです! だいたい5ドルくらいなので、市街地で朝ご飯を食べるよりは安上がりですよ。

ワイケレカントリークラブ
18H・6663Y・P72
フェアウェイ/バミューダ
グリーン/シーショア・パスパラム(※)
※暖地型芝草「シーショア・パスパラム」は「環境にやさしい21世紀の芝」と言われ、密度が高くディボット跡も目立たない

画像: ハワイに着いたその日に運動を兼ねて回るのもいい立地!

ハワイに着いたその日に運動を兼ねて回るのもいい立地!

さて、ワイケレCCでのラウンド終了後は、2コース目としてノースショアにあるタートルベイリゾート アーノルド・パーマーコースへ! タートルベイのアーノルド・パーマーコースは2005年~2009年に米LPGAのSBSオープン・アット・タートルベイが開催したコースで宮里藍プロなども参加していたので、覚えている方も多いのではないでしょうか?

しかしタートルベイリゾートに向かう途中にショッキングな事実が(泣)。アーノルド・パーマー、サム・スニード、ゲリー・スニード、チチ・ロドリゲスが出場したチャンピオンズ・ツアー・スキンズ・ゲームの初開催地だった、タートルベイリゾート ジョージ・ファジオコースがコロナ禍から閉鎖しているのだとか。ゴルフ業界に勤めて13年目になりますが、知らなかった……。

「定期的なメンテナンスは実施しているので、その気になれば1カ月もかからず再開できそうなのですが、コストに見合う需要がないというのが現状ですね。今年の7月末にタートルベイリゾートはザ・リッツ・カールトンブランドの会社に買収が完了しているので、その会社次第かもしれません」と渡辺さん。ハワイ好きの先輩から「タートルベイはどっちもいいコース」と聞いていただけに、残念です……。リッツさん、どうかファジオコースの再開をお願いします!

さて、そうこうしているうちに、タートルベイリゾートに到着。

朝にスパムにぎりを食べただけなので、まずはプロショップ横にある「Lei Lei’s Bar & Grill」で腹ごしらえ。やはりハワイなので、「アヒ」を使った「ハワイアン フレッシュ フィッシュプレート(27ドル)」を。アヒはもちろん、香辛料がしっかり効きつつもマイルドなコブドレッシングは美味しいし、何より、コース脇で食べれるのが最高でした! ちょっとしたピクニック気分に浸れるし、外で食べるご飯って美味しいですよね!

画像: 写真右が「ハワイアン フレッシュ フィッシュプレート」

写真右が「ハワイアン フレッシュ フィッシュプレート」

お待ちかねのコースへ行く前に、ワイケレCCではチェックできなかったドライビングレンジへ。タートルベイのレンジは芝から打てて、距離は300ヤード以上! レンジはクラブハウスの近くではなく、パーマーコースの1番Hと10番Hのティーイングエリアに隣接しているので、レンジで練習しながらスタートを待つスタイル。クラブハウスからはカートで数分かかるので、ボールなど必要なモノはカートに乗り込む前に購入を忘れずに!

画像: ひとホールまるまる潰して作っているの? と思うほど広大なドライビングレンジ!

ひとホールまるまる潰して作っているの? と思うほど広大なドライビングレンジ!

タートルベイリゾート アーノルド・パーマーコースのシグネチャーホールは何と言っても17番(452Y・P4)。ティーイングエリアに立つと1Wの落としどころと思われる箇所に大きなバンカーが!? 実際は170ヤードほどで超えるので、いつもの飛距離なら気にしなくていいのに、気になってしまった時点で負けなのでしょう、案の定バンカーへ(泣)。なかなかあごが高く、アイアンで出すだけに。3打目でグリーンを見るとかなりフラッグがはためいているのがわかり、「アゲンストかぁ」なんて思っていたら、力んでチョロ。なんとか4オンするも3パットのトリ……。パーマーに完璧にやられました(汗)。とはいえ、グリーンから見る太平洋の大海原は、「この景色が見えたからトリでもいいっか」と思えるほど!

画像: 17番グリーン奥からは大海原が‼

17番グリーン奥からは大海原が‼

ちなみに16番のセカンドを待っているときに、日本では馴染みのない経験をしました。なんと、後ろのアメリカ人の2人組(初老の男性と女性)に「先に行っていいかい?」と声を掛けられました。「前でまだプレーしているよ」と説明すると、「このホールスキップしようと思って」と。それならとOKを出してカートを見送ると、キャディバッグはひとつしか積んでない!? 二人でひとつのクラブを共有しているのか? と思って渡辺さんに聞くと、実はハワイでは日本と違い「ライダー」という制度があり、プレーをしなくてもライダーの料金を支払えば一緒にカートに乗ってコースを回ることができるのだとか。

「市街地のレストランやショップの利用は最小限に、ホテルをはじめとするリゾートには最大限お金を使うのがアメリカ人の贅沢であり、余暇の過ごし方。ライダー制度を利用するアメリカ人は多いです」と渡辺さん。ゴルフをしない先輩(もちろん弊社社員ではないです)が「コンペとかでみんなのゴルフを見ながらカートでビール飲めたら最高だよね」と話していたことを思い出しました。先輩! ハワイでならできますよ!

コースの印象としては、オアフ島の中心地から離れているだけあって、ラウンド中はマンションや民家が見えず、これぞ非日常! リゾートだよ!というロケーション。結果的にラウンドした4コースのなかでは、一番“ハワイらしさ”を感じるコースでしたし、メンテナンスがしっかりしていました。距離はしっかりありますが、各ホールともティーイングエリアが5~6カ所あり、自分に合った距離でラウンドができまし、レイアウトもドッグレッグあり、池やクリーク絡みありと、戦略性にも富んでいて、かなり面白いコースでした!

タートルベイリゾート アーノルド・パーマーコース
18H・7199Y・P72
フェアウェイ/パスパラム
グリーン/パスパラム

画像: 17番グリーン手前から

17番グリーン手前から

さて、タートルベイ パーマーコースを堪能して、帰路に。帰りは渋滞にはまって、約1時間30分ほどかかることに(汗)。ノースショアからワイキキ方面はほぼ一本道なので、途中で事故があったらもっとかかることもあるそう。タートルベイのネックは唯一そこですかね。

何とかワイキキに着き、この日の夕飯は、ロコたちに人気の「アーデン・ワイキキ」へ。2023年10月に「ロータス ホノルル アット ダイアモンドヘッド」の2階にオープンしたコンテンポラリー・ハワイアン・キュイジーヌ(現代的なハワイの料理)がコンセプトのレストラン。

画像: ホテルが密集するワイキキの中心地から少し離れ、ゆったりと時を刻む「アーデン・ワイキキ」

ホテルが密集するワイキキの中心地から少し離れ、ゆったりと時を刻む「アーデン・ワイキキ」

ワイキキといっても中心部からは少し離れていて、カピオラニ公園の目の前! 緑が目の前にあると穏やかな気持ちになれていいですよね。“アーデン”という店名前は、「ガーデン」からインスパイアされて、「森」や「自然豊かな」という意味で、まさに公園前のこの立地にふさわしい名前!

画像: カピオラニ公園やダイヤモンドヘッドを臨みながらの食事は格別!

カピオラニ公園やダイヤモンドヘッドを臨みながらの食事は格別!

シェフはカナダ出身のマコト・オノさん。もうおわかりだと思いますが、日系2世です! 寿司職人をしていた父と、父と一緒にお店に立っていた母の元で育てば料理好きになりますよね。バンクーバー、香港、北京などで実績を積んだシェフです。「日本語はそんなに……」と言いますが、日本語ペラペラでした!食材の味をしっかり引き出す調理法で、はじめて食べるんだけど、どこか懐かしい感じがしました。お顔からにじみ出るやさしさが料理にも伝わっているんですねぇ。

画像: カナダ出身のシェフであるマコト・オノさんとパティシエのアマンダ・チャングさんご夫妻が営む

カナダ出身のシェフであるマコト・オノさんとパティシエのアマンダ・チャングさんご夫妻が営む

画像: 人気料理のスモーク アヒ ポケ!

人気料理のスモーク アヒ ポケ!

また、アーデンには日本にルーツのある人がもう一人いました。それがバーテンダーのジェレミーさん(すみません、名字を聞き忘れました)。日本の横須賀に10歳まで住んでいて、母親が日本人。彼もまたマコトさんと同じく、日本語が話せて、人あたりが穏やかでとてもチャーミング! ジェレミーさんはもともと料理人として10年間働いていた経験があるという異色のバーテンダーで、マコトさんが作る料理と合うカクテルを作れるのはこの経歴からなんですね、納得です。ジンをベースに、アブサンや白ワインに紫蘇を足したカクテルはどこか日本的で、マコトさんの料理に合う! とはいえ、しっかりアルコール入っているので、美味しいからといってがぶ飲み(カクテルでしないですかね汗)すると、簡単に酔うので注意です!

画像: 右がバーテンダーのジェレミーさん

右がバーテンダーのジェレミーさん

撮影し忘れたのですが、創作うどんもあって、ぜんぶ美味しかったです!
ということで、すべての料理を美味しくいただき、拠点の「ザ・モダン・ホノルル」へ帰りました。

次回の3日目もコース取材しているので、お楽しみに!!

編集長山口が行く~ハワイDay1~

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