24年シーズン最終戦DPワールドツアー選手権でローリー・マキロイが優勝を飾り3年連続6度目の年間王者に輝いた。10年ぶりのメジャー勝利を目指しながら戴冠目前でタイトルを手放した全米オープンの記憶があまりにも大きく、良いプレーをしてもファンやメディアの評価は今ひとつだった。しかし有終の美を飾り「これは僕にとって大きな意味を持つ1勝」と重圧から解放され安堵の表情を浮かべた。

ウイニングパットを沈めるとマキロイは右手の拳を握りながら静かに天を仰ぎ安堵のため息をついた。

メジャー勝利を期待されながらまたしても勝てなかった24年。「今年は僕が勝ったことより勝てなかったことの方がファンの印象に残っているはず。でも最後に挽回できて良かった。セベ(バレステロス)の記録(6度目の年間王者)に並べて本当にうれしい」。

画像: 最終戦を制し、自身6度目のDPワールドツアー年間王者となったマキロイ(写真/Getty Images)

最終戦を制し、自身6度目のDPワールドツアー年間王者となったマキロイ(写真/Getty Images)

ポイントランク上位50名のみが出場した大会で4日間60台をマークしたのはマキロイだけ。しかし終盤、今年何度も目にした“負けパターン“に陥りそうにな場面があった。

「10番のチャンスにスコアを伸ばせず11番もチャンスを逃した。13番ではボギーを打った。でも16番のベタピン(ウェッジで30センチに寄せた)で流れを取り戻すきっかけを作れた。今日の終わり方に満足している」と上がり3ホールを2バーディで締めた内容を自画自賛。

「今日勝てなかったらこれから数週間は惨めな思いで過ごしていただろう。今年経験した“タイトルを逃した“という感覚を再び味わっていたはず。でも最後の試合で勝ち切ることができて最高の気分だ」

今年マキロイはPGAツアーで2勝(親友のシェーン・ローリーとペアを組んだチーム戦のチューリッヒ・クラシックとウェルズファーゴ選手権)を挙げDPワールドでもシーズン序盤のヒーロー・ドバイ・デザート・クラシックと最終戦を制して年間4勝。

この成績なら賞賛されるべきなのに期待があまりにも大きすぎるため「勝てる試合を落とした」という印象の方が強かった。

「人々が今年の僕をどう見ているかはわかっている。自分も同じ気持ちだ。ただ世界で4勝し(勝てなかった試合でも)いいパフォーマンスを積み重ねてきたことは忘れたくない。僕よりいいシーズンを過ごしたのはメジャー2勝のザンダー(シャウフェレ)とスコッティ(シェフラー)だけ」

そしてマキロイは過去を振り返るのではなくこれからの未来に目を向ける。

「6度目のタイトル(年間王者)を獲れたからには8度目(コリン・モンゴメリーが持つツアー最多年間チャンピオン)、9度目を目指していいと思う。あと10年はある。この舞台があってタイトルがある限りそれを狙っていきたい」

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