11月21日から24日まで開催される女子ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の初日、原英莉花が5アンダーの2位タイ、そして岩井明愛、桑木志帆、竹田麗央の3人がイーグルを達成し、初日から波乱の争いをみせている。
注目の原英莉花は2位タイでフィニッシュ
初日の原はアイアンショット、ドライバーともに安定した様子でスタート。前半の1番、2番ともバーディチャンスに付けるが決めきれずパーとするも、続く3番を3mに寄せてバーディ、流れに乗った4番の2打目、135Yを8番アイアンで打つとボールは1mにつき、連続バーディ。その後も6番、7番をバーディとし4アンダーで前半を終えた。

初日を5アンダーで終えた原英莉花(撮影/岡沢裕行)
後半は良い流れを保ったまま10番から3連続バーディを決めた。だが16番での3打目、アプローチを寄せきれず約2.5mのパーパットを外しボギー。17番ではティーショットを曲げてセカンドを出すだけとなり、結果はボギー。後半は1アンダー、トータル5アンダーで初日を終えた。
ラウンド後に原は「1番、2番としっかりバーディチャンスにつけれていたのは久しぶりだったので、決め切れなかったんですけど、その流れを切りたくないなと思って、しっかり3番でバーディを取っていけたのが、このスコアにつながったと思います。今年は感触のよかったラウンドがほとんどなかったので、軽井沢以来ですかね。今年は優勝がなく、優勝したい気持ちが強いので、いいショットとそれがかみ合ってくれたらと思います」と話した。
初日にイーグルが3人⁉ 桑木は記録更新の可能性も
原の活躍の裏では、トップ発進の桑木志帆、年間女王の竹田麗央、最強ツインズ姉の岩井明愛が同日にイーグルを達成したというなかなか珍しい出来事が起こっていた。
イーグル1人目は岩井明愛。ティーショットを放ち、セカンドショットはピンまで199ヤードの距離が残った。5Wで放たれたボールはピン4mの位置につき、2オン1パットでイーグルを獲得。

正確なショットでイーグルを獲得した岩井明愛(撮影/岡沢裕行)
2人目は竹田麗央。セカンドショットを209ヤードとし、3UTで放つと1mにつけるスーパーショット。確実にイーグルを奪った。竹田はラウンド後のコメントで「当たりはあんまり良くなかったんですけど、良い所に跳ねてのってくれたので良かったです。今日のイーグルを達成して、今季11個になりました。イーグル獲得数も1位を目指したいです」と貪欲な姿勢をみせた。
そして3人目は桑木志帆。11番、485ヤードでイーグルを達成。ピンまで226ヤードを残すと、3Wで振り抜くと5メートルに寄せ、2オン1パットでイーグル。ギャラリーの大歓声が宮崎GCに鳴り響いた。

飛距離アップが功を奏し、今季12個のイーグルを獲得。(撮影/岡沢裕行)
「今季イーグルがたくさん獲れている理由は飛距離アップが大きいと思います。去年だと2オンが厳しかったところでも、今年は2オンできているので、効果が出ているように感じます。初日から出来過ぎていることが怖いですが、ボギーやダボを取らないように、ストレスフリーで回れるゴルフをしたいです」と着実に優勝争いに臨む。
現在、2020~21年の合併シーズンを除いた年間最高記録は、2023年に達成した川岸史果の12個がトップ記録となるが、今日のイーグルで桑木も12個と最多記録タイとなった。その下には竹田が11個と追い上げを見せている。
今回の宮崎GCでは2オン可能なホールも多いため、年間最高記録を塗り替える日が来るかもしれない。最強女王の行方、そして桑木の年間最多記録更新、2つの記録に注目したい。
==上位5名(初日終了時)==
順位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
1位 | 桑木志帆 | -6 |
2位T | 原英莉花 | -5 |
2位T | 竹田麗央 | -5 |
4位T | 鈴木愛 | -4 |
4位T | 山下美夢有 | -4 |